- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041579336
感想・レビュー・書評
-
「やんごとなき方々を見るがよい。手を振ってくださったと言って人は感涙にむせび、気さくだと言って頭を垂れる。自分がほの見せるやさしさが、これほど人を喜ばせるならば、どうして意地悪な人間になったりするだろうか」
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本面白いです。マリコさんにはめずらしい選挙の話だけど、いかにもありそうな話に上手くまとめています。主人公由香が、都会で夫婦二人で暮らしていたころよりも、夫の故郷に帰ってからの方がイキイキと充実しているのが印象的。
-
こういう本も書けるのですね~多才だなぁ
東京でサラリーマンをする志郎のものとに
出身地である河童市の市長をつとめる伯父が
余命いくばくもないという連絡が入る。
代々市長という大鷹家の長男として
市長選に出ることを決意する志郎とその妻由香。
お姑さんと選挙を戦っていくうちに
どんどん変わっていく由香。
あっという間に読み進めることができました。
嫁と姑のバトル、田舎の地元の人とのあれこれ。
田舎の小さな地方都市ってこんな感じなんだろうなぁと
頭の中で鮮やかに映像がイメージできた。
選挙戦というあまり縁の無いテーマだけど
おもしろかったです。 -
東京に住む若い夫婦に突如、地方都市の市長に立候補の話しが降って沸き、否応なしに選挙の渦に巻き込まれていくという、コメディタッチのお話。
あまり深く読み込まずとも分かり易い内容で、読みやすかった。