冬に光は満ちれど 約束の街(3) (角川文庫 き 6-18 約束の街 3)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 151
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041612187

作品紹介・あらすじ

私は、かつての師を捜しにこの街へ訪れた。三千万円の報酬で人ひとりの命を葬る。それが彼に叩き込まれた私の仕事だ。お互いこの稼業から身を退いたはずなのに、師は老いた躰でヤマを踏もうとしていた。

感想・レビュー・書評

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  • 今回は、随分男臭い。

  • インフルのお供に再読

  • 今までにない面白い展開。大御所二人の会話が渋い。にしても、強いw

  • 最高

  • 色んな謎が解けてきたけど、作品としての面白さはどうなのだろう?

  • 約束の街 3/8

  • 男の誇りと尊厳を取り戻すために奮い立つ老いた殺し屋。若い妻を満足させるためだけに薬を仕入れる老いた情報屋。すべてを達観しているように見える姫島の老人。話は暴力シーンの多用を控えつつ静に進行する。走り回る血気盛んな中年の「若造たち」との対比が面白い。いぶし銀の終末はなかなか味があって良かったです。

  • 引退した殺し屋を追ってソルティの街に来た殺し屋の物語

  • 約束の街シリーズ第3弾。殺し屋に育てられた男・山南。最終的に私はこの男が大好きになった。

  • 『約束の街』シリーズの第3弾。

    11年ぶりの再読。
    ハードボイルド作品でありながら、暴力シーンを極力削っている。
    どんな意図があるのだろうか?
    派手な銃撃戦どころか、カーチェイスさえもない。明らかに前2作とは異なる。著者の新たな試みだろうか?
    迫力ある暴力シーン、危機一髪のアクションシーンはハードボイルド作品に必要不可欠か?
    本書はそんなことを考えさせてくれた。

    登場人物たちそれぞれが抱えている心の傷。躍動する肉体の描写を敢えて削りこむことによって、読者の眼を「人間」に向けさせる。
    さらに、「静」を描くことは、緊張感をも高める。なにかが起こるという切迫した雰囲気を醸す。

    ただし、シリーズの中、本書だけを読むことには問題がある。私の感想は、前2作を読んでのものだ。何人かの登場人物が抱える心の傷をすでに知っていた。そのせいで、自然と感情移入できたのかもしれないのだ。そういう意味ではシリーズものというのは厄介な面もあると感じずにいられなかった。

    • 怠さん
      私の場合厄介と言うより、シリーズものの醍醐味だと思っています。
      私の場合厄介と言うより、シリーズものの醍醐味だと思っています。
      2011/10/23
    • trade-windさん
      怠さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
      『約束の街』シリーズ、お好きなんですか?

      シリーズものならではの醍醐味、私も...
      怠さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
      『約束の街』シリーズ、お好きなんですか?

      シリーズものならではの醍醐味、私も大好物です。たまりません♪

      厄介と書いたのは、人に薦めるときなどのことにすぎないんですよ。
      シリーズ3作目が「最高にいいなぁ~」と自分が気に入って、人に薦める場合がそうです。
      その人に、お薦め本はシリーズものの3作目だと伝えると、とたんに読むのを躊躇されます。読むのが大変だと思うのでしょうね。

      シリーズものは絶対に1作目から読まないといけないという人が多いです。
      好きな作家だと、出版順に読んでいかないと気が済まないという人もいますね。
      2011/10/25
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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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