ルンルンを買っておうちに帰ろう (角川文庫 (6272))

著者 : 林真理子
  • KADOKAWA/角川書店 (1985年10月31日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041579046

ルンルンを買っておうちに帰ろう (角川文庫 (6272))の感想・レビュー・書評

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  • ◆28歳で、この文章力、この物言い。
    ズバズバと容赦なく切り込む。
    ルンルンと人生を闊歩する。
    その姿に、脱帽です。

    同じ物書き、同じコピーライターとして、こんなに悔しいことはない。
    やはり、林真理子は天才だ。

  • 鮮烈なデビュー作。この鮮やかさは稀代のものだとつくづくと味わう。このひとは、ペンで女子を自由にした。女子の内に潜むものをこれでもかとあけっぴろげに、鮮やかに、示してみせた。しかしそれは今現在よくある「女子って実はこうで、こんな風に思ってて、ねえ、そんな私を理解して!認めて!ついでに愛して!」みたいな押しつけがましいものではなく、ささやかだけれどインパクトがあって、本当にチャーミングだ。息がつまるような女子のあり方を大胆不敵に転換してみせた、これは時代が求めたものであるかもしれないのだけれど。圧倒的でめまいがする。林真理子というひとは、昔も今も正直に、ほんとうに正直に書いている。その正直さはどの年代においても胸を打つものがある。

  • 友達が『あんな本を書く林真理子大っ嫌い』と言っていた本を数十年経って読んでみた。そこにはバブル絶頂期の景気のいい話がつらつらと書かれていた。また、田中康夫の悪口やら小沢真理子の悪口やらいろいろな方、当時の若い子の悪口、林真理子が尊敬している方々の名前が。
    確かにこの本を一番最初に読んだら私も『何勘違いしてるんだ?』と思ったに違いない。でも、私が一番最初に読んだのは『テネシー・ワルツ』そんなに悪くはなかったんだけど。
    でもやっぱり、カタカナ自由業、コピーライターは華やかな仕事だと思うし、収入を聞いたら憧れだったりもするし、普段の行きつけのスーパー紀伊国屋へタクシーで乗り付けると聞くと嫉妬したりもする。
    反面、身持ちの堅さ=自分のだらしのなさ、という話や、こぎれいなデザイナーズマンションに住んでいても誰も入れられないという話を聞くと、華やかな仕事でもやっぱり性格に寄るんだろうな~…。
    と、思う。
    本人はあとがきの中で、『とにかく今までの女の人が絶対に書かなかったような本を書いてください』と担当さんに頼まれ書いたのだが、自分でもえげつなさに我ながら悲しくなってしまったことが何度かあると書いているから、そういう自覚はあるんだろう。
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    なにをこわがっているんだろう。なにをおそれているんだろう。若い女がもっているものなんてタカがしれてるじゃないか。ヒガミ、ネタミ、ソネミ。この三つがそんなにカッコ悪い?おちこむのもおごるのも極端。ころげ落ちたりはいずりあがったりしながら、目指すものは大きくなり、それを手に入れるようになった著者。「エネルギーの原則」、その原点。「いままで女の人が絶対に書かなかったような本」として、絶賛を浴びた、初期の名エッセイ集!

  • 2018年NHK大河ドラマ『西郷どん』の原作者の
    デビュー作が気になり、本書を読んだ。

    感想は『軽いエッセイ』だ~である。
    むかし、む~かしのバブル世代がよく知っている頃の話題。
    この感覚で有名になってしまったんですねえ。

    大河の原作が楽しみになってきた。
    ルンルンして読もうっと。

  • 出版された当時(あとがきを見ると35年前!!)は、今まで女性が書かなかったような本、だったわけですよね。女性の僻みや妬みをネタにした本は少なかったのでしょうか。生まれてもいないのでピンと来ません…時代を感じます。
    内容自体は古くささをそれほど感じず、面白く読めました。良い意味で林さんがあまり変わってないのかなぁ、なんて。
    それにしても、林さんと私では性格がまるきり違う…。そのパワー分けてほしい(涙)
    「美少年は公共のもの」には妙に共感です(笑)

  • ある朝、私は目ざめたらかなりの空腹を感じていた。「パンを食べよう」と私は思った。けれども、「サンジェルマンか、もしくはアンデルセンのパン」というはっきりした限定が、私の頭の中につくられていたのだ。地元の山崎のパンではダメと、私のからだと美意識が叫んでいた。
    それで仕方なく私は服を着かえて、青山通りまでバスで行かなければならなくなったのだ。
    途中、私は腹立たしさがジワジワとおしよせてくるのを感じた。「知らない頃の方がよかった」もっと生活が気楽だった。どこのパン屋でもよかったし、不平不満なくおいしく食べていた。「どうしてこんなことになったんだろう」何度も自分に問い返した。サンジェルマンのパンは確かにおいしい。けれども、なんとたくさんの自由と時間を私から奪ったことであろうか。
    「食べることは恥ずかしさと悲しさがつきまとうことだ」幼い私が直感として得たこのことが、なぜかこの頃私につきまとって離れない。

  • ブス論とお金論が秀逸すぎて笑った。

  • 初体験を事細かにノートに記していたというエピソードに笑った
    さすが作家だ

  • 以前、野心のすすめを読んだときにこの本がのことが出てたので、積読リストに入れてました。
    マリコさんのデビュー作です。

    先日元県知事の田中康夫著「なんとなくクリスタル」も読んでいたので余計にバブル特有の空気感がね、時代を感じます。
    未来への期待感。欲むき出し。軽薄な感じ・・・どれも今はないものです。

    さてこのエッセイ、今では珍しくないのでしょうけど、当時あそこまで赤裸々に本音を語った人はいなかったんでしょうねえ。

    いつも言ってるけど私はマリコさんの、自分を上げたり下げたり、のバランス感覚がすばらしいと思っているの。
    語り口調は今より攻撃的で刺々しい、けれど、やはりこの当時から視点がいいし、毒舌の中にもはっとさせられる表現があり、やはり才能を感じました。

  • 気になってたけどこんな内容だったとは。当時は新しかったのかな。

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