文庫改訂版 あの金で何が買えたか―史上最大のむだづかい’91~’01 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (148ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041586129

作品紹介・あらすじ

金融機関・企業の不良債権や債務の額は、あまりにも巨大で、どのくらいのものなのかイメージするのは難しい。しかも、巨額の税金が注入されながら、再び危機が叫ばれ、誰も責任をとろうとはしない。「知る」ということは、年を追うごとに、さらに重要度を増しているのだ。十億円という金はいったいどのくらいの価値があるのか?十億円あれば何が買えるのか?百億円、一千億円、一兆円、十兆円、百兆円だったらどうか?毎日毎晩、新聞で目にし、ニュースで読み上げられる、そういった数字を、実感としてイメージする「知る」ための絵本。

感想・レビュー・書評

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  • 『文庫改訂版 あの金で何が買えたか――史上最大のむだづかい’91~’01』(角川文庫 2001)

     経済に関する天文学的(SF的)な数字を、もう少し身近で想像できる範囲の数字(それでも大金レベル)をもって理解してもらおうという企画。
     1999年に小学館から刊行された単行本を、加筆訂正しつつ文庫化。冒頭で村上龍と竹中平蔵がおしゃべりしているが、これも文庫のおまけ。
     ブクログでの分類に少し悩んだが、「経済史」にしておいた。

    【版元】
    定価 600円(本体571円+税)
    発売日:2001年04月25日
    レーベル:角川文庫
    ページ数:152ページ
    ISBN:9784041586129

     10億円という金は一体どのくらいの価値があるのか?  100億円、1000億円、1兆円だったらどうか?  毎日、新聞で目にし、ニュースで読み上げられる、そんな数字を実感としてイメージする「知る」ための絵本
    http://www.kadokawa.co.jp/product/200101000006/


    【目次】
    contents [004-005]
    はじめに [006-009]
    「知る」ということ [010-013]
    対談 村上龍vs竹中平蔵 [014-031]

    シーガイア経営破綻 負債総額 3261億円 032
    そごうグループ倒産 負債総額 1兆8700億円 034
    千代田生命経営破綻 負債総額 2兆9366億円 036
    協栄生命経営破綻 負債総額 4兆5297億円 038
    整備新幹線 2兆5000億円 040
    日本興業銀行 公的資金投入額 6000億円 042
    第一勧業銀行 公的資金投入額 9000億円 044
    さくら銀行 公的資金投入額 8000億円 046
    富士銀行 公的資金投入額 1兆円 048
    住友銀行 公的資金投入額 5010億円 050
    大和銀行 公的資金投入額 4080億円 052
    三和銀行 公的資金投入額 7000億円 054
    東海銀行 公的資金投入額 6000億円 056
    あさひ銀行 公的資金投入額 5000億円 058
    三井信託銀行 公的資金投入額 4002億円 060
    三菱信託銀行 公的資金投入額 3000億円 062
    住友信託銀行 公的資金投入額 2000億円 064
    東洋信託銀行 公的資金投入額 2000億円 066
    中央信託銀行 公的資金投入額 1500億円 068
    横浜銀行 公的資金投入額 2000億円 070
    対青木建設  債権放棄額 2049億円 072
    対フジタ 債権放棄額 1200億円 074
    対藤和不動産 債権放棄額 2400億円 076
    対西友系ノンバンク債権放棄額 2100億円 078
    対佐藤工業 債権放棄額 1109億円 080
    対長谷工コーポレーション 債権放棄額 3546億円 082
    末野興産 負債総額 6000億円 084
    住専一次損失 6兆4990億円 086
    北海道拓殖銀行 不良債権総額 2兆3433億 088
    山一證券 負債総額 3兆5085億円 090
    日本長期信用銀行 債務超過額 2兆6535億円 092
    日本債権信用銀行 債務超過額 3兆943億円 094
    国民銀行 債務超過額 777億円 096
    みなと銀行 公的資金援助額 1兆560億円 098
    木津信用組合 資金贈与額 1兆340億円 100
    東京協和・安全信用組合 不良債権譲渡額 667億円 102
    コスモ信用組合 債務超過額 1700億円 104
    三洋証券 負債総額 3736億円 106
    日産生命 債務超過額 1853億円 108
    日本リース 負債総額 2兆4443億円 110
    東海興業 負債総額 5110億円 112
    多田建設 負債総額 1700億円 114
    東京都新庁舎建設費用 1569億円 116
    苫小牧東部大規模工業団地 負債額 1800億円 118
    住友商事銅不正取引損失額 3120億円 120

