作家の手紙 (角川文庫)

  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年11月25日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041612286

作品紹介

催促、苦情、お願いごと。とかく手紙は、書きにくい。言いにくいことをうまく伝える方法は?後腐れないような言い回しは?目上の人に失礼のない書き方は?誘いや借金のお願いをやんわりと断ったり、落ち込んだ友人を励ましたり、亡くなった人を思い起こしたり。思いの丈を文字にのせて、伝えよう。36人の作家がオリジナリティ溢れる短い手紙文を執筆。文章と創作のプロに学ぶ、手紙の見本帳。

作家の手紙 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「文章と創作のプロに学ぶ、手紙の見本帳」ということで、いろんなテーマの手紙が載っている。
    特にいいなぁと思った手紙は以下の4通。

    まずは、中村うさぎさんの「タイプだと思った相手に交際を申し込む手紙」。
    私は絶対こんな手紙は書けないので参考にはならないけれど、この手紙なら相手には好印象なのではないかと思った。
    明るくてサッパリしてて、尚且つとても可愛い手紙だ。

    次に、奥田英朗さんの「一方的に自作小説を送りつけてきたファンへの手紙」。
    とにかく面白い。大爆笑。
    そして、楡周平さんの「申し込まれた借金を断る手紙」。
    いい手紙だなぁと思う。贅沢を言えば、相手が先輩バージョンも読みたかった。

    1番良かったのは、姫野カオルコさんの「中元に近江牛の味噌漬けを届けてくれる、亡父の友人に、それが毎年、腐っているのだと思いきって教える手紙」。
    難易度高のこのテーマを見事にクリアしていて素晴らしいお手紙!
    参考にします。

  • 手紙というのは伝えたいことを伝えるために伏線を張っていく、ある意味では一つの完成された小説なのだなと思う。手紙一つ書くのにどれだけ労力を注ぐことか!この本に出てくるような手紙を送ってもらえる相手は(例外も多々あるにせよ)幸せ者に違いない。
    気になった(気に入った?)手紙を挙げると、特に有栖川さんの手紙が素敵だ。たったあれだけの用事、文面なのに何回も読み返したくなってしまう。川端さんのはロマン溢れるというのか、読んでいて楽しくなる。歌野正午は流石としか言いようがない。まさかこんなコンセプトの本であんなネタを振ってくるとは…。北方さんの手紙はこんな関係いいな、羨ましいな、と思いながら読んでいたが最後の四行で涙が止まらなくなった。中村うさぎの手紙は貰うと嬉しくなってしまいそう。いいなあ、本当に相手が羨ましい。
    こんな手紙を書けたらいいのに。
    何だか手紙が書きたくなってきたので、6年来会ってない友人に、久しぶりに手紙を書いてみようと思う。

  • 心に残った作品は、
    ・おまえさんへ 峰飼耳さん
    人間でないことがばれて出て行く女の置き手紙として執筆された作品。一種のリドルストーリーとも思えました。お互いの関係は語らずとも解るので、最小限の事しか書かれていないので、第三者としてはもどかしい。
    ・無題 小林紀晴さん
    亡き父への手紙として執筆された作品。それとも、本当に宛てた手紙なのかもしれません。父の遺品とともに思い出の場所を訪れる著者。人の死がもたらす事はこういう事だと思います。

  • 36人の作家による短い手紙。
    断りの手紙、苦情の手紙あたりがおもしろい。丁寧にユーモアをまぜつつ拒絶したり文句いったりで、さすが作家さんという感じ。

    新津きよみの”相手の妻が読むことを想定して、同窓会で再会した初恋の男からの誘いを断る手紙”、楡周平の”申し込まれた借金を断る手紙”、五條瑛の”エイリアンさまへの手紙”、森絵都の”隣家の庭から張り出した小枝の苦情をいう手紙” がとくにすき。
    あと、北方謙三の”亡き友への手紙”がとてもよかった。

  • リリース:(駄々猫さん)

  • 全部通してよかったのは、断りの手紙。
    作家さんが書く手紙は小説みたい。
    やっぱり違うなと思いながら楽しんだ。

  • 中村うさぎ「タイプだと思った相手に交際を申し込む手紙」
    有栖川有栖「友人に貸した一万円を返してもらうための手紙」

  • さすがに作家の書く手紙だけあって面白い。文章表現の方法にもいろいろあるんだなと勉強になる。小池真理子、酒井順子、歌野晶午が特に面白かった。

  • 作家は、小説を書くことが仕事である。その仕事の延長線上にあるこの作品の僅かな部分に本音をしたためて、照れ隠しをしているんじゃないかとさえ思った。届けられない人へ、届いて欲しい。作家自身のそんな願いが込められている作品のように感じた。作家の等身大の声を作品を通して聞きたいのなら、オススメの一冊だ。

  • 36人の作家の手紙たち。
    うーん、
    豪華です。笑

    フィクションと
    ノンフィクションが
    それぞれのテーマに沿って書いているので、
    まぜこぜになっています。

    中でも好きだったのが、

    小池真理子
    「去って行った恋人に贈る手紙」

    中村航
    「ある女子より。牛乳配達のお兄さんへ。」

    五条瑛
    「エイリアンさまへの手紙」

    日向蓬
    「真偽は定かではないが、
     巨人軍監督就任を打診されているという噂の原辰徳氏への手紙」

    野中柊
    「遠い日に逝った祖父へ」

    松久淳
    「卒園する息子へ」

    豊島ミホ
    「十三歳になった未来の孫へ、
     日記とともに託す手紙」


    エイリアンに宛てた手紙は
    面白かったよー☆!
    プレデターとの戦いについて描いてます。笑

    もっともっと、
    他の方たちの書いた
    沢山すてきな言葉たちも詰まっています。

    「手紙」
    というテーマだけで、
    こんなに描き方が違うんだなあ。

    やっぱり、
    自分の言葉は
    絶対に手放してはいけないし
    どんな言葉でも
    大切にしなくちゃいけないと思わせてくれる一冊。

    うん、贅沢。笑

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