すべての男は消耗品である (角川文庫)

  • 角川書店 (1990年10月22日発売)
3.12
  • (20)
  • (24)
  • (174)
  • (15)
  • (10)
本棚登録 : 553
感想 : 48
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784041586020

みんなの感想まとめ

過激な表現と独自の視点が光るエッセイであり、性別に関する鋭い対比を通じて、男の存在を「消耗品」として捉えています。著者は、男が社会の幻想的な制度に縛られ、性能が悪ければ捨てられる一方で、女性はその存在...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 1987年刊行。
    村上龍のエッセイ。

    賛否が分かれる内容だと思う。
    村上龍ならではの言葉選び、主張を感じられる。

    本書が40年前の本であることを差し引いても、過激な内容が多い。

    "デパートや遊園地に行くと、すげえ!と大声を出したくなるようなブスが、平気で結婚していて、子供なんか連れている。ブスとやる男もいるのだ。"

    "浅知恵とは、女のためにある言葉だ。生物学のレベルでいうと、女に知恵はない。知恵というのは、幻想の父性を背負わされた男にだけあるものだ。
    男は構築しなければならない。社会や物語、建築物や数学を構築する。"

    以上は本文からの引用だが、2025年現在の感覚ではとても許容できない表現だ。

    しかし、これらの過激な表現の裏で村上龍の独自の社会論が展開される。

    村上龍は本書において、一貫して男/女の対比の上で、男は「幻想的制度」である父性を背負わされ、性能が悪ければ捨てられる「消耗品」だと主張する。
    対して女は、若くてきれいな女は、その存在自体が華やかで明るいものであるから、男は絶対に敵わないとする。

    村上龍がここで言う「制度」というのは、人間が自律的集団を形成・維持するための人工的なルールのことである。
    父性、家族、国家、これらは決して自然発生のものではなくて、為政者が集団を支配するために都合よく作られたものであると、そう主張する。
    これは彼のユヴァル・ノア・ハラリが言う「虚構」とアナロジーである。

    半分ぐらいは何を言っているか理解できなかったが、いくつか刺さるメッセージがあった。

    そのロジックや真実性は別の話として、一定の読者を刺す表現が村上龍は本当に上手い。
    これらに出会えただけで読んで良かった本だった。

  • これは人によって割とはっきり好き嫌い分かれると思う。
    私はこの村上龍の普通じゃ言えない失礼とも取れるはっきりした物言いや世界観が面白いと思って読めたから結構好き。ちょっとなに言ってるかわからんっていうとこもあったけど、あー確かになって言う心にズドンとくるエッセイもあって面白かった。

  • 読む人を選ぶエッセイ
    これを読んで怒れてくる人もいるだろうな
    特に不細工とか。

  • なにかで連載していたエッセイだったのかな?
    たしか、20代前半の頃に購入。多少なりとも影響を受けていた気がする。自分自身の内面的なものの何割かの原点になっている。

  • 19の頃に読んだものである。

    今回27にして読み直したがこれは私の聖書であるんだなと感じた。

    あの頃多くのことをここで私は確認したはずだ。

    18までサッカーとお勉強しかしてこなかった僕が、僕なりに社会や制度や人間について疑問を感じ考え続けて得たものがあった。それを再確認させてもらったのだと思う。

    この本以降の本は僕にとっては背伸びする必要のないただの復習本であったが、この本は少しだけ背伸びをさせてもらった本だったと思う。ズルをしたんだと思う。先に結果を知ってしまう様な。要するに初体験だった。

    27にしてこの本を読み直す。うん、やっぱりこの本は古びない。全うなことを書いているし、村上龍がとってもとってもピュアでチャーミングで素敵。

    その男の子の村上龍を山田詠美がベテラン娼婦か、風俗営業をしている人生経験豊富なマダムのふりをする人の目線であとがきを書く。
    あら、オマセちゃんね。という風に…

    ボーイミーツガール

    本当にいい本だと私は思う。

  • いい!

