後鳥羽伝説殺人事件 (角川文庫 (5976))

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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041607015

感想・レビュー・書評

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  • 一人旅の女性が古書店で見つけた一冊の本。彼女がその本を手にした時、“後鳥羽伝説”の地を舞台にした殺人劇の幕は切って落とされた。
    芸備線三次駅で若い女性の絞殺死体が発見された。尾道からまっすぐ東京に帰る予定だった被害者がなぜ三次で殺されていたのか?犯人の動機は?
    事件の鍵を握る人物が次々と殺され、捜査は完全に行き詰まったに見えたが……。
    上司との対立がもとで捜査から外された刑事が秘められた“過去”を掘り出した時、意外な犯人の姿が浮かび上がる。

  • 浅見光彦もの。三次駅の渡線橋の上で女性の扼殺死体が発見される。犯行時刻のあとすぐに三次駅から広島駅に向けた電車が発車しており、初動捜査ミスにより電車の乗客全員を止めることはできなかった。難航を極める三次駅の殺人事件。そのさなか、野上刑事は捜査前線ではなく、「はずれ」の捜査をすることになるが、緑の本から池上という男にたどり着くが……。
     実は初めての内田康夫氏の作品で、なので、浅見光彦シリーズとしても初めて読む作品です。ドラマでは浅見光彦シリーズを時々見てたりしますし、連ドラでやったときは見ていたのですが、これまで手をとったことがなく楽しみにして読みました。
     内容としては、前半は警察小説の様相を呈し、中盤は光彦と野上の捜査を行い、終盤に解決編という流れ。なので、中盤のラストまで犯人が誰かを指摘するのは難しい気がしますし、何よりこの作品はそういう作品ではないようですね。ドラマのように、今回の場合は広島ですが、舞台となる地元が丁寧に描かれる作品です。解説を読むと、信濃のコロンボこと竹村警部ものもそのようなので、旅をした気分になれる物語は小説でも同様みたいです。
     しかしながら、ラストはドラマ版で本作を見たことがあるのですが忘れていたおかげで、驚くことが出来ました。前述の通りだったので、途中で推理を放棄していたのでというのもありますが。でも、この作品を最後に綺麗にまとめた推理ショーはとてもおもしろく、興味深く読むことができ、惹きこまれました。

  •  浅見光彦シリーズ第1作。

     とはいえ今回の主役は野上刑事だと思う。中盤までは彼の地道な捜査により真相に近づいていく。中盤以降、浅見光彦が登場する事で一気に展開が進んで行き、事件を解決へと導くが、しかしそれでも野上刑事が果たした役割は大きい。

     ただそれでも最後には浅見光彦が全てを持っていってしまう。これにより浅見光彦は名探偵として名を馳せる事になり、以後シリーズが続いていく事になる。

  • ドラマを見てまた読み直しました。何回目なんだろう(笑)先日内田先生が亡くなって、再度光彦シリーズを読み直そうと思い始めたところです。そして、何度読んでもドラマチックで悲しいお話です。ドラマだと犯人が色々語るのですが、原作は祐子さんを亡くした光彦さんの青白い怒りをひしひし感じます。

  • 普通かな。つまらなくも無いし、特別惹かれるものがある訳でもなかった。推理小説の定番というか、模範というか、教科書的な。機会があったら、次も読もうかな

  • 浅見光彦が初登場する。浅見家の亡くなった長女をめぐる事件の真相が描かれています。

    警察のエリートが犯人か……。
    今となっては意外でもなんでもないオチですが、昔に読んでいたらショックだったと思います。
    真犯人は序盤から、割と野上刑事や光彦たちに協力的な感じで書かれていたので余計。
    三人組が本当に最低なので、きっちり真相が暴かれてよかった。

  • 浅見光彦シリーズの第1弾。

  • 読書録「後鳥羽伝説殺人事件」3

    著者 内田康夫
    出版 角川文庫

    p15より引用
    “警察官は悪い事をしない、という大前提を
    市民は持っている。当然といえば当然だが、
    これはしかし、重要なことだ。そういう信頼
    関係があってはじめて、社会の秩序は成立す
    る。”

    目次から抜粋引用
    “心の旅路
     消えた本
     名探偵登場
     第二の男
     襲撃”

      名門一家のはみ出し者でルポライターを
    主人公とした、長編ミステリー小説。
     旅の女性が古書店に立ち寄った、彼女は理
    由がわからないが一冊の古書に心を揺り動か
    され…。

     上記の引用は、警察官についての一節。
    法を守る人達ですから、こうであってもらわ
    なくては困りますよね。
    しかし、現実には警察官といえども、色々と
    問題を起こしてしまうようで、ちょこちょこ
    ニュースになっています。まあでも、そうい
    う人達はほんの一部であると、信じていたい
    ものです。
    ニュースでは、警察の不祥事は大々的に取り
    上げられることが多いように思いますが、報
    道する側もたいがいな事をしているので、あ
    まりニュースは本気で見ない方がいいように
    も思います。
     今回の話は、浅見光彦の登場が随分と遅く
    なっています。最初から主人公の活躍を読み
    たいファンの人には、少し物足りないところ
    もあるのではないでしょうか。
     初出版は他社からで、昭和57年となってい
    ます。本文中に、公衆電話に百円玉が吸い込
    まれるといった事が書かれていますが、今の
    世代の人達だと、この部分を読んでもピンと
    こないかもしれません。

    ーーーーー

  • 出張で三次を訪れたことを機に、読んでみることに。ドラマではおなじみの浅見光彦シリーズの第1作で、テンポよく、また意外な結末に面白く読めました。三次に伝わる伝説も垣間見れたことも良かったです(*^^*)

  • 浅見探偵シリーズ第一弾。
    テンポのいい展開に一気読みでした。

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著者プロフィール

内田 康夫(うちだ やすお、1934年11月15日 – 2018年3月13日)
東京府東京市滝野川区(現・東京都北区)に生まれる。長野市出身の父の実家が戦災で被害を受けたため、長野市から戸隠山麓の村、秋田県羽後町、雄勝町、埼玉県、静岡県沼津市、秋田県秋の宮などに移り住む。
埼玉県立川越高等学校、東洋大学文学部国文学科中退。コピーライターや広告製作会社の社長を経て、小説を書く。1980年『死者の木霊』、1981年『本因坊殺人事件』を栄光出版社(当時。現在は別の出版社から刊行)から自費出版。3000部刊行の前者『死者の木霊』が朝日新聞書評で紹介されたことを機に、作家デビュー。1982年刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』が商業デビュー作となり、ここで名探偵浅見光彦が誕生。浅見光彦が登場する作品は116事件。累計で約9700万部を発行、映画やドラマ化もされて人気を博した。推理・ミステリー小説だけでなく、随筆やファンタジーなども手がけた。2008年、日本ミステリー大賞を受賞。
2015年7月26日脳梗塞が見つかったために入院し、毎日新聞で連載していた浅見光彦シリーズ「孤道」は2015年8月12日で終了。後遺症の左半身麻痺のため2017年3月に作家活動を休止、『孤道』執筆分がまとめて刊行された。加えて中断された物語の結末を一般公募し、最優秀作を「完結編」として刊行するという、毎日新聞出版、毎日新聞社、講談社、内田康夫財団連名による「内田康夫『孤道』完結プロジェクト」が広く話題となった。募集は2018年4月まで行われた。募集期間中の3月13日、敗血症のため83歳で逝去。
完結プロジェクト最優秀賞は和久井清水さん「孤道 我れ言挙げす」に決定。2019年春に講談社から刊行予定。

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