逃げろ、ボクサー (角川文庫)

著者 : 山際淳司
  • 角川書店 (1990年5月発売)
3.43
  • (5)
  • (12)
  • (22)
  • (2)
  • (1)
  • 本棚登録 :99
  • レビュー :13
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041540060

逃げろ、ボクサー (角川文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 古本屋で懐かしい山際さんの名前を見つけてゲットしました。どちらかといえばマイナーなスポーツや主人公を多く取り上げた作品です。
    山際さん。やはり読みやすいですね。肩肘張ってないというか、変に力が入っていなくて、淡々と(そして多分)本質を上手くつきます。
    どの位の綿密な取材をされたのか、作品中の言葉は、本当に主人公自身の物なのか、それとも山際さんの思いなのか、なんとなく判別しづらい感がします。ルポのようでもあり、小説めいた所もあるのですが、そこが山際さんの持ち味ですね。

  • 普段あまり日向に出てこない、日陰のスポーツ選手にフューチャーした小説。
    スターでないといえども、一人ひとりのスポーツ選手の持つ美学がかっこいいです。

  • 筋肉栽培法が目的で購入。
    チャンピオンが異常なメニューを淡々とこなしていく様が予想以上に良かった。

  •  1974年生まれの自分にとっては、懐かしい内容が多いです。そうでなくても、幼すぎた自分の知らないところで、名前だけは聞いた選手たちが、こんなことをしていたのか、と感慨深く読む話もあります。

     水野雄仁とか、田尾安志とか。高校野球の監督の話も、人材育成という点からして、面白い。

  • これ、本当におもしろい。

    表題になってるボクサーも。
    初めてスクイズや監督の出すサインについても理解ができた。

  • スポーツノンフィクションというジャンルは山際淳司で知った。有名な選手はモチロンのこと、高校野球の無名な選手に対しての丹念な取材。そのとき何を思っていたのか、実際にどうプレイされたのかが精密に再現されていく。スポーツでは全て一瞬で終わってしまうプレイの中にも様々な思いが錯綜する。山際淳司が亡くなってしまい新刊が出されないのがすごく残念だ。

  • 決してスポットライトを浴びるスポーツマンだけが、人に感動や思いを伝えるのではないと、以前から思っている。
    観客もほとんど訪れないような小さな大会、いや、試合があることさえ知られていない、そこに出場している選手しか知らない試合であっても、そこに秘められたもの、そこでの情熱は存在する。
    そんないくつかのスポーツのシーンを切り取った山際淳司らしい一冊。
    『 勝ちたい。
     負けたくない。
     それは、あらゆるスポーツにおける特有の心理だ。ある一日のなかの、区切られた時間のなかでたたかわれる。それがゲームというものだ。そこで負けたくないと、誰しもが思う。それがゲームというものだ。人生の、ほかの時間では敗者であったとしても、あるいはそれゆえにこそ、このゲームには勝ちたいと願う。勝つことによって自信をつけることができるのだ、という。栄光をつかむことができるのだ、という。』

  • スポーツに関わるノンフィクション。ソフトボールのお話が面白い。

  • 短編集。スポーツの、そしてそれを通した人生のスタンスを追求する話が多い。
    球史に残る名場面の裏側に、どんなドラマがあったのか。それは、ひとりひとりが持っている「人生」
    というドラマの中に、ふたつとない場面として残っている。
    表題のボクサーについては、本編外にあとがきで締め括られているのでこちらも読んでおこう。

  • バンタム級ボクサー大橋克行。彼は練習が嫌いだった。彼は殴られることが嫌いだった。彼は命令されるのが嫌いだった。彼はガールフレンドによくいった。「温室育ちのチャンピオンになるんだ。何もかも投げ捨て、犠牲にしてチャンピオンになるなんて性に合わない。俺には俺の人生設計があるんだ」恵まれた素質を持ち、独特の美学にこだわる若者のリング内外での孤独な闘いを追った表題作。他にもスポーツに関わる男たちの一瞬の輝きと屈折した心理を鮮やかに描いた6編を収録。

全13件中 1 - 10件を表示

山際淳司の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
東野 圭吾
宮部 みゆき
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする