イミテーション・ゴールド (角川文庫)

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本棚登録 : 61
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041579244

作品紹介・あらすじ

ブティック勤めの福美は、プロのレーサーを目指す恋人邦彦のためになんとしても1000万円を工面したい。とらの子の70万円を株投資、高級化粧品のネズミ講販売等々とその手段はエスカレートし、ついに若い自分の「体」をも商品にしてしまう。2人の大きな「夢」を賭けて思いつめた献身が、2人の愛と信頼を崩していくのだった。若さ、金、権力がちょっとした仕掛けで簡単に手を結ぶ「現代」の様相と仕組みを映し出した、出色の恋愛長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 彼に尽くしたい一心で自分に傷をつけるような行動をして、それが裏目に出てしまう。切ないけれども、男女間でよくあるパターンのような気がする。

  • 『福美はある時からゲームにとりつかれたんだ。そしてオレはすごく怖くなった』

  • お金の魔力に取り憑かれたら最後。。

  • この小説を読み終わったとき、恋人のために大金を手にした女性が今度は自分のためにお金に溺れていくことにとても恐怖を感じた。
    また、容姿の美しい福美が、自分をお金稼ぎの商品として捉え始めてから、邦彦を心から愛せなくなっていく様子は、気軽に体を売る女性が増えた現代社会に通じるものがあると感じた。
    確かに一千万円手にしたら、人が変わってしまう人が多いと思う。お金よりも、身近にある些細な幸せを大切にしたいと思わせてくれる小説だった。

  • 後味悪い

  • プロのレーサーを目指す彼のためにあらゆる方法でお金を手に入れようとする主人公。自分を着飾るためではなく「彼のため」「二人の夢のため」という大義のもとでその方法はエスカレートしていき、夢のための手段だったはずのお金が目的になり、二人で夢に向かって一緒に進んでいたはずの道をどんどん外れていきます。
    どこかで実際に起きてそうな話だけど、腑に落ちないところもあったり私にはあまり現実味がありませんでした。ただああはならないようにしたいと思います。

  • お金って怖い。お金が絡むとこんなにも人が変わる。
    馬鹿だなぁと思いながらも、実際自分が同じ立場になったらこうならないと言い切れないのが一番怖い。一千万円手元にあったら確かに惜しくなるんだろうなぁ……。

  • 貧乏レーサーの邦彦と、それを支えるブティック勤務の福美との恋愛小説。

  • 愛する男のために壊れていく女の話

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著者プロフィール

林 真理子(はやし まりこ)
1954年、山梨県山梨市生まれ。山梨県立日川高等学校を経て、日本大学藝術学部文芸学科を卒業。
コピーライターとして活動後、1982年エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』が、デビュー作ながら話題になる。1986年『最終便に間に合えば』『京都まで』で直木賞を受賞。
現在、直木賞、講談社エッセイ賞、吉川英治文学賞、中央公論文芸賞、毎日出版文化賞の選考委員を務めている。

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