ウィニング・ボールを君に (角川文庫)

著者 :
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感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041540640

作品紹介・あらすじ

スポーツを見つめ続け、鮮やかに切り取ってきた山際淳司。走り去るように人生を駆け抜けた彼が残した最後の作品集。プロ野球、大リーグ、サッカー、プロボクシング…。真摯な視線と深い洞察を持って綴られた文章からは、戦い続ける男たちの声が走馬灯のように甦る。また、映画監督・北野武への貴重なインタビューも収録。彼の最後のメッセージがここにある。

感想・レビュー・書評

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  • 達観しつつポジティブ。肉体的にも精神的にもギリギリのところで戦う人間の言葉が好きだ。
    そんな言葉を引き出し記録してくれた山際淳司に感謝したい。

  • 著者最後のエッセイ集。/三十代の後半というプロ野球選手としては下り坂にさしかかりがちな時期に、敢然とアクセルを踏み込んだ村田兆治の二百勝の重み/選手経験ゼロでワールドカップ決勝に進出したイタリア代表チームの監督にまで上り詰めたアリーゴ・サッキの物語には興味を惹かれる/監督就任をめぐる王貞治の独白「いいことはないんだよ。何もしないほうがいいくらいだ。でもやらないわけにはいかない」/サッチェル・ペイジ。42歳でMLBデビューして6勝1敗、45歳のとき12勝し、59歳でもマウンドに上がった。若い時黒人リーグでしかプレーできず、人種差別撤廃によりメジャーにあがれた、と/サッカードイツ代表のユルゲン・コーラー「結果には満足できないが、これがフットボールなんだ、とね。われわれは勝つときも一緒なら負けるときも一緒。今はつらいけど、でもわれわれは前を見続けれなければいけない。前進するんだ」/世界的な名レフェリー、ジャック・テイラー、王者マイク・タイソンが見せた弱さや脆さ、一度引退し牧場運営しつつ宣教師になったのに再びリングに戻ってきたジョージ・フォアマンの物語、にも興味を惹かれる。

  • スポーツノンフィクションというジャンルは山際淳司で知った。有名な選手はモチロンのこと、高校野球の無名な選手に対しての丹念な取材。そのとき何を思っていたのか、実際にどうプレイされたのかが精密に再現されていく。スポーツでは全て一瞬で終わってしまうプレイの中にも様々な思いが錯綜する。山際淳司が亡くなってしまい新刊が出されないのがすごく残念だ。

  • 山際さんの文章がすばらしい!球場のスタンドで観戦していて空が上にあるような感覚になりました。そしてあったかい。選手のことが好きになる。雑多な感じは否めないが、それは最期だったから周囲が全ての文章を詰め込んでくれたからなのかな。

  • 野球とサッカー。ほかのスポーツも混ぜて欲しかったなぁ。

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著者プロフィール

作家。1948年神奈川県生まれ。中央大学法学部卒業後、ライターとして活動。80年「Sports Graphic Number」(文藝春秋)創刊号に掲載された短編ノンフィクション「江夏の21球」で注目を集める。81年同作が収録された『スローカーブを、もう一球』(角川書店)で第8回日本ノンフィクション賞を受賞。NHKのスポーツキャスターとしても活躍。95年5月29日没。著書多数。傑作選に『江夏の21球』『衣笠祥男 最後のシーズン』(いずれも角川新書)。

「2020年 『たった一人のオリンピック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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