彼と彼女 (角川文庫 も 5-11)

著者 :
  • KADOKAWA
3.05
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本棚登録 : 71
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041552117

作品紹介・あらすじ

夫婦には会話が成立しないのだ。何か言いかけると、センテンスは意味をもたないまま立ち消えていく。-わたしは退屈のあまり泣いている、夫もまた…。(「欠伸」)すれ違い、誤解、傷つけあい、絶望、それなのになお、何かを期待し、求めつづけてお互いにひかれあう男と女の不思議。ソフトタッチで描く孤独な都会のショート・ラブ・ストーリー31篇を収録。彼と彼女、夫と妻、僕と君、あなたとわたしのそばにいるすべての男女に贈ります。

感想・レビュー・書評

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  • 都会のショートストーリー31編。
    カフェ、バー、ホテル、パーティなどで繰り広げられる男の女の会話。おしゃれで、スノッブで、洗練されている。
    深追いしない、見苦しいところを見せない、それ故に絶望や痛み、孤独が強く伝わってくる。
    (電子書籍 Book Live)

  • 『彼』と『彼女』に関する小咄。

    ものすごく短い話だったり、ちょっと長かったり。
    男女が出てくるのだけは確定しています。
    なので、妙な所で切れてみたり
    どうなったのか分からなかったり。

    最後の方にあったホラーっぽいものが
    その後を想像すると恐ろしい…。

  • ショートショートと短編があるけれども
    やはりこの作品の強みはショートショートのほうに
    あると思います。
    なぜならば、少ないページでも
    充実感を得ることができるつくりだから。
    中にはちょっときついものがありますが
    短めなのでさほどダメージはきつくないかと。

    そして短編のほうには
    ちょっと珍しいホラーの作品がまぎれています。
    それは最後に出てくる「壁の月」
    ちょっと背筋が寒くなるかも!?

  • 大人のけだるさを感じた

  • 彼と彼女、夫と妻、僕と君、あなたとわたし・……すれ違う男女の機微を描いた短編集

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著者プロフィール

森 瑤子(もり ようこ)
1940年11月4日 - 1993年7月6日
静岡県伊東市出身。本名、伊藤雅代。東京藝術大学器楽科入学。広告代理店、コピーライターを経て専業主婦に。1978年、池田満寿夫『エーゲ海に捧ぐ』に刺激されて『情事』を執筆し、第2回すばる文学賞を受賞しデビュー。直木賞、芥川賞の候補に度々ノミネートされるが、1993年に胃がんで逝去。
代表作に『情事』、テレビドラマ化された『デザートはあなた』など。

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