幸福御礼 (角川文庫 は 4-26)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041579336

感想・レビュー・書評

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  • 「やんごとなき方々を見るがよい。手を振ってくださったと言って人は感涙にむせび、気さくだと言って頭を垂れる。自分がほの見せるやさしさが、これほど人を喜ばせるならば、どうして意地悪な人間になったりするだろうか」

  • この本面白いです。マリコさんにはめずらしい選挙の話だけど、いかにもありそうな話に上手くまとめています。主人公由香が、都会で夫婦二人で暮らしていたころよりも、夫の故郷に帰ってからの方がイキイキと充実しているのが印象的。

  • こういう本も書けるのですね~多才だなぁ



    東京でサラリーマンをする志郎のものとに

    出身地である河童市の市長をつとめる伯父が

    余命いくばくもないという連絡が入る。

    代々市長という大鷹家の長男として

    市長選に出ることを決意する志郎とその妻由香。

    お姑さんと選挙を戦っていくうちに

    どんどん変わっていく由香。

    あっという間に読み進めることができました。




    嫁と姑のバトル、田舎の地元の人とのあれこれ。

    田舎の小さな地方都市ってこんな感じなんだろうなぁと

    頭の中で鮮やかに映像がイメージできた。

    選挙戦というあまり縁の無いテーマだけど

    おもしろかったです。

  • 東京に住む若い夫婦に突如、地方都市の市長に立候補の話しが降って沸き、否応なしに選挙の渦に巻き込まれていくという、コメディタッチのお話。
    あまり深く読み込まずとも分かり易い内容で、読みやすかった。

著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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