恋はいつも未知なもの (角川文庫)

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感想 : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041586082

感想・レビュー・書評

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  • 村上龍ワールド。
    全部タイトルで曲が出てくればいいのだけれど。

    プレイリストがあるといいのに

  • 日本人の女性にフラれて落ち込むbut not for me が分かりやすくて好き。
    満足度6

  • これが村上龍ワールドかという本。謎のジャズバーを中心に主に恋愛について主人公を中心としたメンバーとの語り通じて話は進む。途中まではジャズバー自体本人の感覚で居心地の良い場所なんて変わってしまうからどこでも最高の場所なのではといった勘ぐって読んでいて話の進め方も登場人物は増えるたびに話す場所と恋愛の内容が変わるだけで章が変更しても対して変化があるわけでもなかったのだが、章をまたいで話が展開されていくに連れてジャズバーも実在し面白くなってきた。最後のオチが個人的に好きではなく最後の部分だけに印象が強く残ってしまい評価も若干下げたが村上龍の別作品も挑戦してみようかと思った。

  • 酒を飲みながら、ジャズに浸りたくなる。

  • 半分くらいまで読んで、そうだそうだ、龍さんのストーリー性はこうだった!と思い出して、妙に爽快な気分に。

    ある不可解な事象があって、それを追う。

    ミステリーみたい!
    ちがうけどさ。

    今回は、幻のジャズ・バー。
    こんなに毎回毎回、ジャズの歌が出てきたら、TSUTAYAに行って聞いてみたくなるね。

    こーゆーウィットに富んだオトナたちを描けるのは、龍さんか山田詠美さんかといったところですね。
    お二人とも、大好きさ。

  • ジャズバーの物語。
    そのジャズバーはどこにあるのかはわからない。そのバーへ行くと、リクエストをしていないのに女性ボーカルがそのときにぴったりな曲を歌ってくれる。不思議な場所。
    「帰ってくれてうれしいわYOU ′D BE SO NICE TO COME HOME TO」の彼を束縛しすぎた女性の話でヘンリ・メリルの曲が気になる。
    あと「頬に頬よせてCHEEK TO CHEEK」の老夫婦のチークダンスの話と「わたしを月に飛ばしてFLY ME TO THE MOON」のダンサーの彼女の話が好き。

  • 【library222所蔵】
    one jazz song for one short story

    いつもの村上龍の饒舌も、ウイスキーとジャズのナンバーに酔いどれると、ややゆるくなり聞きやすい。
    ページの間からジャズが聞こえてくるようなブルージーな一冊。

  • 私はジャズには疎いけれど、雰囲気に酔うくらいならできたかもしれない。

  • ▼概要
    主人公が幻のジャズ・バーを探し求める物語。
    そのジャズ・バーは人が人生の岐路とも言える何かがあったときに現れる。
    何か特別なものがあるわけでもない、ごく普通のジャズ・バーだが、心が安らぎ、懐かしい感じがする。
    スタンダードナンバーをタイトルにして、愛の神秘を描く。

    ▼感想
    ジャズを全く聴かない私でもすらすら読めた。
    言葉がとても綺麗、というのが印象。章末にはその章のタイトルの歌詞があり、それが優しくて切なくて素敵だった。

    村上龍の作品で、かなりお気に入りの作品となりました。

  • これまたずいぶんと古い本を見つけてきたものだが、初出は1991年というから18年前の作品にな

    る。

    主人公の男が「幻のジャズバー」の謎を追っていくストーリー。謎を追うというのはちょっと大袈裟な表

    現かもしれないが、具体的に説明すると、男は自分のまわりでそのジャズバーの話をよく聞く。内装もコ

    ンセプトも普通のジャズバーなのだが、そのジャズバーは『銀座の裏通りにあるという説もあるし、六本

    木の雑居ビルの地下という者もいるし、ニューヨークのイースト・ヴィレッジにあったという噂もある

    し、ボストンの大学の構内にひっそりと看板がかかっていたという話も聞いたことがあった。岩手の一ノ

    関に似たような店があるという話も一瞬広まったし、パリのサンジェルマン=デ=プレだったという者も

    いて、・・・』(本文より)と、所在がはっきりしない。そして、そのジャズバーに行ったという男たちに

    共通することは、なんらかの過去を持った男であるということで、そういう男たちにだけ、そのジャズ

    バーは扉を開くのではないか。というようなことの真相に迫っていくのである。

    本作は39の連作短編によってなるもの(だと思うのだけど)そのひとつひとつがスタンダードジャズの

    曲名がタイトルとなった短編なのだ。そのタイトル曲にちなんだ世界の話がひとつひとつの物語として

    繰り広げられる。

    世界は誰かの小さな恋物語の集合体で出来ている。この作品を読んで僕はそう思った。

    これは男の世界感だなとも思う。本書の中にもキーワードとして出てくる言葉だが、男とはノスタルジー

    とセンチメンタリズムでできているようなものだ。昔の女を想い出し、感傷に浸ったりする。想い出を美

    化するのも男の特徴だ。そこにあるロマンチズムはおそらくいくら語っても男にしかわからないものなん

    だろうとも思う。その点、女性はクレバーだし、リアリストだ。

    男はいつも、言葉に出来ない感覚の世界を重んじるし、ロマンスを求めるし、夢の中で生きている。

    大人になればなるほど、ノスタルジーとセンチメンタリズムが世界を覆いつくしていくものだ。

    ノスタルジーとセンチメンタリズムはすなわち、ジャズでありブルースである。男は感傷に浸るのが好き

    な生き物なのだ。僕はこの作品を読んで改めてそれを痛感したし、共感した。

    この作品は、「男の恋愛小説」である。

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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