いつか海に消え行く 約束の街5 (角川文庫 き 6-21 約束の街 5)

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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041612217

作品紹介・あらすじ

妻を事故でなくし、南の島へ流れてきた弁護士。人の命を葬る仕事から身を退いた薔薇栽培師。それぞれの過去。そして守るべきもの。友と呼ぶには、二人の出会いはあまりにもはやすぎたのか。

感想・レビュー・書評

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  • 海の上の緊迫感が良い。次も楽しみ。

  • インフルのお供に再読

  • シリーズも最終章に近づいてきて初めて気づくなどw ストーリーを追いかけるというより関わる人間模様と交わされる会話に浸るものだったんだ!あと海の荒々しさね。毎回ドキドキするw

  • なきたくなるほどいい

  • 瀬名群島といつものS市に隣接するリゾートタウンの2つの舞台で展開される話。瀬名群島での話がとても良くできている分、リゾートタウンでの話の詰めが甘い感じがする。姫島の爺さんも随分と気軽に登場しちゃうし。相対的にソルティーや忍の立場も低下してしまっていて、ちょっと残念。

  • 漁師をしている元弁護士が麻薬事件に巻き込まれる

  • 約束の街シリーズ第5弾。薔薇職人・山南。私は彼が本当に好きだ。このシリーズはB・Dシリーズに比べて非常に重い。血生臭い。いつだって切ない。

  • <約束の街>シリーズの第5弾。

    私には最もしっくりくるシリーズ。
    あくまで個人的にだが、この物語世界は落ち着く。もちろん、ハードボイルド作品であるから、暴力シーンもあり、時には銃撃戦もある。それなのに、落ち着く。私は主観的な感想をなるべく書かないことにしているが、北方ハードボイルドを主観以外で語るのは難しい。とにかく、好きだからである。

    ストーリーは、お世辞にもいいとは言えない。口の悪い方の言う、「男性用のハーレクイン・ロマンス」、まさにそうだ。

    でも、突然無性に読みたくなる。たまにはいいではないか。いつ読んでも、自分の胸の中にスッと入り込んでくる物語があるということは幸せだ。つくづく、そう思う。

    心くすぐられたところ。
    「自分でもまさかってことを、やってみたくなる。そういう性格でね。いつも出てくる性格ではなく、ふとした時に、気づくとそんなことをやっていたりする」
    「ふとした時って」
    「おまえにもないかな。投げちまいたくなる。なにもかも、どうでもよくなるって時が」

    北方さんは、そんな、投げちまいたくなって、まさかってことをはじめてしまう男たちを、荒々しく描き出している。

  • 冒頭で元弁護士の作る料理がすんごいおいしそう。薔薇職人さんが好きでした……(´・ω・`)

  • 猟から帰ってチキン焼いてワイン飲んでチーズ食ってって、それ日本の猟師じゃない。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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