黒い自画像 (角川文庫)

著者 : 阿刀田高
  • 角川書店 (2006年8月発売)
2.64
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  • 本棚登録 :43
  • レビュー :10
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041576243

黒い自画像 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • タイトルから、松本清張「黒い画集」を連想し購入。
    15編の短編から成る一冊。
    松本清張ほどの、泥のように滞留した男女の情愛の縺れはない。
    表題と同名の作品は存在しないが、絵に纏わるエピソードも2編ほど収録。
    一種異様な作品は、結末を明確に書ききらず読者の想像に委ねる技法も多い。
    オカルティックな匂いのする作品や夢に関連する作品もあるので、不思議好きの方はどうぞ。

  • タイトルと表紙の割にはそれほど恐くない本です。
    夢と現実の狭間を行ったり来たりするような、曖昧な記憶を手繰り寄せるような、そんな短編集。
    そしてそこにちょっぴり黒いエッセンスがふりかけてあるという感じ。
    ひとつひとつのお話のタイトルも短く、文章も歯切れが良いので、読み終えた後気持ちよく忘れてしまうお話ばかりです。
    最初の、自分は飛んだことがあると密かに信じている男性の話。「鳥」
    最後の、30年以上前に友達と土の中に埋めた缶を掘り返す男性の話。「缶」
    が中では面白いと思いました。

  • 表紙やタイトルから、おどろおどろしいものを想像し、期待していたのだが、読み終わったあとで何が起こったのかわからない状態になることがたびたびあった。何度か読み返すことになり、あぁ、著者の言いたかったのはこういうことかなと、想像力を駆使しないと理解できないようなできの作品が多かったように感じる。

    阿刀田氏のブラックものは、もっと強烈な印象を持っていただけに拍子抜けの感がある。

  • 自分の中の闇をわざわざ探して文章にするなんて、何のために小説(?)を書いているんだろうと思わせる本。

    小説に求めるものが違いすぎた本。最初の短編のみでもう読むのを止めました。

  • 短編集。
    ギブアップ。おもしろくなくって最後まで読めませんでした・・

  • <B>2008年5月24日読了</B><br><br>

    <U>鳥・歌・香水・彫像・青い靴・水の底・夜の衣裳・赤道奇談・石見銀山・無表情・目撃者・水葬・車輪・蟹・缶</U><br><br>
    <br>

    視点変われば謎になる。<br><br>

    人が変われば話も変わる。

  • 短編集。全15話。

    エスプリに富んだ話あり。人生の機微に触れる話あり。様々な趣向の話があるんだけど、どれもウィットに富んでて、私の好きな阿刀田節が炸裂でした。

    リアルなんだけど、シュールでもある。フィクションなんだけど、実際にありそうな感じ。そういうのをすごくうまく描くんだよね、阿刀田さんって。

    特に好きだったのは、『香水』、『彫像』、『目撃者』、『蟹』かな。

    『香水』は、淡い恋の期待が、思わぬ形で敗れてしまうんだけど、それがちょっと笑ってしまうオチ。単純なハッピーエンドじゃなくて、シニカルに落とすところが阿刀田さんらしい。

    『彫像』は、卑近な話で、リアル。これも思わず苦笑してしまう。

    『目撃者』は、いまいちぱっとしない同僚が、自分はもてると吹聴している。他の人はそれを信じない。信じさせようとした同僚は、主人公を証人にするため、ガールフレンドたちをさりげなく紹介する。

    オチがなんとも皮肉でいい。確かにモテている同僚。しかし、その相手はみんなイマイチ。そして主人公は最後にこう思う。「あんな女たちにならモテなくてもいいかなぁ」と。

    前にもこういった主旨の記述を読んだ気がするから、阿刀田さん自身のモテ観なのかも。これって、僻みにも聞こえるけど、本音のようにも感じる。なんともおもしろいオチ。

    『蟹』は、ちょっぴり怖いお話。はっきりと言わずに余韻を残すところが、なお恐怖心をあおる。

  • 新規購入ではなく、積読状態だったもの。
    2012/5/9~5/10
    阿刀田氏の短編集。奇妙な味と評された初期の短編集を髣髴させる作品が15編並ぶ。とても懐かしい感じ。個人的には、「青い靴」、「赤道奇談」、「蟹」が好み。

  • 初阿刀田高。あくまで個人的な意見としては、小説(『黒い自画像』はショートショート寄りの短編集)はちょっと物足りなく感じた。全く贅肉が付いていないと感じさせる様な文章とストーリー。味付けも淡白でした。エッセイやら解説シリーズやらが面白そうなので次回はそっちにしよう。

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