嫉妬 (角川文庫)

  • 角川書店 (2001年2月23日発売)
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本 ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784041552469

作品紹介・あらすじ

夫から突然「他に、女がいる……」と告白され、動揺と失望に捕らわれる妻。告白によってさらに苦しむことになる夫。不倫によって亀裂の入った夫婦の心理、灼けつくような葛藤を、鮮烈に描き出した衝撃の恋愛小説集

感想・レビュー・書評

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  • 『今彼女が振りきって歩み去ろうとしているのは、彼女から笑いも優しさも勇気も、何もかも薙ぎ倒してしまう嫉妬という名の怪物なのであった。』

                                    (p.151-152)

  • 夫が荒れ狂う海に飛び込んで
    人命救助(但し救助した片方は死亡)をした後いきなり妻に
    「麻衣…僕に、他に、女がいる…」
    と告白。
    それまで数ページの間実に紳士的だった夫の
    あまりに情緒不安定な振る舞いに仰天しました。
    何故そのタイミングで告白?!と。

    「画布」を「カンバス」、
    「葉」を「アザミ」
    (すごい断定ぶり)、
    「触ってみて」を「フィール」
    などというスノッブなルビが
    時代を感じさせます。

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著者プロフィール

森瑤子(もり ようこ)
1940年11月4日 - 1993年7月6日
静岡県伊東市生まれの小説家。本名、伊藤雅代。
幼い頃からヴァイオリンを習い始め、東京藝術大学器楽科入学。この時フランス文学にのめりこんだうえ、様々な人々と積極的に交流し、卒業後に就職。結婚と育児に追われる。1977年に池田満寿夫が『エーゲ海に捧ぐ』で芥川賞を受賞したことを機に、初の作品『情事』を書き、すばる文学賞を受賞しデビュー。
37歳でデビューしてから52歳で没するまで、小説、エッセイ、翻訳など100冊を超える著作を生んだ。作品の多くがテレビドラマ化されている。代表作に、『スカーレット』『夜ごとの揺り籠、舟、あるいは戦場』など。

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