スローカーブを、もう一球 (角川文庫 や 10-1)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041540022

感想・レビュー・書評

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  • 46歳と言う若さで亡くなられたことが、残念でなりません。スポーツライターと言う職業の先駆者である山際さんの文章を、もっと読んでみたかったです。

  • 野球の面白さは、チームプレーとその中にある完全な1対1の勝負にある。そして、山際さんの作品の中でも「高校野球」「日本のプロ野球」「大リーグ(ベースボール)」は区別されているように思うし、それぞれ魅力的だ。

  • 「江夏の21球」を収録したノンフィクション作品。
    他にも、様々なスポーツを舞台とした数編を収録。

    帯「スポーツにとりつかれた男たちは、時として、まばゆいばかりの光を放つ一瞬に出会う。それは束の間であるが故に、より純粋な輝きに満ちている--。第八回日本ノンフィクション賞受賞。」

    山際淳司の文章は、全て順接で書かれるから読みやすくて好きです。

  • 江夏と衣笠のエピソードは秀逸。

  • (~2004大学時代の本@202012棚卸)

  • ※2004/7/18のblogより転載

     何年ぶり、いや十数年ぶりに読んだだろうか。
     学生時代に一度読んで、山際淳司氏が亡くなった時に読んで、今回3度目読み終えた。
     何故今回読んだかというと、普通は購入した本は捨てる事は無いのだけれど、数度の引越しの間に紛失してしまうものも多数あります。
     このスローカーブも、そういった一冊でした。
     たまたま古本屋巡りをしていた時に発見し、久しぶりに読みたくなったので購入。100円だったのでダブってもいいかと。

     1979年夏の甲子園、未だ語り継がれる箕島vs星陵戦を描いた「八月のカクテル光線」。

     1979年日本シリーズ優勝を決めた、江夏豊のあの一球「江夏の21球」。

     平凡な青年がオリンピック出場を目指す「たった一人のオリンピック」。

     無名校から名門巨人に入団した高校生の物語「背番号94」。
     努力・汗・練習・ストイック、ボクシングに必要なファクターに、全く無縁な男を描くボクシングストーリー「ザ・シティ・ボクサー」。

     営業マンとして働きながら、スカッシュの第一人者としても世界を飛び回る「ジムナジウムのスーパーマン」。

     エリートとは無縁な高校生が投げる魔球「スローカーブをもう一球」。
     棒高跳び幻の五輪代表が思い起こす、セピア色の想い出「ポール・ヴォルター」。

     以上、8編の短編作品集。

     何度読んでも新鮮で、早く次のページが読みたくなってしまう。
     特に野球モノを読む時のBGMは、是非ともデーゲーム。出来ればユニコーンverで。坂上二郎さんも好きなんだけど、この本に合うのはユニコーンの方なのよね。

     山際氏は、95年に享年46歳という若さでお亡くなりになっている。
     ノンフィクションスポーツライターとしては、他の追随を許さない類稀な存在だっただけに、その損失は計り知れない。と思います。
     わたし的には、とてつもない大損失でありました。もっともっと、色々なスポーツやプレーヤーを描く山際さんの文章を読みたかったなあ。

  • 名作。しびれますた。

  • 小学生の頃、母に勧められて読んだ。
    読み終わって、不思議な感じがしたのを憶えてる。

    以来、山際さんの本を探しては、読んでいた。
    今も、たまに思いついては、本屋で探す。
    もう、新作はないとわかっていても。

    本を読みたいという欲求は、たぶんここから始まっている。

  • 「江夏の21球」を含む短編ノンフィクション集。

    1979年の日本シリーズ(近鉄vs広島)で、当時広島の江夏が9回裏に投げた劇的な21球のようすを記した。

    改めて見ると、著者山際淳司氏はこの「江夏…」がデビュー作で、スポーツイラストレイテッド「Number」の創刊号に掲載されたという。
    Numberの創刊号は買ったので、その時にも読んだわけだ。

    野村克也氏は、この21球こそ野球の醍醐味、と語ったという。シーズン401奪三振やオールスターでの9者連続三振といった大記録が江夏伝説の一角を成しているが、その派手な結果よりもむしろ1球、1球こそがドラマだったのである。

    ただし、有名選手やメジャースポーツが題材になっているのは、この本の中では「江夏…」一編だけである。
    あとは、(その世界では有名かも知れないが)高校野球(それも地方予選)の1シーンだったり、ボクシングだったり、走り高跳びだったり。

    山際は、その「ドラマ」たちをたんねんに、独特の筆致で切り抜いていく。

    修辞の少ない短いセンテンス。舞台の進行と追憶が交互に現れる、時制のゆらぎ。「 」ではなく、<< >>で少し遠いモノローグのように語られるせりふ。

    なんとなく、主人公たちが当時そのままの真夏の草いきれの中で黙然と走り込みをしているような静謐さを感じる。1980年当時…ということはオレも東京に出たか出ないかくらいの、まだ身体が熱かった頃の空気に包まれてくるのがわかる。遠い夏の音が聞こえる…。

    山際淳司は1995年、46歳の若さで亡くなっている。

  • 4

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著者プロフィール

作家。1948年神奈川県生まれ。中央大学法学部卒業後、ライターとして活動。80年「Sports Graphic Number」(文藝春秋)創刊号に掲載された短編ノンフィクション「江夏の21球」で注目を集める。81年同作が収録された『スローカーブを、もう一球』(角川書店)で第8回日本ノンフィクション賞を受賞。NHKのスポーツキャスターとしても活躍。95年5月29日没。著書多数。傑作選に『江夏の21球』『衣笠祥男 最後のシーズン』(いずれも角川新書)。

「2020年 『たった一人のオリンピック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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