悪夢喰らい (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
3.20
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本棚登録 : 45
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041626016

作品紹介・あらすじ

憑かれたように走って死を迎える男。満月の夜に繰りひろげられた血塗られた饗宴。内臓をむさぼる美しい女。漆黒の虚空を泳ぐ巨大な竜。濃霧の中から突然広がる屍累々の世界。壜の中に浮かぶ緑色に染まる女の裸体…。日本土着の残虐と優美を現代に投影する、めくるめく幻想と現実の夢魔。当代きってのエンターティナーが描く、鮮烈なイマージュの全九話。

感想・レビュー・書評

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  • 作者ならではの、粘っこい暴力とエロが渦巻くホラー作品集。

    ダメ人間になった大人が疲れた都会を抜け出して、リュックを背負った山行で悪夢のような体験をしてという流れが多いのはご愛嬌。

    昔、見たドラマシリーズの原作の「のけもの道」がドラマとは全く違って、ひたすら狂気。

    それにしても、ひたひたと後ろから迫ってくるような怖気や、気の弱い人間の卑屈な心の描き方は素晴らしい。素晴らしいというか読んでいて嫌な気持ちにさせられる。

    救われない話が多いので、心が安定している時に楽しみたい作品集です。

  • ホラー短編集

    鬼走り:流れる様に変わる視点が良い/ことろの首/中有洞:怖い/のけもの道:怖いけど、思い知れ!ククッ・・ってなる/骨董屋/四畳半漂流記/八千六百五十三円の女/霧幻彷徨記/深山幻想譚

    山好き?とても読み易いのだけど、最後の方はみんなどれも同じに思えてくる。

    *2010.3 *2017.5

  • 鬼走り、ことろの首、中有洞、のけもの道、骨董屋、四畳半漂流記、八千六百五十三円の女、霧幻彷徨記、深山幻想譚

  • 奥方の「頭の良い男性作家が描くちょっとしたホラーもの」とはなかなか言い得て妙かと。
    少々書き手の立ち位置に古さを感じずにはいられない内容もある。要するにその当時の流行(ないしは流行への反抗)の典型だったのかと推察される。
    残念ながら(?)今後も読み継がれていくような普遍性は特にないと思われる。

  • 「鳥葬の山」以来の夢枕獏、初期の短編集読了。
    中島らもがエッセイで紹介していた「鬼走り」を読みたくて手に取ったのですが・・・ハマりましたね(^_^;)
    とにかく“山”と“土”と・・・“血”“体液”“霧”・・・の感じ。
    中島らもが「内臓感覚の~」と言っていた意味が解った気がします。
    あと、性的な表現の部分は意外にそそられます(^_^;)
    ま、あまり女性にはお勧めできません。

  • 07/07

  • 380
    憑かれたように走って死を迎える男。満月の夜に繰りひろげられた血塗られた饗宴。内臓をむさぼる美しい女。漆黒の虚空を泳ぐ巨大な竜。濃霧の中から突然広がる屍累々の世界。壜の中に浮かぶ緑色に染まる女の裸体……。日本土着の残虐と優美を現代に投影する、めくるめく幻想と現実の夢魔。当代きってのエンターティナーが描く、鮮烈なイマージュの全九話。
    鬼走り・ことろの首・中有洞・のけもの道・骨董屋・四畳半漂流記・八千六百五十三円の女・霧幻彷徨記・深山幻想譚

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著者プロフィール

1951年、小田原生まれ。「上弦の月を喰べる獅子」で第10回日本SF大賞を受賞、「神々の山嶺」で第11回柴田練三郎賞を受賞。平成11年4月朝日新聞に「陰陽師(おんみょうじ)」を連載、陰陽道ブームの火付け役となる。著書に「魔獣狩り」シリーズ、「闇狩り師」シリーズなど。

「2018年 『バロルの晩餐会 ハロウィンと五つの謎々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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