日蓮伝説殺人事件(上) (角川文庫 う 1-32)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041607329

作品紹介・あらすじ

美人宝石デザイナー殺人事件に絡む日蓮聖人生誕の謎とは!? 日蓮聖人のルポを依頼され、山梨県を訪れていた浅見光彦はこの怪事件に深く関わることに……伝説シリーズ一の超大作!

感想・レビュー・書評

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  • 株式会社ユーキの宝石鑑定士・伊藤木綿子のところへ専属デザイナー・白木美奈子が相談を持ちかけてきた。彼女がデザインした宝飾品に粗悪な石が混在していたらしい。しかも美奈子は木綿子の恋人塩野満の素姓まで訊ねてきた。塩野と美奈子の関係は。木綿子の胸に一抹の不安が…。数日後、美奈子が死体となって発見され、塩野も事件発生の翌日、木綿子に連絡を残して、消息を絶った。日蓮聖人のルポを依頼され、山梨県を訪れていた浅見光彦はこの怪事件に深く関わることに―。

  • 株式会社ユーキの宝石鑑定士・伊藤木綿子のところへ専属デザイナー・白木美奈子が相談を持ちかけてきた。彼女がデザインした宝飾品に粗悪な石が混在していたらしい。しかも美奈子は木綿子の恋人塩野満の素姓まで訊ねてきた。塩野と美奈子の関係は。木綿子の胸に一抹の不安が…。数日後、美奈子が死体となって発見され、塩野も事件発生の翌日、木綿子に連絡を残して、消息を絶った。日蓮聖人のルポを依頼され、山梨県を訪れていた浅見光彦はこの怪事件に深く関わることに―。

  • 浅見光彦の公式第34事件
    公式第1事件の「後鳥羽伝説殺人事件」にレビュー

  •  今回の浅見さんは、日蓮を調べる為に甲府へと飛びます。
     基本的に宗教嫌いな浅見さんのこと。
     いやいや始めたんですが、実は日蓮が相当に奥深い人物だとわかり、しきりに感動しています。
     この辺は、作者さんの気持ちがそのまま投影されているんだろうな……と、いうことは最近、わかってきた。
     僕も無宗教なので、その気持ちはわからなくもないですが、実は浅見さん(というか作者さん)かなり過激な宗教観をお持ちで……。
     その辺のところで引いてしまう人は、読まない方がいいと思う。
     まぁ、このところどころある、浅見さんの外見に似合わない過激思想が素敵! といえば、素敵! なんですが。
     まぁ、このシリーズを読んでて思うのは、基本的に作者さんは嘘を吐けない人なんだな……ということかもしれません(苦笑)
     権力に対する嫌悪感とか、そういうのが割と素直に出てきます。
     もう、慣れてるので、出て来てもあんまり問題にはならないのですが、正直、日和見主義な大人になっちまった身としては(苦笑)
    「なくてもいいのに……」と思わないことも無いです。
     まぁ、それを差し引いても、浅見さんは十分に魅力的だと思いますが。

     あぁ、脱線しすぎました。本題に戻ります。

     そして、もののついで、とばかりに甲府に出てくる直前にテレビで見た、宝石メーカーを訪ねようとすると、妙な拒絶を受ける。
     浅見さんは、持ち前の幸運と粘り強さから、ついにそのメーカーの場所を見つけ出すんですが、その日のうちに、その宝石メーカーのジュエリーデザイナーが殺される、という事件が発生する。
     そんな偶然とも思えないような事件に、浅見さんが興味を持たないはずもなく……。

     事件について、何となく調べ始める。

     今回のヒロインのお嬢さんは、気の強めのお嬢さん。
     件の宝石メーカーに勤める「宝石鑑定士」なる仕事をしているお嬢さんで、浅見さんにメーカーの場所を教えてくれた本人でもあります。
     彼女は、行方のわからなくなった恋人を探していたのでした。
     そんな彼女ですが、最初は浅見さんをうさんくさいもののように見ていましたが、次第に浅見さんに心引かれて行きます。

     そして、浅見さんは彼女と一緒にその恋人の行方を探し始め、その恋人が残したと思われるメッセージを見つけるのでした。

    「日蓮の生まれ給いしこの御堂」

     というメッセージに隠された意味は??

     というような感じでした。
     まぁ、上巻なので、謎が謎を呼ぶ……というようなところで終わっていて。
     ちっとも、メッセージの確信には触れないまま終わってます。

     ちょっとヒロインのお嬢さんが、鼻につく……といえば、鼻につくかもしれない。
     まぁ、なんとかギリギリセーフのラインで僕は平気でしたが。

     まぁ、男の人から見たら、女なんてこんなもんなのかもしれません。
     よくわかんないけどね!

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著者プロフィール

1934年東京都北区生まれ。1980年に自費出版した『死者の木霊』で衝撃的デビュー。主人公の信濃のコロンボこと竹村警部が活躍する作品に加え、1982年に刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦を主人公にしたミステリー作品は大ベストセラーに。映像化作品も多数。2018年逝去。

「2022年 『箸墓幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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