- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041605011
感想・レビュー・書評
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一昨日11月28日は、原田知世さんの50回目の誕生日でした。あの知世ちやんが50歳とは、信じられぬ感じがします。
なぜそんなことを知つてゐるかといふと、彼女がデビュウした頃、わたくしは相当なファンであつたからです。毎年11月28日に出る「バースデイ・アルバム」は必ず購買してゐたものです。
本業の映画も、近所の「グランド中央(現在の「トヨタグランド」。どうでもいい情報ですが)」にて鑑賞したものであります。ただ、当時彼女の映画の併映が、大体薬師丸ひろ子さんの映画で、そちらの方が面白いといふ困つた事態もありました。
ウム、角川三人娘といひながら、①薬師丸ひろ子②原田知世③渡辺典子といふ序列は明らかでした。丁度日活で①石原裕次郎②小林旭③赤木圭一郎の順番で、金と力の入れやうに差が付いてゐたのと同様ですな。
他にも、カレンダーとか写真集とか、入手できるものは概ね購買したものです。そしてエッセイ集を出すとなれば、それも買ひました。それが本書『時の魔法使い』であります。彼女は当時、まだ17歳。
友人たちからは「実際に本人が書いたと思つてゐるの? 商策に乗せられた情けない奴!」などと莫迦にされました。
さういふアイドルの身辺手記なので、まあまともな読書子なら眉を顰め、とても読書の対象となる一冊ではありませんが、まあ好いぢやん。それに、本書で初めて知つたモノもあります。
それは「名古屋の隠れ名物・天むす」の話。今でこそ有名な天むすですが、当時は名古屋でも知らぬ人が多かつた。それを当時の彼女は、名古屋へ行くたびに食すると語り、その味を大絶賛してゐます。いつもお土産に十二個入りを二箱買つてゐたさうです。思ひ出しただけで「なまつばゴクリ」なんだとか。
スーパーとかで普通に売られ始めるのは、その後しばらくしてからなので、先見の明があつたと申せませう。
といふ事で、今回はまことに懐かしい一冊でした。ぢやまた。
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