  • 1987年のエッセイ。かなり毒のある言葉の数々。
    そこまで言っていいの? というのが、たくさん。
    共感を感じるものもないわけではない。
    ギクっする言葉をどう受け止めるのか、と考えれば作者が読者に投げかけるものが色々ある。

  • 元気にしてくれる本です。

  • うーん…

  • 「消耗品」とはすごい言い草である。若く、綺麗な女には絶対かなわないと言いつつ、村上龍氏は生まれ変わっても男を選ぶだろう。ロシアの女性美容師(32)が押し入れ強盗を倒して性的奉仕をさせて監禁していたあのニュースを聞くと、国民性の違いを感じるけれど。

  • どうしたものかな。
    とても複雑な気分でさぁ。
    解説まで読んでお叱りの言葉を頂き…
    ううむ、バイブルにする気はないが、
    持つべき危機感について考えさせられた。
    眠い…
    また気が向いたらレビューを書こう。

  • 若き日の龍氏のエッセイ。今読んでも新鮮かつとても刺激的。
    ただやみくもに毒を撒き散らす様なものとは一線を画し、するどい彼独自の視点の思考から繰り出される言葉は圧巻の一言。
    30年前にこれを書けるのは彼しかいないのでは。

  • £1

  • 全ての男は消耗品であり、女は戦利品である。
    と。村上龍は述べている。

  • 30年以上も前に書かれたエッセイなんですね…
    本を開いて10行も進むと「ブスは論外だ」と書いてあります
    (その後に但し書きや解釈の違いなどのフォロー等はいっさいなし!)
    すごいなぁ…思いきってますね(笑)

    針が振り切れた意見の数々が面白いと思います
    “贈与は脅迫である”…キリストですね~
    “どういう言葉を多用するかで、その生徒の欠落している部分がわかる”…確かに
    “女は、たとえ人妻でも価値を認めて欲しいのだ”…VERYの価値観まんま先どりだ
    “女が知性を欲するのは一種の堕落だと思う”
    “知性を必要とする女は補ってくれる男がいない、ブスだということなのである”
    …ちなみに知性=情報というご認識らしいです お~

    男性・女性各々にこうあって欲しい!という形がくっきりあるようです
    なんか読んでいるとガッチガチの価値観に疲れてしまいますが、
    こんな価値観の人もいるんだな~というのは勉強になります

    “男が女性化、弱体化、ガキ化すると古い人々は嘆くが、
    それは消耗品としてのなりふり構わぬ抵抗なのである”
    このころはまだ、タイトルと内容がリンクしてますね~(笑)

  • 大抵自慢に聞こえるけど、面白くて読みやすいエッセイ。

  • 「美人は三日で飽きる」というのはブスの自殺を救うための嘘である。などと豪語。

    女性と男性の役割や能力、性質をキッパリ差別したうえで、女性のあるべき姿を熱く語る。
    「優秀なキャリアウーマンは知性を必要としない」など、フェミニストが聞いたら卒倒するような内容である。

    でも結局男は女にはかなわないし、男なんてものは女のために死んでいく消耗品である。と結んでいるからして結構同感できたりもする。

    結局、村上龍は死ぬほど女が好きなのだ。
    こーゆう風には、僕は生きていけない。なりたいような、なりたくないような。

  • 他の村上龍の小説に比べると、なんか戯言??って感じ。

  • スタンスが似ている
    経験とか実力とかそんなのの差は歴然としているのにそんなことをいえてしまうのは
    内田センセイの言うところのまわりの愛によるもんだとやはり納得

  • 小説かエッセイかも確かめずに借りたらエッセイやった。それはいいとして、中身がひどくて途中まで読んで投げてしまった。
    確か100ページくらいまで読んだけど、この人は何様?あまりにも傲慢な態度が読み取れてしまうんですが・・・ひどいと思ったのが、話に脈絡がなかったこと。しょっちゅう「???」の嵐でした。☆ひとつも付けたくないくらい。これで物書きなのか、私に理解力及び基礎知識(村上龍の)がなかったのか・・・。先に小説を読むべきだったかも・・・。
    ※mixiの感想を読むと後書が山田詠美で、秀逸らしい・・・後書も読めばよかった;

全41件中 1 - 20件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

村上龍の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×