東京の血は、どおーんと騒ぐ (角川文庫)

  • 角川書店 (1985年5月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784041567029

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  • 『パンツをはいたサル』(カッパ・ブックス)などの著作を刊行し、1970年代から80年代の「現代思想」のとりわけジャーナリスティックなシーンにおいてめざましい活躍を示した著者が、当時のスター的な思想家たちや出版業界の人びとのすがたを小説に近いかたちでえがいた作品です。

    「ボンボン出版」の編集者である「毛黒カツミ」という人物との交流を中心に、著者がさまざまな思想家たちとの交流が、誇張や風刺をまじえつつえがき出されています。文化人類学の山口昌男は「大熊猫教授」として、思想家の吉本隆明は「経堂源蔵」として登場していますが、彼らの思想にかんする著者自身の批評は『鉄の処女―血も凍る「現代思想」の総批評』(カッパ・ブックス)で展開されていることもあってなのでしょうか、本書では立ち入った検討がなされているわけではなく、もっぱら著者との私的な交流のエピソードが、戯画化されたかたちで記されています。

    当時の「思想」を取り巻いていた雰囲気に触れてみたいという読者には、おもしろく読むことのできる本なのかもしれません。

  • 軽薄調文体でギョーカイ人の生態を活写しながら、都市を旅し続けるストレンジャーという魅力的なテーゼを掲げる。

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