- Amazon.co.jp ・本 (457ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041607688
作品紹介・あらすじ
利尻山登山道で男性の凍死体が発見された。被害者は富沢春之。通信機メーカーの技術者だった。警察が自殺として処理しようとする中、浅見光彦は同地出身の北海道沖縄開発庁長官・秋元より、兄・陽一郎を通じて真相究明の依頼を受ける。被害者が遺した「プロメテウスの火矢は氷雪を溶かさない」という言葉と1枚のCD。国防を巡る巨悪に、光彦と陽一郎はどう立ち向かうのか。日本人が喪った「覚悟」を真摯に問う社会派ミステリー。
感想・レビュー・書評
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主人公の探偵浅見光彦がどのような人物なのかを知りたくて初めて読んだ内田康夫作品。
33歳、独身、とても裕福な実家住まい、ばあやに溺愛されて育ったという浅見光彦についてはとてもよくわかった。
今までの私のイメージの中の探偵とは異なり、やわな、優男(やさおとこ)だが、頭が良くすぐに事件の核心に近づく。
実際、探偵ではなくルポライターという設定なのも面白い。
TVドラマも一度も見たことがなかったが、機会があれば見てみたい。歴代の浅見光彦役の俳優は、皆私が抱いたイメージに近い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
利尻旅行のお供に持参した。
作中の店に立ち寄ることまではしなかったが、いろいろと想像が膨らんでよかった。
利尻に関する記述が多いとも思えないが、利尻旅行のお供には最適だった。 -
利尻山の登山道で、男性の死体が発見された。被害者はとあるメーカの会社員。彼の死を調査していくうちに、様々な人々の思惑が明らかになってくる。国防と汚職を真っ向から見据えた社会派ミステリー。
やや長大な印象かなー。登場人物が続々と追加されていくので、整理するのに戸惑った。
テポドンや汚職話のくだりは、そんなこともあったなあと思い起こしました。が、後で調べてみると、汚職事件が明らかになったのはこの作品が書かれた数年後のこと。
筆者が予測していたのか、実態を知っていたのかはわかりませんが、国防を考える端緒にはなるんじゃないでしょうか。 -
利尻島などを舞台とした作品です。
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利尻島と国防問題と防衛庁の汚職がテーマ。
やっぱり社会派。
著者プロフィール
内田康夫の作品





