東京小説 (角川文庫 は 4-53)

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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041579374

感想・レビュー・書評

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  • 東京五景
    青山、銀座、下高井戸、深川、新宿
    さまざまな街をもとにした物語。

    おしゃれな街のなかに、ふと、地元の名があり興味をもっててにする。
    みかたは様々。
    描き方次第で、情景はかわるものです。

    • くんたろうさん
      あら! 私にも馴染みのある地名が・・・。
      読んでみたいと思いまーす!
      あら! 私にも馴染みのある地名が・・・。
      読んでみたいと思いまーす!
      2011/11/13
  • なるほどそうか、平成15年。15年前。たった15年前は女性はアイコンだった。これから15年後に女性の立場が変わるとは思えないけれど。

  • 東京の5つの街をテーマに、5人の作家が短編小説を書く、というオムニバス小説。フランスの出版社がパリを舞台に行っていた企画を東京でもやろう、と企画して、フランスと日本で同時出版されたらしい。編集は、日本在住のフランス人で日仏の出版物の橋渡しを長年行っている、コリーヌ=カンタン。「日本では有名だけどまだフランス語訳されていない作家を」ということで選ばれた5人らしい。2000年当時、林真理子、椎名誠がフランス語訳されていないのにびっくり。(あとの作家さんは知らなかったのですが・・)いちばん面白かったのは、

  • フランスと同時刊行
    林真理子、盛田隆二、椎名誠、藤野千夜、村松友視

  • 林真理子『一年ののち 青山』女の事を知りたいなら林真理子だ。 椎名誠『屋上の黄色いテント 銀座』面白い、フィクションの軽妙さ。藤野千夜『主婦と交番 下高井戸』着眼が珍しい、あり。村松友ミ『夢子 深川』ややしつこいかと。盛田隆二『新宿の果実 新宿』スピードとイケナイコト。時代を感じる。前三作と後二作の作風の違いが激しい。暇つぶしに図書館で借りるのにお薦め。

  • フランスのオートルマン社から刊行された「街の小説」シリーズの<東京>編。その日本語版である。(ややこしい・・・)5人の作家によるアンソロジーなので、一応作家名とタイトルを挙げておく。
     林真理子「一年ののち 青山」
     椎名誠「屋上の黄色いテント 銀座」
     藤野千夜「主婦と交番 下高井戸」
     村松友視「夢子 深川」
     盛田隆二「新宿の果実 新宿」
    主題のせいだろうか、“周りにうようよしているような人々のありがちな話”というわけではないのに、まるで日常を切り取ったような、そんな作品集だ。悪く言えばあまり印象に残らない。だけど編集の趣旨を考えるとふさわしいのだろうな、たぶん。

  • 林さんのがすごく好きです。

  • 東京などを舞台とした作品です。

  • 東京を舞台とした5人の作家による短編小説集。
    人間模様の描き方はそれぞれで、その違いは面白いです。
    逆に言うと、執筆者による差が激しく、好き嫌いが分かれるかもしれません。

  • 「一年ののちに」が好き。

  • 2003 短編小説「新宿の果実」を寄稿

  • 2007.3

  • 盛田隆二『新宿の果実』がイチオシ。東京の夏の湿り気、街が放つ熱などが目に浮かぶよう。他の作品に関しては、“東京”ぽさが面白さに繋がっているのか微妙なところ。いろんな温度の作品があり、楽しめる。私の大好きな作家・藤野千夜『主婦と交番』も素敵。

  • トータルとしてはまぁまぁかな。林真理子はいつも通りな感じ。椎名誠の「屋上の黄色いテント」が面白かった。
    小説になる街っていうのは確かにあると思う。そして、知っている街が出てくると親近感が湧くのね。
    (06/09/11)

  • あまりおもしろくなかった。
    色んな作家の短編だから、頭を切り替えなくちゃいけないのだけど、私には無理。内容もあまり・・・。

  • 藤野千夜さんのあいやーってとこには笑った。林真理子はやっぱり上手。わたしが一番嫌いな女だ、この主人公は。
    東京生まれだからなんだっていうの、大手の会社に勤めてる男がそんなに素敵なのか。わからん。

  • コレを読んで、椎名誠を読もうと思った。全体的に、やっぱり東京は寂しい街だっぺと思った。短編だけど、しっかり読める。

  • 真理子サンの短編の映画化作品をみて買った。上京女の気持ちがしみた。個性が光る短編集。

  • 短編集が好きだ。東京の匂いがする。東京ってそうか、こういうものだなと思う。都民じゃないけど。

  • 椎名誠、林真理子、藤野千夜、村松友視、盛田隆二が それぞれ
    銀座、青山、下高井戸、深川、新宿を描く。

    元々は フランスのオールトマン社の〈街の小説〉シリーズという
    物語を秘めた街をひとつ選び そこに暮らす作家がその街を舞台にした小説を書き下ろす という企画のひとつとして始まったものらしい。
    それが途中から 日本でも発表しようと言うことになり 同時進行することになったのだとか。


    東京という街は 生きている――成長しているのか退廃しているのかはさておき――ということを再認識させられた。
    東京という生命体は 核にそれぞれ異なったDNAを持つ数多の細胞が寄り集まって出来上がっているのだ と。
    広くて狭い、狭いのにどこまでも広い。それが東京が人を惹きつける魅(魔)力なのかもしれない。

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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