氷雪の殺人 (角川文庫)

  • 角川書店 (2007年4月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784041607688

作品紹介・あらすじ

北海道沖縄開発庁長官からある男の死の真相調査を依頼された浅見光彦。男は「プロメテウスの火矢は氷雪を溶かさない」という謎のメッセージを遺していた。やがて浅見は、巨大な陰謀と対峙することになり……。

みんなの感想まとめ

探偵小説としての魅力が詰まった作品で、主人公の浅見光彦は独特のキャラクターを持つ。裕福な実家に育ち、優男でありながら頭脳明晰な彼が、謎のメッセージを遺した男の死の真相を追う姿は興味深い。ルポライターと...

感想・レビュー・書評

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  • ◯一言で言うなら
    「探偵が自殺と判断された事件の裏を暴く」

    叙述トリックはありません。また、主人公は(何故か)異常に強い人脈を持っており、兄が刑事のお偉いさんです。ただ、どう考えても兄目線で主人公がアウトな行動をしても寛容なのは公私混同していると感じました。

    なんか巨大組織って大体汚職だの黒幕だの、ブラックボックス化されて主人公がボロボロになりながら切り込む系の多いですよね。ワンパターンですが、大体悪役も悪役でそれっぽい正義を並べるんですよ。
    俺は組織を考えているんだ、みたいな。現実、私腹を肥やすメタボ患者が多いようで、彼らを見ているとまともなのではないかと錯覚させられちゃいますね。

  • 主人公の探偵浅見光彦がどのような人物なのかを知りたくて初めて読んだ内田康夫作品。
    33歳、独身、とても裕福な実家住まい、ばあやに溺愛されて育ったという浅見光彦についてはとてもよくわかった。
    今までの私のイメージの中の探偵とは異なり、やわな、優男(やさおとこ)だが、頭が良くすぐに事件の核心に近づく。
    実際、探偵ではなくルポライターという設定なのも面白い。
    TVドラマも一度も見たことがなかったが、機会があれば見てみたい。歴代の浅見光彦役の俳優は、皆私が抱いたイメージに近い。

  • 利尻旅行のお供に持参した。
    作中の店に立ち寄ることまではしなかったが、いろいろと想像が膨らんでよかった。
    利尻に関する記述が多いとも思えないが、利尻旅行のお供には最適だった。

  • 利尻山の登山道で、男性の死体が発見された。被害者はとあるメーカの会社員。彼の死を調査していくうちに、様々な人々の思惑が明らかになってくる。国防と汚職を真っ向から見据えた社会派ミステリー。

    やや長大な印象かなー。登場人物が続々と追加されていくので、整理するのに戸惑った。
    テポドンや汚職話のくだりは、そんなこともあったなあと思い起こしました。が、後で調べてみると、汚職事件が明らかになったのはこの作品が書かれた数年後のこと。
    筆者が予測していたのか、実態を知っていたのかはわかりませんが、国防を考える端緒にはなるんじゃないでしょうか。

  • 利尻島などを舞台とした作品です。

  •  「トラベルミステリーかと思いきや、やっぱり社会派だった」という印象。2003年の作品。浅見光彦シリーズはほぼ10年ぶりに読んだため、最近の作風がどうだかはわからないが、かなり異色なのではないだろうか。後味はあまりよくないが、当時の世相や事件なども反映されている。話のスケールはものすごく大きいのだが、浅見光彦の立場だからこそ、それも可能という意味では、軽いものから重いものまで扱える、かなり万能な主人公だなぁと改めて感じた。重い社会派的内容を、ライトに読ませることができるエンターテインメントという意味でも、今のライトな本が受けている世の中の傾向を考えると、入門変としてもすすめられる作品のような気がする。

     個人的には、母が友人から借りたものを、またがりした作品。もうどのくらい浅見光彦シリーズなんて読んでなかったんだろうと考えると、これが2003年の作品らしいので、少なくとも、10年は手にしていなかったよう。北区出身の私としては学生時代はかなり身近な作品で、よく平塚亭にも足を運んでいたのだが、なぜだか、遠のいていた。改めて読んでみると、当時とはまた別のよさを感じられた。また久々に縁があったら手に取ってみようと思う。

  • 利尻島と国防問題と防衛庁の汚職がテーマ。
    やっぱり社会派。

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著者プロフィール

1934年東京都北区生まれ。1980年に自費出版した『死者の木霊』で衝撃的デビュー。主人公の信濃のコロンボこと竹村警部が活躍する作品に加え、1982年に刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦を主人公にしたミステリー作品は大ベストセラーに。映像化作品も多数。2018年逝去。

「2022年 『箸墓幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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