密室殺人事件 (角川文庫 あ 7-14)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041576168

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  • 阿刀田高、折原一、栗本薫、黒埼緑、清水義範、法月綸太郞、羽場博之、連城三紀彦の8名による「密室殺人」のアンソロジーです。
    どれもなかなか一ひねり、二ひねりあって、面白いです。東京都内を密室に仕立てる{ある東京の扉)とか、ちょっと想定外の話で、ビックリします。
    面白かったのは「虚像の殺意」ですかね。建築士の作者らしく、とても理系的。ただしトリックは、できるのこれ?と思わないでもないですが。
    最後の解説でも語られますが、密室殺人は推理小説とともにはじまった、とても歴史ある分野です。現在でも趣向を変えて次々作られています。やっぱり面白いんですよね。私も好きな分野です。

  • 密室をテーマとしたミステリーアンソロジー『密室殺人事件』を読了。8人の作家の短編が収録されている(書き下ろしは羽場博行の『虚像の殺意』のみ)。

    それに、このようなアンソロジーは、まだ未読の自分に合う作家を開拓することにも繋がると思う。一概に密室と言っても、それぞれの作家の持ち味が出ていると感じたからだ。

    書いている作家は、阿刀田高、折原一、栗本薫、黒崎緑、清水義範、法月綸太郎、羽場博行、連城三紀彦。

    本作を読む前までは、この8人の中で著作を読んだことのあるのは、折原一と法月綸太郎のみだった。読んだ作品数も、それほど多いとは言えない。

    一番印象的だったのは、清水義範の『モルグ街の殺人』。これは、エドガー・アラン・ポー作の史上初の推理小説『モルグ街の殺人』のパスティーシュなので、予めポーのものを読んでおく方が絶対に楽しめる。

    連城三紀彦の『ある東京の扉』も印象に残った。内容の面白さもさることながら、それ以上に文章が美しい。日本語で出来うる最高級の表現力に近いのではないかと思わされた。

    他の作品も思いも寄らない展開やトリックが使われていて、さすがプロはよく考えてるなと感じた。密室の奥の深さを再認識させられた作品。

  • イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/5164294.html)
    (収録作品)ある東京の扉(連城三紀彦)/虚像の殺意(羽場博行)/緑の扉は危険(法月綸太郎)/モルグ街の殺人(清水義範)/洋書騒動(黒崎緑)/袋小路の死神(栗本薫)/不透明な密室(折原一)/天国に一番近いプール(阿刀田高)

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  • ミステリーの短編集。

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著者プロフィール

作家
1935年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に勤務しながら執筆活動を続け、78年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。79年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞。95年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞。日本ペンクラブ会長や文化庁文化審議会会長、山梨県立図書館長などを歴任。2018年、文化功労者。

「2019年 『私が作家になった理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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