秋の日のヴィオロンのため息の (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 26
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041552186

作品紹介・あらすじ

シャワーを浴びた後、純白のバスタオルで身体を包み、オーソバージュをすり込み、肌色のシルクの下着をまとう。そして、冷えたグラス1杯のシャブリとシガリロを1本。自分を確実に幸せな気持ちにしてくれる小道具たちを配置して、阿里子は外出の仕度をする、男に会いにいくための。経済的にも、美貌にも恵まれている38歳。しかし、この1年位、阿里子の身辺は騒がしい。人生の秋の日にさしかかっている、と気づいた時、阿里子は潔い決断をする…。シリアスな問題をしゃれた会話体で、華麗な空間の中に浮きぼりにした長篇小説。

感想・レビュー・書評

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  • 1992

  •  経済的にも美貌にも恵まれている、一児の母「阿里子」の生活をつづった物語。10章からなるが、それぞれの章は比較的独立しており、単独で取り出してもほとんど物語になっているような感じ。<br>
    <br>
     夫との生活、娘との生活などが描かれている。自分も夫も不倫しているが、そこいらのそういう小説よりも、よっぽど真実みがあると思う反面、こんな夫婦、こんな親子って、かなり現実離れしているかも、と思う。<br>
     初出は1987年であり、多少古い感じもするが、でも洒落た文体の小説だと思う。軽く読めます。 <br>
     でも、阿里子の友達(和子)が、夫と別れて不倫相手と暮らし、すぐに別れてしまうことについて、お互いに文句も言わないでずっと我慢してきて、ある時突然に分かれを切り出した(切り出されれた)下りがあるが、なんとなく納得してしまうと同時に、太宰治の「桜桃」を思い出してしまった。

  • 人生の秋の日にさしかかっている--。経済的にも、美貌にも恵まれている主人公、三十八歳、女の選択。シリアスな問題をしゃれた会話体で浮き彫りにした長編小説

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