男たちのゲームセット: 巨人・阪神激闘記 (角川文庫 や 10-12)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041540633

作品紹介・あらすじ

1973年のプロ野球セ・リーグ。長嶋、王がまだ現役で巨人のV9達成がかかった年だった。巨人のライバルである阪神は、エース江夏、主砲に田淵を擁し、V9を阻もうと、燃えていた。巨人と阪神の優勝争いは、直接対決の最終戦までもつれこんだ。このプロ野球史上まれにみる一年の、選手そして監督、コーチなどそれぞれの動きにスポットを当て、激闘の裏にある男たちのドラマを描き出す。山際淳司の遺作となった最後のスポーツ・ノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • 「このシーズン、タイガースの金田監督は二度、選手に殴られている」阪神って、そんな球団。昭和48年の話。

  • 久々に彼の作品を読んだ。彼の肩書きを見るとスポーツ・ノンフィクションライターとしてある。スポーツモノのジャーナリストの草分け的存在だと思う。
    他界してから何年になるのだろうか。今年のアテネ五輪や日本韓国で開催されたワールドカップとか、どのような視点に注目して書いたか見てみたとつくづく思う。残念で仕方ない。
    この本の話はジャイアンツV9、最後の年を中心に、それぞれ色々な立場から見て書かれている。世代的には今の僕より2年3年上だったら、もっとリアルタイムに感じて楽しめたかもしれない。
    それでも、彼の書く作品にはスポーツの思いや愛を感じられる。人物を中心に書く
    チームを中心に書く場合でも、そこに出てくる敵対する人物やチームといったものにも悪役は登場しない。そんなところも魅力の一つだと思う
    (04/12/9)
    登録日 : 2005年07月21日 00:59:55

  • 1973年のセ・リーグ終盤。

    阪神と巨人が激しくペナントを争った年。

    その年の阪神、巨人の様々な選手の人間模様を描いた作品。

    スポーツが面白いのは華々しい世界の裏にそれぞれの選手の背景があって、それでも客観的に見たら結果が全てであって、努力なんて関係ないってところだ。

    そんな当たり前のことをまた思い知らされる。

    そして今日も僕は野球に魅せられる。

    明日から高校野球が始まる。

  • 平成21年6月5日読了。

  • スポーツノンフィクションというジャンルは山際淳司で知った。有名な選手はモチロンのこと、高校野球の無名な選手に対しての丹念な取材。そのとき何を思っていたのか、実際にどうプレイされたのかが精密に再現されていく。スポーツでは全て一瞬で終わってしまうプレイの中にも様々な思いが錯綜する。山際淳司が亡くなってしまい新刊が出されないのがすごく残念だ。

  • 久々に彼の作品を読んだ。彼の肩書きを見るとスポーツ・ノンフィクションライターとしてある。スポーツモノのジャーナリストの草分け的存在だと思う。
    他界してから何年になるのだろうか。今年のアテネ五輪や日本韓国で開催されたワールドカップとか、どのような視点に注目して書いたか見てみたとつくづく思う。残念で仕方ない。
    この本の話はジャイアンツV9、最後の年を中心に、それぞれ色々な立場から見て書かれている。世代的には今の僕より2年3年上だったら、もっとリアルタイムに感じて楽しめたかもしれない。
    それでも、彼の書く作品にはスポーツの思いや愛を感じられる。人物を中心に書く
    チームを中心に書く場合でも、そこに出てくる敵対する人物やチームといったものにも悪役は登場しない。そんなところも魅力の一つだと思う
    (04/12/9)

  • 山際 淳司 / 角川書店 (1998/08)

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著者プロフィール

作家。1948年神奈川県生まれ。中央大学法学部卒業後、ライターとして活動。80年「Sports Graphic Number」(文藝春秋)創刊号に掲載された短編ノンフィクション「江夏の21球」で注目を集める。81年同作が収録された『スローカーブを、もう一球』(角川書店)で第8回日本ノンフィクション賞を受賞。NHKのスポーツキャスターとしても活躍。95年5月29日没。著書多数。傑作選に『江夏の21球』『衣笠祥男 最後のシーズン』(いずれも角川新書)。

「2020年 『たった一人のオリンピック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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