聖家族のランチ (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 409
感想 : 67
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041579428

作品紹介・あらすじ

大手都市銀行に勤務するエリートサラリーマンの夫、美貌の料理研究家として脚光を浴びる妻、母のアシスタントを務める長女に、進学校に通う長男。その幸せな家庭の裏で、四人がそれぞれ抱える”秘密”とは。

感想・レビュー・書評

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  • バラバラに崩壊しかけた家族が、ある出来事で、一致団結していく。男より女の方が、残酷と思う。毎日料理し、包丁で色々切り刻んでいるから(!?)。
    とにかく毎日少しづつ食べてゆく。途中から気持ち悪くなった。やはりこの家族は崩壊している。
    どうしてもOUTを思い出す。

  • 1つの家族を取り巻く、ある変化のお話です。
    特に仲がいい家族ではないが、割と経済的にも恵まれていて、暮らしていくには何不自由ない家族ですが、あることをきっかけにとんでもない禁忌を犯します。

    他の方の感想を見ると「気持ち悪い」「吐き気がする」と書いてありますが、私はこの物語の中核が何なのかを購入前に調べてから読んだので、特に「気持ち悪い」というような印象は受けませんでした。


    ネタバレではありませんが、カニバリズムという単語だけだしておきますね。カニバリズム描写が苦手な人は読まないほうがいいと思います。

    作品自体は、母親についてはじめは主体的に描かれているものの、後から娘・息子・夫についても書かれ始めます。ただ、文章内に占める割合は母親が圧倒的に多い割に、事件が起こった後、事件の発端の原因である母親の自分の罪についての感情や葛藤の描写が少ないのと、最後のページであっけなくコトが終わるので、物語のスケールにしては各個人の感情や背景の描写が足りないなと感じました。
    少しだけかいつまんで書いてある、けれども物語の中核は進行していく、という感じで少し消化不良でした。

    カニバリズムの描写はそれに比べて割はと細かいと思います。なので、気持ち悪かったりグロいと批判する人もいるかと思います。
    家族が一致団結して犯罪を隠そうとする面と、息子の精神的葛藤については興味深く読み進めることができました。その点は面白いです。

    ↓この本をお勧めしたい人↓
    カニバリズムの話が読みたい人
    家族犯罪の話が読みたい人
    背徳的なスリルを求めている人

    ↓この本をお勧めできない人↓
    カニバリズムが苦手な人
    背徳的な話が嫌いな人
    カルト的宗教について読みたくない人
    幸せな家族の話が読みたい人

  • 随分前に読んだ、こんなに恐ろしい話はない「一昔前」
    林真理子の実力を知った
    随分前でもこのくらいのことを書けるほど感想が残っている。
    恐るべし。ありえない?ありえる?
    人は追い詰められるとどこまでいくのか?
    林真理子のこの怖さは氏の作品では別格。
    小池真理子にもこのゾッとする不気味さはある。

  • カニバリズムだった。物語自体は荒っぽい感じなのだけども、文章表現力が半端ない。キャラの素描が巧みなので、説得力があって引き込まれる。
    丹念にキャラを描くことで、物語の粗を感じさせないつくりというのは参考になった。

  • 聖家族のランチ
    林真理子 さん。


    バブル的な話から、始まり。
    林真理子さん独特の感じで、
    おもしろかった。

    最後まで目が離せない本でした。

  • 林真理子さんの中で一番受け付けない。

  • 初めての林真理子。

    想像していた話と全然違う方向にいきなり進み始めびっくりした。でも面白かった。唐突に終わったような感じが少し残念。

    共通の秘密がここまで家族を団結させるのか。 
    残酷なストーリーではあるけど家族の話としてはよかった。

    主人公のユリ子は海外出張あたりまではいけすかない感じがしたけど、事件が起きてからの頼もしさは半端なかった。女って恐ろしい。

    事件を起こした当の息子が一番共感できなかったな。
    大体高校生にもなって母親のことをママと呼ぶ男なんてろくでもない。

  • 感情描写が少なくて、まるでニュースや世界○天ミステリーを見た様な読了感だった。特に長女は何か感じる物があって大学には進学せず、おしゃれもせず、なんとなく母のアシスタント業をしていたはずなのに、それらの理由も、バスルームで急に家族に献身的になる理由も全く理解出来ず。。家族で共通の罪の意識を背負い少しでも高揚する場面でもあれば、家族の時間を求めていたとも理解出来るが、私の読解力では感じ取れなかった。せっかくタイトルがディナーでなくランチなので最後のピクニックと対比になる様な過去の幸せなランチエピソードがあればもっとタイトルが光るのかなとも思ったり。食欲を減らすにはもってこいの作品。

  • 怯えというのは、嫌悪よりも強い、相手に対しての拒絶だ。
    .
    .
    下流の宴や、桐野夏生のoutを連想させ、読後感は渋いです。

  • まさかの人肉を食べるという展開。

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。コピーライターを経て、作家活動をはじめ、82年『ルンルンを買っておうちに帰ろう』が大ベストセラーに。以降、「最終便に間に合えば」「京都まで」で直木賞、95年『白蓮れんれん』で柴田錬三郎賞、98年『みんなの秘密』で吉川英治文学賞を受賞。

「2022年 『ミカドの淑女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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