食べるたびに、哀しくって… (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041579107

作品紹介・あらすじ

色あざやかな駄菓子への憧れ。初恋の巻き寿司。心を砕いた高校時代のお弁当。学生食堂のカツ丼。アルバイト先のアンミツ。そしてフグとラーメンについての一家言。まだ日本中が貧しかった懐しの昭和30年代から、飽食気味の今日まで、移り変わる時代相を織りこんで、「食べ物」が点在する心象風景をリリカルなタッチで描いた青春グラフィティ。

感想・レビュー・書評

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  • あっさり飽きずに読めたけど、著者のコンプレックスがあからさまに見えてツライ。女系家族的な思い入れも変。知人友人の話は自分がモデルだとすぐ分かるのでは?

  • ○食べ物、思い出とともににおいそそり立つ
    思い出の食べ物を語るとき、自分はどんな風に語るだろうか。

    わたしの思い出に残る食べ物と言えば、豚汁だ。
    わたしの出身の学校で3週間の海外研修に行ったとき、研修が終わろうとする頃にホームステイ先から電話をかけて、何を食べたい?と聞かれて豚汁、とリクエストしたのをよく覚えている。コレクトコールにしていたので「そんなに頻繁に電話してくるな」と言われ悔しかった覚えもあるが、それでも久しぶりの日本食として食べた豚汁は思い出深い。解散した学校まで迎えに来てもらって、そこからの道中も楽しみだったし、むろん飛行機の中でも楽しみだった。機内食は平らげたのだが。
    豚汁がどんな味かというと、たぶん普通の味だ。でもどちらかというと豚の油が少し多めに浮いていて、味噌も濃いめかもしれない。
    かもしれない、というのは、最近食べていないからだ。職場の最寄りの食堂の豚汁が近いという感覚で、豚汁が出る日は必ず豚汁をオーダーする。

    このエッセイ集には豚汁のことは出てこないが、少女時代~青春時代から思い出がたっぷり詰まっていて、別に読みたくもならないと思ったが、やっぱりそそり立つ食べ物のにおいには、人間叶わないのだなと思った。
    あぁ、おなかがすいた。

  • フグ愛を感じさせる作者の格言が好き。よほどフグが好きなんでしょうね。この部分、文章にも熱が入ってる気がします。
    こういう正直なところが憎めないんだなぁ。

  • 少し切ないエッセイ。

  • 食べ物を通じて、女性の成長過程の色々な部分が赤裸々に描かれている。
    エッセイだけど、小説のような感じで読めた、面白い。

  • 食べ物ってあまりに身近すぎて、人生とつなげて考えたことないけど生活そのものだから人によって多種多様なんだよなと気づかせてくれた。毎日のことだからこそ、誰とどんな風に食べたか、その時の自分はどんなだったか、ちゃんと覚えておきたいと思えるようなそんな食生活を送りたいと思った。

  • 1985年、子ども頃から今日までの食べ物エッセイ。
    食とともに人生が伝わってくるようで、タイトルにあるように何かしら物哀しい。
    食べ物、食べることが好きなんだろうな。
    食に興味がない自分は、食と人生が結びついていないと思う。
    (図書館)

  • 林真理子さんとの出会いは、『ルンルンを買っておうちに帰ろう』。
    確か、二十歳のころ。
    とにかく衝撃だった。
    え?あの林さんって、こんなエッセーも書かれるんだ、と。
    この本は、食いしん坊の私にはとにかくドツボであり、知らぬ間に2冊も買っていた…。
    なかでも少女時代の林さんのお話が一番好き。
    林真理子さんが好きすぎて、講演会に参加。
    その美しさ!に、『美女入門』で描かれている美に対する貪欲さがよくわかった。
    あああーーー!私も林真理子に近づきたい!!

  • (メモ:高等部1年のときに読了。)

  • 初期の林真理子の、そこはかとないペーソス漂う食べ物にまつわるエッセイ。なんど読んでも秀逸だと思う。

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著者プロフィール

林 真理子(はやし まりこ)
1954年、山梨県山梨市生まれ。山梨県立日川高等学校を経て、日本大学藝術学部文芸学科を卒業。
コピーライターとして活動後、1982年エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』が、デビュー作ながら話題になる。1986年『最終便に間に合えば』『京都まで』で直木賞を受賞。
現在、直木賞、講談社エッセイ賞、吉川英治文学賞、中央公論文芸賞、毎日出版文化賞の選考委員を務めている。

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