スローカーブを、もう一球 (角川文庫 や 10-1)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041540022

感想・レビュー・書評

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  • 前から読みたかった短編集。

    題材は野球中心に、ボート・スカッシュ・ボクシング・棒高跳び。どのスポーツもドキュメンタリー風に書いてあって、BirthDayでも見てるみたい。人間の内面が≪≫書きで表される。面白かった。

    ブックオフで購入、400円、いい買い物。

  • 言わずと知れたスポーツノンフィクションの傑作であるが、私はこの本と出会って、人生が変わったと思う。
    淡々と語られる文章は決して涙を誘おうとしているものではないのに、なぜか涙がこぼれそうになり、喉が熱くなる。
    高校野球好きの私は表題作が特に好きである。特に最後の半ページは好きすぎて暗唱まで試みたほどだ。
    全ての作品一つ一つに「人間」が語られている素晴らしい本。

  • スポーツ系ノンフィクション短編集。
    小説を読む気が失せる。

  • 僕が小学校3年生のときに初めて母から買ってもらった文庫本で思い出の一冊。

  • 八編から成る短編ノンフィクション集。
    タイトルから連想する野球ものばかりではなく、ボクシング・ボート・棒高跳びなどジャンルは様々。
    個人的には高校野球ものの二編が楽しめた。

    「心の傷にはホームランがよく効く」

  • 表題作はもちろんですが、中でも私は「江夏の21球」が好きです。
    試合中の一球一球において、投手・打者・チームメイト・監督・解説者・・・それぞれの心が揺れ動いていく様子がつぶさに追って描かれています。
    自分もその場で試合に見入っているような臨場感があります。

    スポーツは、選手や周りで見守る人達のひたむきさによってドラマが生まれるのでしょうか。
    これほど予想がつかなくて、これほど人間味に溢れたドラマは、どの脚本家も作り出せないと思います。

  • スポーツノンフィクションというジャンルは山際淳司で知った。有名な選手はモチロンのこと、高校野球の無名な選手に対しての丹念な取材。そのとき何を思っていたのか、実際にどうプレイされたのかが精密に再現されていく。スポーツでは全て一瞬で終わってしまうプレイの中にも様々な思いが錯綜する。山際淳司が亡くなってしまい新刊が出されないのがすごく残念だ。

  • ある競技にかける人たちのお話し
    特に有名なひとだけでない。

  • 山際淳司という人は一級品の選手よりも、名も無いスポーツマンを描く方が巧いと思う。
    どう転んだって「成功者」である一流選手よりも、その辺の石ころクラスの選手のほうが感情移入しやすいからそう感じるのだろうか。
    でもだからこそ作中の選手たちの一挙手一投足に、燃えたり、ニヤッとしたりできるんだろう。


    ノンフィクションなのにフィクション以上に読者を引き込む文章はさすが元祖・スポーツライターの文章力。
    ものすごい淡々としてるのに、何でか熱くなるんだよなぁ。


    亡くなったのが本当に惜しまれる。


  • 08年10月5日読了。昔のノンフィクションなのに,全然色褪せない。凄いの一言。

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著者プロフィール

作家。1948年神奈川県生まれ。中央大学法学部卒業後、ライターとして活動。80年「Sports Graphic Number」(文藝春秋)創刊号に掲載された短編ノンフィクション「江夏の21球」で注目を集める。81年同作が収録された『スローカーブを、もう一球』(角川書店)で第8回日本ノンフィクション賞を受賞。NHKのスポーツキャスターとしても活躍。95年5月29日没。著書多数。傑作選に『江夏の21球』『衣笠祥男 最後のシーズン』(いずれも角川新書)。

「2020年 『たった一人のオリンピック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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