日蓮伝説殺人事件〈上〉 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041607329

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  • 株式会社ユーキの宝石鑑定士・伊藤木綿子のところへ専属デザイナー・白木美奈子が相談を持ちかけてきた。彼女がデザインした宝飾品に粗悪な石が混在していたらしい。しかも美奈子は木綿子の恋人塩野満の素姓まで訊ねてきた。塩野と美奈子の関係は。木綿子の胸に一抹の不安が…。数日後、美奈子が死体となって発見され、塩野も事件発生の翌日、木綿子に連絡を残して、消息を絶った。日蓮聖人のルポを依頼され、山梨県を訪れていた浅見光彦はこの怪事件に深く関わることに―。

  • 株式会社ユーキの宝石鑑定士・伊藤木綿子のところへ専属デザイナー・白木美奈子が相談を持ちかけてきた。彼女がデザインした宝飾品に粗悪な石が混在していたらしい。しかも美奈子は木綿子の恋人塩野満の素姓まで訊ねてきた。塩野と美奈子の関係は。木綿子の胸に一抹の不安が…。数日後、美奈子が死体となって発見され、塩野も事件発生の翌日、木綿子に連絡を残して、消息を絶った。日蓮聖人のルポを依頼され、山梨県を訪れていた浅見光彦はこの怪事件に深く関わることに―。

  • 浅見光彦の公式第34事件
    公式第1事件の「後鳥羽伝説殺人事件」にレビュー

  •  今回の浅見さんは、日蓮を調べる為に甲府へと飛びます。
     基本的に宗教嫌いな浅見さんのこと。
     いやいや始めたんですが、実は日蓮が相当に奥深い人物だとわかり、しきりに感動しています。
     この辺は、作者さんの気持ちがそのまま投影されているんだろうな……と、いうことは最近、わかってきた。
     僕も無宗教なので、その気持ちはわからなくもないですが、実は浅見さん(というか作者さん)かなり過激な宗教観をお持ちで……。
     その辺のところで引いてしまう人は、読まない方がいいと思う。
     まぁ、このところどころある、浅見さんの外見に似合わない過激思想が素敵! といえば、素敵! なんですが。
     まぁ、このシリーズを読んでて思うのは、基本的に作者さんは嘘を吐けない人なんだな……ということかもしれません(苦笑)
     権力に対する嫌悪感とか、そういうのが割と素直に出てきます。
     もう、慣れてるので、出て来てもあんまり問題にはならないのですが、正直、日和見主義な大人になっちまった身としては(苦笑)
    「なくてもいいのに……」と思わないことも無いです。
     まぁ、それを差し引いても、浅見さんは十分に魅力的だと思いますが。

     あぁ、脱線しすぎました。本題に戻ります。

     そして、もののついで、とばかりに甲府に出てくる直前にテレビで見た、宝石メーカーを訪ねようとすると、妙な拒絶を受ける。
     浅見さんは、持ち前の幸運と粘り強さから、ついにそのメーカーの場所を見つけ出すんですが、その日のうちに、その宝石メーカーのジュエリーデザイナーが殺される、という事件が発生する。
     そんな偶然とも思えないような事件に、浅見さんが興味を持たないはずもなく……。

     事件について、何となく調べ始める。

     今回のヒロインのお嬢さんは、気の強めのお嬢さん。
     件の宝石メーカーに勤める「宝石鑑定士」なる仕事をしているお嬢さんで、浅見さんにメーカーの場所を教えてくれた本人でもあります。
     彼女は、行方のわからなくなった恋人を探していたのでした。
     そんな彼女ですが、最初は浅見さんをうさんくさいもののように見ていましたが、次第に浅見さんに心引かれて行きます。

     そして、浅見さんは彼女と一緒にその恋人の行方を探し始め、その恋人が残したと思われるメッセージを見つけるのでした。

    「日蓮の生まれ給いしこの御堂」

     というメッセージに隠された意味は??

     というような感じでした。
     まぁ、上巻なので、謎が謎を呼ぶ……というようなところで終わっていて。
     ちっとも、メッセージの確信には触れないまま終わってます。

     ちょっとヒロインのお嬢さんが、鼻につく……といえば、鼻につくかもしれない。
     まぁ、なんとかギリギリセーフのラインで僕は平気でしたが。

     まぁ、男の人から見たら、女なんてこんなもんなのかもしれません。
     よくわかんないけどね!

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著者プロフィール

内田 康夫(うちだ やすお、1934年11月15日 – 2018年3月13日)
東京府東京市滝野川区(現・東京都北区)に生まれる。長野市出身の父の実家が戦災で被害を受けたため、長野市から戸隠山麓の村、秋田県羽後町、雄勝町、埼玉県、静岡県沼津市、秋田県秋の宮などに移り住む。
埼玉県立川越高等学校、東洋大学文学部国文学科中退。コピーライターや広告製作会社の社長を経て、小説を書く。1980年『死者の木霊』、1981年『本因坊殺人事件』を栄光出版社(当時。現在は別の出版社から刊行)から自費出版。3000部刊行の前者『死者の木霊』が朝日新聞書評で紹介されたことを機に、作家デビュー。1982年刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』が商業デビュー作となり、ここで名探偵浅見光彦が誕生。浅見光彦が登場する作品は116事件。累計で約9700万部を発行、映画やドラマ化もされて人気を博した。推理・ミステリー小説だけでなく、随筆やファンタジーなども手がけた。2008年、日本ミステリー大賞を受賞。
2015年7月26日脳梗塞が見つかったために入院し、毎日新聞で連載していた浅見光彦シリーズ「孤道」は2015年8月12日で終了。後遺症の左半身麻痺のため2017年3月に作家活動を休止、『孤道』執筆分がまとめて刊行された。加えて中断された物語の結末を一般公募し、最優秀作を「完結編」として刊行するという、毎日新聞出版、毎日新聞社、講談社、内田康夫財団連名による「内田康夫『孤道』完結プロジェクト」が広く話題となった。募集は2018年4月まで行われた。募集期間中の3月13日、敗血症のため83歳で逝去。
完結プロジェクト最優秀賞は和久井清水さん「孤道 我れ言挙げす」に決定。2019年春に講談社から刊行予定。

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