やさしいダンテ<神曲> (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 254
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041576267

作品紹介・あらすじ

腐った役人、裏切り者のお金持ち、嘘つきの宗教者。みんなそろって地獄堕ち。迷える中年ダンテ。詩人ウェルギリウスの案内で地獄を巡り、考えた。死んだらどうなるの?地獄に堕ちるのはどんな人?地獄の底には誰がいる?暴食、吝嗇、浪費、自殺、賭博、偽善、追従、魔術、エトセトラ。キリスト教は悪をどう捉えるか?ダ・ヴィンチもミケランジェロも読んで学んだヨーロッパの大著を、やさしくユーモラスに読み解く。

感想・レビュー・書評

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  • ダン・ブラウンのインフェルノを読んで、ダンテの神曲を知りたい!と思い、購入。いきなり原文は無理だし、きっとちんぷんかんぷんだろうなぁと思い、この「やさしい」を購入しました。
    やさしい、とはいえ、それなりの目的なり意思がないと辛いかもしれないかな。
    きっと平易に書かれているんでしょうけどね。
    おおよそ、こういった内容が書かれているんだろうな、ということは分かったので、満足です。これを読んでインフェルノを読むと更に楽しめるかな。

  • 映画「インフェルノ」を観る前に読んでおいた方がいいと思い、手に取りました。
    この一冊で「地獄編~天国編」までざっくり把握できます。
    著者のユーモアと共に分かりやすく構成されていますが、キリスト教はじめ、西欧文化の知識がないと理解しがたい部分が多々あり、検索しながら読み進めました。
    ダンテがベアトリーチェに抱く想いを「ストーカー」と斬る佐藤優さんのあとがきも秀逸!!
    私は、アイドルを崇高するヲタ男君のようだなと思っているのですが。とにかく、妄想力、もとい、想像力が半端ない男ダンテ、ですね。

  • 神曲の概要、世界観を知ることができる。
    平易で読みやすい。

  • 一応ちゃんとしたやつも読んだけど、いまいちよくわからなかったのでこちらも読んだ。
    内容的にはこちらで大体把握できるので、知っておきたい程度ならこれで十分かと。
    それにしても、知り合いを作品にぽんぽん出すのって何か変。
    独善的なキリスト教も好きになれない。

  • 買った。

  • 阿刀田さんお得意の古典入門版のダンテの「神曲」。入門版なのでかなり平易に書いてあるものの。登場人物は新旧約聖書、ギリシア神話、ローマ帝国の歴史上の人物、ダンテが生きた時代のフィレンツェや周辺地域の有力者等で、それぞれの素養がないと、背景もよく分からないと思う。私がついていけるのは入門書まで。きちんとした訳の本はついていけないだろうな(笑)。あと「煉獄」という概念がよくわからない??ちなみにロダン作の「地獄の門」(国立西洋美術館前にありますが)はこの神曲がモデルとの事。

  • ロベルト・ベニーニがダンテの神曲の講演活動を行っていると聞き、即座に購入した作品。阿刀田氏の名作読み解きシリーズです。
    「神」曲というからにはキリスト教を知らないと手も足も出ないだろうと思いきや。ダンテが森の中で詩人のウェルギリウスと出会い、地獄、煉獄、天国を旅する冒険譚、と捉えるとかなりとっつきやすくなります。ダンテの価値観や思想が色濃く反映されていると断言してもらえると、多少疑問はあっても「そういう時代にそういう人が書いたんだから」と流すこともできる。ギリシャ神話関連の人物がたくさん出てきますが、彼らはキリストの降臨以前の存在なので洗礼を受けていない、故に地獄にいる、なんて説明も簡潔で分かりやすい。特に、この作品が現在のフィレンツェの町の中に溶け込んでいる様子や、文学史における価値についてかかれている第一話が気負いを取り去ってくれました。「神曲」こそが正しいと思う必要はないし、全てに共感することもない。キリスト教ってこう考えるんだーとか、一人の女性を神格化して崇めるのはダンテもベニーニも一緒ですなぁ、なんて感想を挟みながら読めたら楽しそうです。
    仰々しい自己紹介や故郷の風景描写を飽きずに読めるかどうかが「神曲」を読みきれるかの分かれ道になりそう。

  • 浦野所有
    →12/10/20 南井レンタル
    →13/03/20 返却

  • 神曲の世界はやっぱり難しい。でも、阿刀田高さんの解説のおかげて、世界が理解しやすかったです。解説(というよりツッコミ?)の入り具合から、阿刀田高さんと一緒に神曲を読んでいる気分。
    神曲の物語は、さすが読み続けられている古典だけあって、現在に通じるものがあります。

  • 難解なダンテの神曲をわかりやすく解説している。と思ったら、ストーリー途中の著者の飛躍した解説、突っ込みなどノイズが多すぎて、もはや純粋な神曲の訳にはなっていない。しかしそれが楽しめる。
    もともとの話自体がぶっ飛んでいて、さらに昔の文語体で訳された日本語訳神曲は、ハードルが高すぎる(地獄編から始まるので、最初で挫折すると地獄にとどまったままの印象で終わってしまう)。
    そんなとき、なんとか天国まで行けるように著者が現地ガイドとなって案内してくれる。

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プロフィール

阿刀田 高(あとうだ たかし)
1935年東京生まれ。早稲田大学第一文学部フランス文学科に入学し、結核を病む。大学卒業後は国立国会図書館に司書として勤務。『ころし文句』を長崎寛と著し、これがデビュー作となる。兼業しながら著作を刊行していたが、『ブラックユーモア入門』がベストセラーとなり、作家一本に。
1978年『冷蔵庫より愛をこめて』が直木賞候補。1979年『来訪者』で第32回日本推理作家協会賞、1979年『ナポレオン狂』で第81回直木賞、1995年『新トロイア物語』で第29回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。2003年紫綬褒章を受章。
古典に親しんでいたことから『ギリシア神話を知っていますか』などのエッセイも著名。
2007年から日本ペンクラブ会長。直木賞、新田次郎文学賞、小説すばる新人賞選考委員、講談社『小説現代』のショートショート・コンテスト選考をそれぞれ務める。

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