美濃路殺人事件 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041607404

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  • 浅見光彦シリーズ。
    美濃和紙を題材にして、美濃犬山と東北の地を舞台に、戦後疎開などのキーワードをちりばめてまとめている。

  • 【美濃路殺人事件】 内田康夫さん

    和紙の里、岐阜の蕨生へ取材に行くコトになった光彦。
    連れ立って取材へ行く予定の宮沢は一向に待ち合わせ場所へ訪れる気配がない。
    宮沢からの連絡が無いか自宅へ確認を入れようと公衆電話へ向かった光彦は
    見知らぬ女性からいきなりひっぱたかれた。どうやら女性の勘違いのようだが
    光彦が訂正しようとする前に女性はとっととその場を離れた。

    光彦は、たまたま取材で訪れた和紙の里で殺人事件に出くわした。
    被害者は大京物産課長の高桑という人物だった。
    被害者が発見された場所で、光彦は、先日彼をひっぱたいた
    女性が現場に花を手向ける姿を見た。

    光彦は被害者の姿に見覚えがあった。
    記憶を掘り返してみると、それは数日前に起きた宝石商の
    失踪事件を報道するテレビに映し出されている人物だった。

    彼はこの人物と失踪中の宝石商が幼馴染であったコトを知り
    彼をひっぱたいた女性はこの宝石商の娘であるコトを知った。

    宝石商の男は月岡といい多大な借金を抱えていた。
    彼は宝石と現金5000万円を持ってこつ然と姿を消したのだ
    彼の乗っていた車には大量の血痕が残されていたが、
    警察では狂言強盗では無いかと考えていた。

    高桑の殺害事件も月岡の失踪事件も、どちらの捜査も遅々として
    進まない。

    光彦は高桑の殺害に使われた凶器が発見された時、凶器を包んでいた
    和紙に注目した。。



    手漉きで作られた和紙には職人の癖が出る。
    手漉きの和紙は機械で作られた紙と異なり色が赤茶けてこない。
    和紙に使われている原料から、作られた年代や製作者まで推測することが出来る。
    一向に進まない捜査が、意外なトコロからもつれた糸が解けるように
    進んでいきます。犯人自体も想像し得なかった職人の世界の奥深さ。
    なかなか面白かったです。

     

  • このシリーズの楽しみの一つに、浅見光彦がヒロインとどこでどう出会うのか、ということがある。

    今回は新宿駅西口広場で若い女性にいきなり殴られてしまう、そんな衝撃的な出会いから物語は始まる。

    「和紙の里」岐阜県美濃市、宮城県白石市が事件にかかわっているようだ。

    あいかわらず、内田先生の手際のよいさわやかなお仕事ぶりに堪能しました。

    秋の褒章の季節、文化功労賞くらいは差し上げてもいいのでは。

  • いささか、話の結末として納得がいかない。

    恐山もそうだったけど、自殺するとわかってて、追わない。自由に縛りもしない。

    まぁ、このお話の場合、犯人が公に出て、事の真相が明るみに出たら、やっぱり偽装強盗だったんじゃないかって、また被害者の遺族がマスコミたたかれるだろうと、、、ところで、その宝石はいずこへ???

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