平家伝説殺人事件 (角川文庫)

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レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041607039

感想・レビュー・書評

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  • 銀座ホステス・萌子は、当山という男の三年間で1億5千万になる仕事という言葉に誘われ、稲田という男と偽装結婚する。だが彼は、膨大な保険金を賭けられたうえ、謎の転落死を遂げる。また、誘いをかけた当山も、二年後には死亡する。無関係に思える二つの死が一つに結ばれた時、意外な事実が……。
    高知にある平家の落人部落に秘められた謎。そこに住む野生のカモシカを思わせる美少女・佐和。密室トリックと想像を絶するドンデン返し。本格気鋭が放つ長編伝奇推理。

  •  二つの不可能犯罪に浅見光彦が挑む今回。光彦の手により明らかにされていく犯罪の全貌、情緒溢れる平家の隠れ里、美しきヒロイン稲田佐和との恋の行方。

     今なお人気が続く浅見光彦シリーズの原点がここに。

  •  後鳥羽伝説殺人事件に続き、浅見光彦ミステリーシリーズを読んでみた。例に漏れず読みやすく、すぐに読み終えることができた。作品自体の展開は、解説でも触れられているように倒叙もの(犯人が明らかにした状態で、謎が解かれている形式のミステリー)の小説で、後半で浅見光彦が犯人を追いつめていく展開がテンポ良く進み、楽しく読み進めることができた。
     巻末の著者自身の解説でも、この小説が書かれたのがまだ著者自身が素人の(プロの小説家でない)頃の作品で在ることが述べられている。確かに、読み終わってからもう一度、展開を追ってみると荒削りな部分が多いかなという感じはする。犯人が犯行を実施した方法についても、小説の展開のために都合良く作られているかなという印象も受ける。また、その荒削りさが、後半のテンポ良い展開に、より力を与える原因ともなっているのかなという感じもする。

  • 『後鳥羽伝説殺人事件』に続いて、浅見光彦シリーズを読むのは2冊め。

    ふつうに面白くすいすい読めた。犯人が最初からわかっている刑事コロンボ型の構成かと思いきや、予想外の展開に途中でやめられなくなる。犯行の動機もやや意外で少々しんみり。面白かった。

    がっつり系の読むのにエネルギーが要る本を読んだ後は、こういう本がリフレッシュできてよし。(2007.9.29)

  • 内田先生ご自身や、浅見光彦ファンの間でも人気で、かつシリーズでも重要なポジションにある作品ということで再読。

    これがシリーズの中でも重要な話とされているのは、ひとえに、ヒロイン・稲田佐和が光彦の本命とされているからだと思います。
    ですが、割とくっつく過程が唐突というか。しかしその後に思い入れを残しているのはハッリと読み取れます。運命を感じたということなんでしょうか。

    ストーリーとしては、単純な保険金殺人と見せかけてそうじゃなかったあたりが面白いです。
    まさか稲田が萌子と会う前からニセモノだったとは!

  • タイトルで出落ちの浅見光彦シリーズ。「平家伝説」じゃなくて「高知の平家落人部落」がちょろっと出てくるだけで、以後特にこれという話もない。

    さて、ページを開いて2ページ目「タロちゃん」で気づいた。これ、中学生くらいの時に読んでたわ。幸い、人物名とトリックと犯人と伊勢湾台風の話以外は忘れていたので(それでほとんどだけど)、それなりに楽しめたけどね。

    内容は、「殺人事件」とは名ばかりで(平家伝説もダメ、殺人事件もダメなら、どんなタイトルやねん)、全然人が死なない。中盤でようやく一人飛び降り自殺疑惑が出てくるだけ。

    見どころとしては、浅見光彦が割とコミカルなキャラクターとして描かれ、翻弄されるところだろうか。そう考えると、中途半端なラブストーリーも不要か。

    1980年代によくありがちだったミステリで、容疑者のひらめく偶然が重なるところに無理があることを除いて破綻もなく、まあそれなりの作品。

  • 展開が気になりほぼ一気読みでした。
    浅見の今後のロマンスがどう進展していくか気になります。

  • 浅見さん2作目。
    おもしろかった。

  • 珍しく、トリックがちゃんとある(笑)。

  • 浅見シリーズ、屈指の名作。二つの転落死のトリック。20年以上前の出来事に事件の真相が、、、

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著者プロフィール

内田 康夫(うちだ やすお、1934年11月15日 – 2018年3月13日)
東京府東京市滝野川区(現・東京都北区)に生まれる。長野市出身の父の実家が戦災で被害を受けたため、長野市から戸隠山麓の村、秋田県羽後町、雄勝町、埼玉県、静岡県沼津市、秋田県秋の宮などに移り住む。
埼玉県立川越高等学校、東洋大学文学部国文学科中退。コピーライターや広告製作会社の社長を経て、小説を書く。1980年『死者の木霊』、1981年『本因坊殺人事件』を栄光出版社(当時。現在は別の出版社から刊行)から自費出版。3000部刊行の前者『死者の木霊』が朝日新聞書評で紹介されたことを機に、作家デビュー。1982年刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』が商業デビュー作となり、ここで名探偵浅見光彦が誕生。浅見光彦が登場する作品は116事件。累計で約9700万部を発行、映画やドラマ化もされて人気を博した。推理・ミステリー小説だけでなく、随筆やファンタジーなども手がけた。2008年、日本ミステリー大賞を受賞。
2015年7月26日脳梗塞が見つかったために入院し、毎日新聞で連載していた浅見光彦シリーズ「孤道」は2015年8月12日で終了。後遺症の左半身麻痺のため2017年3月に作家活動を休止、『孤道』執筆分がまとめて刊行された。加えて中断された物語の結末を一般公募し、最優秀作を「完結編」として刊行するという、毎日新聞出版、毎日新聞社、講談社、内田康夫財団連名による「内田康夫『孤道』完結プロジェクト」が広く話題となった。募集は2018年4月まで行われた。募集期間中の3月13日、敗血症のため83歳で逝去。
完結プロジェクト最優秀賞は和久井清水さん「孤道 我れ言挙げす」に決定。2019年春に講談社から刊行予定。

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