箸墓幻想 (角川文庫)

著者 :
制作 : 角川書店装丁室 
  • KADOKAWA
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レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041607626

感想・レビュー・書評

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  • 内田康夫の浅見光彦シリーズ。今回は奈良県のホケノ山古墳、箸墓古墳が舞台。 展開としてはまあ予想通りかな。全体的には、自分の好きな分野の古代日本史に関連しているので、おもしろく読むことができた。ただ、著者が日頃公言しているのが本当なら、プロットを書かないで新聞に連載していた作品とのこともあって、ちょっと説明不足やご都合主義では?と思える部分がめずらしく気になった。というのも、例えば犯人のうちの一人の人物描写があまりなく、突然犯人だよって言われるような印象を受けたり(極端に書いてます)、数少ない主要登場人物同士の(過去数代に遡った)関係が強すぎたり(そんなことあり得ないよなあと言うレベル。だから小説になってるんだけど)。

  • 奈良を主な舞台にした浅見シリーズの歴史ミステリー、と言うべきか。
    一言で言えば、邪馬台国を研究していた学者の死の謎と背景を探し解いていく話。
    話自体は面白いが、話のラストが、ちょっと私好みのものではなく、歴史的な部分で明らかにおかしい点が存在し、何より被害者の周りの人間関係が複雑すぎること極まりない。

  • 内容紹介

    浅見光彦が追う卑弥呼と邪馬台国の謎!
    邪馬台国の研究に生涯を費やした考古学者・小池拓郎が殺される。浅見光彦は、小池が寄宿していた当麻寺の住職から事件解決を依頼され、早春の大和路へ向かう! 
    古代史のロマンを背景に展開する格調高い文芸ミステリ

    内容(「BOOK」データベースより)

    邪馬台国の研究に生涯を費やした孤高の考古学者・小池拓郎が殺された。その直後、彼の発掘していた古墳から邪馬台国の手がかりと思われる銅鏡が発見され、考古学界は騒然となる。浅見光彦は、小池が寄宿していた当麻寺の住職から事件解決を依頼され、早春の大和路へ向かった。老考古学者が遺した一通の古い手紙と色褪せた写真―住職の娘・有里とともに事件を追う浅見は、いつしか時を超えた女達の妄執に搦め捕られてゆく。古代史のロマンを背景に展開する格調高い文芸ミステリー。

    内容(「MARC」データベースより)

    奈良・箸墓古墳の謎を追究していた考古学研究所の元所長が殺される。真相を追う浅見光彦を待ち受けていたのは、歴史を超えた、女たちの冥い情念だった…。戦慄の展開、驚天動地の結末。『毎日新聞』日曜版連載の単行本化。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

    内田康夫
    東京都出身、現在は軽井沢に在住。1980年、『死者の木霊』を自費出版してデビュー。1982年には、浅見光彦が初めて登場する『後鳥羽伝説殺人事件』を上梓。以来、全国を旅して日本人の心の琴線に触れるミステリーを書き続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    本の感想(オフィス樋口Booksより転載、http://books-officehiguchi.com/archives/4783004.html

    奈良県橿原市の箸墓古墳が舞台となった歴史ミステリー小説である。箸墓古墳辺りは邪馬台国があった場所と言われていて、注目されている。

    この小説は、考古学者小池拓郎が殺害された事件で、浅見光彦が事件の真相を追うストーリーである。歴史小説が好きな読者に勧めたい1冊である。ただ、休筆を宣言したため、今後内田康夫氏の浅見光彦シリーズを読むことができるかどうか気になるところだ。

  • 古代史の一部を勉強するには秀逸

  • 邪馬台国の研究に生涯を費やした孤高の考古学者・小池拓郎が殺された。その直後、彼の発掘していた古墳から邪馬台国の手がかりと思われる銅鏡が発見され、考古学界は騒然となる。浅見光彦は、小池が寄宿していた当麻寺の住職から事件解決を依頼され、早春の大和路へ向かった。老考古学者が遺した一通の古い手紙と色褪せた写真―住職の娘・有里とともに事件を追う浅見は、いつしか時を超えた女達の妄執に搦め捕られてゆく。古代史のロマンを背景に展開する格調高い文芸ミステリー。

  • 「この『神の手』の評価に翳りが生じた。『神意』どころか『人為』を疑われたのである。」

    箸墓幻想は毎日新聞日曜版に平成十二年四月二日から六十三回にわたって連載された新聞小説です。

    単行本としては平成十三年八月三十日に毎日新聞社から刊行されました。

    発売日当日には、新聞全国紙各紙に全面広告というミステリー小説としては異例のプロモーションがあったように記憶しています。

    センセーショナルな出来事は、小説連載中の平成十二年十一月に発覚した旧石器捏造事件(神の手事件)発覚の事実と、フィクションの箸墓幻想の古墳偽装があまりにも似通っていて予言めいていたからでしょう。

