ぬり絵の旅 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041576083

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  • 訪れた都道府県を塗っていく男女の話。SFでもミステリでも怪談でもない。あえて言うなら、中年官能小説?いや、恋愛小説か。

    東京駅で久しぶりに出会った同級生が、そこから不倫関係になっていく。小見出しにある日付がキーになるわけだが、結構そこ、読み飛ばすよね。

    また、ストーリーの重要な核となっているのが、ちょっとした豆知識で、その辺は登場人物に語らせている以上、作者のエッセイ的な側面を持つ。森博嗣の小説にも似ているが、あれほど厭味ったらしくも、突っ込まれないようガチガチに守っている感もない。

    ただ、本筋においては特に目立った起伏もないので、どうも平坦な印象であり、最後の数章に至っては人に会わなくなってしまう。

    全く会わない人から、ひらすら手紙で報告されるというのも、それはそれで面白い話になりそう。そう思ったところで完全に幕切れ。アイデア先行で消化不良。

    まあ、暇つぶし程度かな。

  • すべての都道府県を制覇する。
    ロマン万歳。

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著者プロフィール

阿刀田 高(あとうだ たかし)
1935年東京生まれ。早稲田大学第一文学部フランス文学科に入学し、結核を病む。大学卒業後は国立国会図書館に司書として勤務。『ころし文句』を長崎寛と著し、これがデビュー作となる。兼業しながら著作を刊行していたが、『ブラックユーモア入門』がベストセラーとなり、作家一本に。
1978年『冷蔵庫より愛をこめて』が直木賞候補。1979年『来訪者』で第32回日本推理作家協会賞、1979年『ナポレオン狂』で第81回直木賞、1995年『新トロイア物語』で第29回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。2003年紫綬褒章を受章。
古典に親しんでいたことから『ギリシア神話を知っていますか』などのエッセイも著名。
2007年から日本ペンクラブ会長。直木賞、新田次郎文学賞、小説すばる新人賞選考委員、講談社『小説現代』のショートショート・コンテスト選考をそれぞれ務める。

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