    対談 村上龍vs植草一秀 [122-141]
    用語解説 [142-143]
    不良債権の処理の方法(村上龍[談] 鍋田郁郎[構成]) [144-148]

  • 2013/9/15
    少し年月がたちすぎてるので、今だと違うのかもしれないが、様々な事がいくらで出来るのかイメージできた。ただ、5台でいくらとかものによってバラバラなのでそこは統一してほしかった。

    対談相手も今考えるとなかなか面白い。

  • 世の中がこんな状態になる前の本

    はまのさんの挿絵もいい
    子供にも読んであげたいほのぼのタッチで、
    兆とか億とかの想像しがたいお金の規模(っていうんかな?)を身近なものに置き換えてくれています。
    なんとわかりやすいことか。

    知らんところで、すっげーーー額のお金がつかわれているんですね。
    それが無駄か否かは別の話だけれどね

  • たくさんのお金さえあればあんなことやこんなことが出来るんだなぁと思った。無駄遣い反対!

  • ○○兆円、○○億円といった表記が新聞やテレビ、またインターネットなどのメディアに頻繁に出てくる。
    そのような金額を私たち国民がリアルにイメージできるのは皆無ではないだろうか。
    そういった疑問を具体的に身近な例を使って理解できるような仕組みになっているのが、この「あの金で何が買えたか」である。

    村上龍を評価するのならば、コストに関する目利きがやはり優れているといった具合であり、こういった類の本はやはりバブル崩壊後に、15行の銀行や信託会社に公的資金を投入した事実に基づいて書かれているので、
    非常に現実的である。

    国民一人ひとりがリアルにイメージできるのは、家計簿程度のものである。
    本格的に、日本経済。今やそんな時代は古臭い。
    世界経済を突き動かしていきたいのならば、兆や億単位のお金の規模を
    自分の頭でしっかりと認識し、理解しておくのは必要最低条件である。

    エリートサラリーマンになりたいのならば、いやひとりのこの混とんとして時代を生き抜いていく気概を持ち合わせたビジネスパーソンならば、
    これぐらいの金額を投資して、一体この世の中で何ができるかを考えることはスタート地点に立つのと同じであるし、何も価値が生み出せない。

    久しぶりに生涯に渡って、自身の人生に重宝するであろう本を読破したといった感覚。

    最高である。

  • どっかいったのでツン読。

  • バブル崩壊後の不良債権処理に注入された公的資金(税金)の額と、それだけのお金があれば何が出来るのか、ということを可愛らしい絵と共に描いた本。


  • へぇ〜の一言に尽きます。笑
    発展途上国の子供のワクチン○回分みたいなのもあれば、ティファニー買収みたいなのもあって、なかなか面白かったです。

  • はまのゆかの絵が好き。

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著者プロフィール

1952年長崎県生まれ。76年に『限りなく透明に近いブルー』(第75回芥川賞受賞)でデビュー。2003年には、514の職業を紹介した『13歳のハローワーク』が125万部を超えるベストセラーに。財政破綻した近未来日本を舞台にした『半島を出よ』(05年)では野間文芸賞を受賞。10年には『歌うクジラ』(毎日芸術賞)を電子書籍として刊行。 近著に『55歳からのハローライフ』、『オールドテロリスト』などがある。16年に『日本の伝統行事 Japanese Traditional Events』を刊行。

「2018年 『収録を終えて、こんなことを考えた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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