鳥取雛送り殺人事件 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041607459

作品紹介・あらすじ

新宿歌舞伎町で起きた殺人事件の第一発見者となった浅見光彦。遺留品の藁細工に着目し、被害者が雛人形作家だと知る。ところがその直後、今度は若い刑事が鳥取で行方不明に。浅見は謎の迷宮から抜け出せるか。

感想・レビュー・書評

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  • 全体的にオカルティックな雰囲気が漂っていて、
    ライトノベルを読んでいるような気楽さで読み進められました。

  • 新宿花園神社の殺人事件をきっかけに、鳥取山中の流し雛の風習や人形師たちの怨念を描くちょっと怖さの漂う作品。

  • 淡島信仰
    門跡尼寺
    鳥取県八頭郡若桜町

  • 浅見光彦の公式第47事件
    公式第1事件の「後鳥羽伝説殺人事件」にレビュー

  • 3/3にお昼の再放送枠で。大好きな辰巳琢郎さんバージョン。やっぱ、この人が一番「坊ちゃん」にあってるなあ。知的な感じと坊ちゃん坊ちゃんした感じが。
    「鳥取の門跡尼寺ですごいものをみてしまった。人生が変わるような……」とつぶやいてから、おかしくなり母と離婚した父。その足跡を、同じ人形師の娘が、浅見光彦と一緒にたどっていく物語。
    父のつぶやきがミステリアスで、「どんなものを見たの~?」と気になって、最後まで見てしまいました。
    門跡尼寺の別院が廃仏毀釈で神社になったという神社で、ご神体が親王びなのひな人形。その人形が類稀れな素晴らしい人形だった、という話。しかも、それを守っていた門跡さんという人が謎の存在かつ、哀しい存在で心に残る話でした。

    ところで、ミステリーって、「冒険」の一種なのかな? 浅見光彦がヒロインと一緒に神社に忍び込むシーンでそう思った。ご丁寧に、ご神体の親王びなは隠し廊下の奥の隠し部屋にあり、謎の十二単を着た女性がいたり。妖しげな儀式を見学したりとか、ヒロインが危ない目にあって助けようとしたりとか、観光もあったりとか、旅プロットと似てるじゃないかと気付く。今更だけど。だからミステリーってみんな好きなのかな。ハラハラとドキドキとワクワクがある、冒険と同じなんだ。

  • 鳥取へ出かけるので読み始めました。フィクションとノンフィクションが妙なところでかみ合って面白いんです。出かける前には必ず内田康夫の旅情ミステリーを読んでいます。

  • 浅見光彦シリーズ。ヒロインは多伎恵。
    流し雛が盛んな鳥取が舞台。
    雛人形にまつわる悲しい事件。
    若い刑事の殉職に涙する浅見の優しさが見どころ。

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著者プロフィール

1934年東京都北区生まれ。1980年に自費出版した『死者の木霊』で衝撃的デビュー。主人公の信濃のコロンボこと竹村警部が活躍する作品に加え、1982年に刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦を主人公にしたミステリー作品は大ベストセラーに。映像化作品も多数。2018年逝去。

「2022年 『箸墓幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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