    また旧石器捏造事件のスクープをしたのが毎日新聞、連載小説も毎日新聞という符合も出来過ぎとの疑念もありました。

    著者と新聞記者との世間話のなかで、藤村新一氏のことや毎日新聞が藤村氏を追跡しているなどの話題があったかもしれません。

    ただ、物語は悲恋の様相に移り変わっていき、たくみに幻想化されます。

    このあたりの技が内田康夫さんの真骨頂でありました。

    藤村氏の事件とは別に、

    この小説をきっかけに卑弥呼大和説が強まったといわれています。




    (ものがたり)

    卑弥呼の墓とも言われながら、実際はベールに隠された奈良・箸墓古墳。
    その謎を追求していた、敏傍考古学研究所の元所長・小池拓郎が殺される。
    真相を追う浅見光彦を待ち受けていたのは、
    歴史を超えた暗い情念だった。
    闇は御霊たちの呪いのように、冷たく、深い     。
    やがて起きた第二の殺人に、浅見は・・・・・・・・。

    (じけん)

    旧石器捏造事件(きゅうせっき ねつぞう じけん) は、考古学研究家の藤村新一が次々に発掘していた、日本の前期・中期旧石器時代の遺物や遺跡だとされていたものが、全て捏造だったと発覚した事件である。中学校・高等学校の歴史教科書はもとより大学入試にも影響が及んだ日本考古学界最大のスキャンダルとされ、2000年11月5日の毎日新聞朝刊で報じられたスクープによって発覚した。

  • 夏前に買ったものの別の本に浮気したりした結果ようやく読み終えました。

  • TVで沢村一樹さんが演じる浅見光彦が最後だと知ってドラマを見た後に、原作を買いました。
    やはりこの長編をTVドラマに納めるのはかなり無理があるなぁと。たまに原作よりドラマや映画の脚本の方がよい場合がありますが、今回はやはり原作の方が良かったです。
    作者もこの話を連載している時に箸墓古墳などにまつわるニュースがあって不思議だと感じていたらしいですが、私も読み出した途端、箸墓古墳に関連する記事が新聞に載ったのを見て、急に身近に感じました。
    この本で、箸墓古墳などに興味を持ったので自分なりに空想を広げたあと、再読しようと思います。

    純粋にミステリーを読みたい気持ちが勝っている分、浅見光彦の色恋沙汰は面白く無いなぁと個人的に思いました。

  • 読んだ

  • 男女の妄執 ー
    それは太古の昔も、戦中戦後の乱世も、そして現代も変わることなく繰り返される。まるで輪廻の如く…
    箸墓古墳を舞台に繰り広げられる壮大な古代ロマンとミステリー。

    「格調高い文芸ミステリー」と銘打ってあるだけのことはあります。

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著者プロフィール

内田 康夫(うちだ やすお、1934年11月15日 – 2018年3月13日)
東京府東京市滝野川区(現・東京都北区)に生まれる。長野市出身の父の実家が戦災で被害を受けたため、長野市から戸隠山麓の村、秋田県羽後町、雄勝町、埼玉県、静岡県沼津市、秋田県秋の宮などに移り住む。
埼玉県立川越高等学校、東洋大学文学部国文学科中退。コピーライターや広告製作会社の社長を経て、小説を書く。1980年『死者の木霊』、1981年『本因坊殺人事件』を栄光出版社(当時。現在は別の出版社から刊行)から自費出版。3000部刊行の前者『死者の木霊』が朝日新聞書評で紹介されたことを機に、作家デビュー。1982年刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』が商業デビュー作となり、ここで名探偵浅見光彦が誕生。浅見光彦が登場する作品は116事件。累計で約9700万部を発行、映画やドラマ化もされて人気を博した。推理・ミステリー小説だけでなく、随筆やファンタジーなども手がけた。2008年、日本ミステリー大賞を受賞。
2015年7月26日脳梗塞が見つかったために入院し、毎日新聞で連載していた浅見光彦シリーズ「孤道」は2015年8月12日で終了。後遺症の左半身麻痺のため2017年3月に作家活動を休止、『孤道』執筆分がまとめて刊行された。加えて中断された物語の結末を一般公募し、最優秀作を「完結編」として刊行するという、毎日新聞出版、毎日新聞社、講談社、内田康夫財団連名による「内田康夫『孤道』完結プロジェクト」が広く話題となった。募集は2018年4月まで行われた。募集期間中の3月13日、敗血症のため83歳で逝去。
完結プロジェクト最優秀賞は和久井清水さん「孤道 我れ言挙げす」に決定。2019年春に講談社から刊行予定。

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