さよならに乾杯 (角川文庫)

  • 角川書店 (1985年8月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784041552049

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  • 「さりげなく、別れの言葉が言えたらどんなにいいだろう。」
    揺れる女心を描くエッセイ集。

  • 『‥‥‥以前ケ結婚とは、真に自立していない男と、全く自立していない女の結びつきであった。‥‥‥中略‥‥‥半人前同士が二人集まって、ようやく一人前となれた。‥‥‥』(『さよならに乾杯』より抜粋)

     ようは、男は働いて稼ぐしか能がなく、女は、せっせとじゃばじゃばと洗濯をして、おまんまの支度をして、延々と男の帰宅をいつかいつかと待つ。
     そこへ、帰宅した男は、女ではな、ただの母、ならまだしも、雌牛の差し出すおまんまを、世間の閉ざされた雌牛の話のといよりも愚痴を聞かされ、疲れて、就寝に就くという。
     雌牛と化した女房には魅力を感じないロリコン男たちは、夜な夜な出かけては、少女売春をし、若い娘たちを連れて歩く。若い女の子というよりも少女を連れ歩く事が、ある男たちには、一種のステイタスなのかもしれない。
     そして、夫の帰りを待つ、雌牛たちは、その第6感を駆使して、夫の遊びを発見するも、自分が雌牛とかしている事を棚にあげて、夫を吊るし上げる。
     雌牛と化した女も、ロリコン男もどっちもどっちだろう。
     ちなみに、森瑶子氏の説では(他の本に書いてあったけど)、日本のほとんどの男どもは、ロリコンなんだとか。なんとなくだが、納得できる。何となくわかるでしょう??
     
     ただし、このような男女間はある特定の年齢層に偏ると思う。この事は、この本に記載されているし、私自身納得がいくし、そのような事が現に起きているし。

     そうではなくて、森瑶子氏とは違った観点でそのことを考えてみると、上記のような考えと言うかなんと言うか、二人で一人前等という考え方そのものかある特定期間に生を受け育った人たちのみがかってそう思い込んできた、=保守的な考えなような気がしてならない。
     その特定期間とは、戦後生まれの高度成長期に育った段階の世代の人々のことだ。戦後のどさくさがある程度片付け、生活製品等のモノが揃いだしてきた世代だ。
     さらに言うと、安保闘争の頃にはまだ小中学生だったせだいだ。
     人と違う事はいけない事。
     皆と同じ事をして、はみ出してはいけない。
     と、いけないことはしてはいけないと教わった世代。
     スケバン刑事が放映された頃の、不良文化が培われた世代よりも前の世代。
     わかりづらくなってきたから具体的な数字で考えると、
     1945年には、まだ生まれてなくて、1950年以降に生まれたのか‥‥‥。
     で、1970年代に高校生だった世代は、違うから〜‥‥‥、1950〜1960年頃に生まれた世代か??
     1945〜1955年生まれ世代か。違う。1945〜1950年頃に生まれた世代かも。うん。1945〜1950年頃に生まれた保守的世代かな。

     戦後に生まれた不思議な道徳教育とか刷り込まれた世代だ。
     この世代って、上の世代とも下の世代とも違ったある特有の道徳観年を持っていると思うんだよね。
     例えば、15で妊娠は不道徳だとか。戦前生まれの人の中には、12歳で嫁に行ってる人もいるんだから、15歳で妊娠だって、ほんの数年前ではおかしなことでも不道徳な事でもなかった筈なのに。変なの。高校への進学率が高くなった時期だから、婚期も遅くなったんだろうと安易に想像出来るけど。でもって、25歳で嫁に嫁いでいなかったら行き遅れとか言われる。な〜〜んだかな。
     人の目ばかり気にしている世代。
     何歳で嫁にいこうと、何度嫁にいこうといいのにね。
     その近い昔には、婚姻届の存在すらなかったんだから、関係ないのにね。
     もっと言ってしまえば、通い婚の時代には、子の育つ環境すら違ったから〜〜ってのは話がぶっ飛びすぎか。
     ちょっと前に読んだ、ユウミリさんの本によると、その極端な日本の公共道徳の変異は亜米利加のDHQの影響なんだそうな。ちょっとわかるけどね。敗戦国だから。
     ああ〜〜話ぶっ飛びすぎてるのでここらへんで終わりにしとくか。
     もしも、この文をここまで読んだよ!!ってな、奇特なお方がいらしたら、ぜひとも一言残して‥‥‥ほしいな。

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著者プロフィール

森瑤子(もり ようこ)
1940年11月4日 - 1993年7月6日
静岡県伊東市生まれの小説家。本名、伊藤雅代。
幼い頃からヴァイオリンを習い始め、東京藝術大学器楽科入学。この時フランス文学にのめりこんだうえ、様々な人々と積極的に交流し、卒業後に就職。結婚と育児に追われる。1977年に池田満寿夫が『エーゲ海に捧ぐ』で芥川賞を受賞したことを機に、初の作品『情事』を書き、すばる文学賞を受賞しデビュー。
37歳でデビューしてから52歳で没するまで、小説、エッセイ、翻訳など100冊を超える著作を生んだ。作品の多くがテレビドラマ化されている。代表作に、『スカーレット』『夜ごとの揺り籠、舟、あるいは戦場』など。

森瑤子の作品

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