クレオパトラの夢―世にも短い物語 (角川文庫 も 5-24)

著者 : 森瑶子

• KADOKAWA

感想・レビュー・書評

[tokobeさんの感想 · 2013年3月5日]

ふとしたことから日常が一変する、その瞬間を切り取った短いお話が集められていておもしろい。
しかし、不倫とか友だちの恋人を奪うとかそういった話が多すぎる。大人のための短編集、とは言え節操がなさすぎるんじゃ…。

[マタンさんの感想 · 2012年4月4日]

毒が強い本だなぁ。
私は男性向けの本ばかり読んでいたけれども
これは明確な女性向けです。
でもそれにしても性的要素が強め。
まあ、露骨ではないですけれどもね。

分かる!と思ったのは
ほんの少しの要素で幻滅する瞬間。
些細なことで愛情なんか冷めてしまいますからね。

火遊びがばれる作品も
中々面白いですよ。

[Marilynさんの感想 · 2007年1月3日]

微かな香水の残り香、さりげなく流れる視線、妻がさも気乗り薄そうに応じる女友だちの誘い・・・。平穏な日常に悲劇は突然にやってくる。大人のための小編

著者プロフィール

森 瑤子（もり ようこ）
1940年11月4日 - 1993年7月6日
静岡県伊東市出身。本名、伊藤雅代。東京藝術大学器楽科入学。広告代理店、コピーライターを経て専業主婦に。1978年、池田満寿夫『エーゲ海に捧ぐ』に刺激されて『情事』を執筆し、第2回すばる文学賞を受賞しデビュー。直木賞、芥川賞の候補に度々ノミネートされるが、1993年に胃がんで逝去。
代表作に『情事』、テレビドラマ化された『デザートはあなた』など。