トパーズ (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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感想 : 139
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041586037

作品紹介・あらすじ

風俗嬢…。高層ホテルの窓ガラスに裸の胸を押しつけ、トパーズの指輪を見つめ、大理石のロビーを彼女たちは行く。そして、都市の光景を、サディズムとマゾヒズムの接点を行き交いながら感じる。この瞬間にも東京と混じり、そして疾走する女たちを村上龍はとらえた。衝撃の大ベストセラー、ついに文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 風俗嬢としてお客に呼び出される女の子たちを描いた短編集。
    次から次にもれなく頭のネジぶっとんでるような病み切った女の子たちが出てきて、だけどみんなぶっとんでるなりに一生懸命切実にその瞬間を生きていて苦しくなった。
    メンヘラ、とひとくくりにしてしまえばそれまでなんだけど。
    愛に飢えていて、とにかく誰かに愛されたい子たち。愛されるにはどうすれば良いのか分からない子たち。
    彼女らは、決して男の身体や綺麗な服やおいしい食事や光り輝くトパーズなんかではない、そんなものではない何かを多分必死に捜している。

    村上龍小説の女の子特有の、句読点なく息もつかせずのめり込んで読まされるあの語り口が大好き。
    私の話をきいて!私の話をきいて!あれもこれもきいて!という決壊したダムのようにしゃべりまくった後、最後の最後で本当にふいにぽつんとつぶやかれる本音のようなもの。
    その、どこにも行けずに途方に暮れてさまよう、持て余してしまった本音からただよう寂しさが、私にはたまらない。

  • 出てくる高層ホテルはパークハイアットかな?

    何人かのSMのコールガールの話。

    回りになかなかいない、もしくは内緒にしてる?
    ので、知らない話が読めて良かった!

    どうやって取材していったのかが気になる。

  • 村上龍は女の気持ちをどれだけ知っているだろう。

  • 1989年1月20日 9刷 再読
    残っていた帯に 龍はサドかバタイユに挑もうとしている、と瀬戸内氏の書評があった。そうだったのかもしれないけど、ここから十数年後に、13歳のハローワーク書いてしまうなんて知るよしもがな。

  • 頭おかしい。
    どないしたらこんな事思い付くの、と。
    終始その感情しかなかった。

  • 私は風俗で働く学生である。
    デリヘルも増え、今時風俗で働いたりそれ以外でもパパ活とは名ばかりの援交に手を染める女性は多いと思う。
    読んでいて心地よい壊れた世界観、風俗客に触れられただけで普通の幸福からの孤立やあったはずの幸福が壊れる瞬間をたくさん垣間見れます。
    それなのに、女は傷を負い歪んだ体のままどうしようもなくおまんこ濡らして犯される。
    SとかMとか、ウンザリしました。
    なんでもビジネスになる時代。その影にいつも風俗産業。
    気が狂わないように、鏡を見ても自分が誰か何か分からなくならないように
    目的を持って働かないと、判断力鈍くなってロクな死に方しないと感じました。

  • 現在よりずっと不便で貧富の差が明確でどこか酔っ払っていたような時代。
    赤坂の高層ホテルの一室
    SとMの曖昧な接合部
    何かの証のようにトパーズを欲しがった女。

    ここで描かれる高級クラブのSMは肉体的にも繋がらないし、連動したり急に遮断したり、ピリピリしたものを感じて安らぎから最も遠い。
    でも純粋な愛情があるように純粋な性欲もあって
    純粋さが一番素晴らしいものだとは言わないけども稀少なもので
    この背徳の距離が欲しくて大金を払って買う人がいる。

    写真で見てみたトパーズの指輪はどれも大きな石がゴージャスで、どこか柔らかいような不思議な色をしていた。

  •  えーっと、ごめん。
     何でこの作者がこの本、書いたのか、俺には理解できん……orz

     えーっとね。基本、風俗に勤める女の人の話なんですよ。
     でね。まぁ、そこまでだったらいいんですけど……。
     それがさぁ……普通に……。
     えすえむ、らしいです。

     ちょっと待って、それってどうなの? と思わずにいられない……(爆)

     だって、普通にエロいよ……(死)
     電車の中では読めない程度に……。

     男の人が女の人のこういうこと、エロじゃなくて、書くのってどうなんだろう……。
     どんな気持ちなんだろう……?
     と、頭を抱えてしまいたくなる。

     もう、二度と読まないと思う(苦笑)

  • パンチを効かせに効かせた村上龍ワールド。
    やっぱり文体の癖が強くって、でもそれが村上龍らしくって、主人公たちのぼんやりと見える正気ではない感じ。私は好きです。

  • 文の構成などを見ながらこれは狙いなのかと感じるんですが・・・う~ん、イラッとするなぁ。この作品。
    二十数年ぶりに引っ越しの片付けの最中に発見!!当時かなり話題であったのですがどうしても合わずに挫折したもののひとつです。今回読了するもやっぱだめでした。

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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