- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041579428
作品紹介・あらすじ
大手都市銀行に勤務するエリートサラリーマンの夫、美貌の料理研究家として脚光を浴びる妻、母のアシスタントを務める長女に、進学校に通う長男。その幸せな家庭の裏で、四人がそれぞれ抱える”秘密”とは。
感想・レビュー・書評
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バラバラに崩壊しかけた家族が、ある出来事で、一致団結していく。男より女の方が、残酷と思う。毎日料理し、包丁で色々切り刻んでいるから(!?)。
とにかく毎日少しづつ食べてゆく。途中から気持ち悪くなった。やはりこの家族は崩壊している。
どうしてもOUTを思い出す。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1つの家族を取り巻く、ある変化のお話です。
特に仲がいい家族ではないが、割と経済的にも恵まれていて、暮らしていくには何不自由ない家族ですが、あることをきっかけにとんでもない禁忌を犯します。
他の方の感想を見ると「気持ち悪い」「吐き気がする」と書いてありますが、私はこの物語の中核が何なのかを購入前に調べてから読んだので、特に「気持ち悪い」というような印象は受けませんでした。
ネタバレではありませんが、カニバリズムという単語だけだしておきますね。カニバリズム描写が苦手な人は読まないほうがいいと思います。
作品自体は、母親についてはじめは主体的に描かれているものの、後から娘・息子・夫についても書かれ始めます。ただ、文章内に占める割合は母親が圧倒的に多い割に、事件が起こった後、事件の発端の原因である母親の自分の罪についての感情や葛藤の描写が少ないのと、最後のページであっけなくコトが終わるので、物語のスケールにしては各個人の感情や背景の描写が足りないなと感じました。
少しだけかいつまんで書いてある、けれども物語の中核は進行していく、という感じで少し消化不良でした。
カニバリズムの描写はそれに比べて割はと細かいと思います。なので、気持ち悪かったりグロいと批判する人もいるかと思います。
家族が一致団結して犯罪を隠そうとする面と、息子の精神的葛藤については興味深く読み進めることができました。その点は面白いです。
↓この本をお勧めしたい人↓
カニバリズムの話が読みたい人
家族犯罪の話が読みたい人
背徳的なスリルを求めている人
↓この本をお勧めできない人↓
カニバリズムが苦手な人
背徳的な話が嫌いな人
カルト的宗教について読みたくない人
幸せな家族の話が読みたい人
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随分前に読んだ、こんなに恐ろしい話はない「一昔前」
林真理子の実力を知った
随分前でもこのくらいのことを書けるほど感想が残っている。
恐るべし。ありえない?ありえる?
人は追い詰められるとどこまでいくのか?
林真理子のこの怖さは氏の作品では別格。
小池真理子にもこのゾッとする不気味さはある。 -
聖家族のランチ
林真理子 さん。
バブル的な話から、始まり。
林真理子さん独特の感じで、
おもしろかった。
最後まで目が離せない本でした。
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林真理子さんの中で一番受け付けない。
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怯えというのは、嫌悪よりも強い、相手に対しての拒絶だ。
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下流の宴や、桐野夏生のoutを連想させ、読後感は渋いです。 -
まさかの人肉を食べるという展開。
著者プロフィール
林真理子の作品






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