沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ二 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2011年10月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (520ページ) / ISBN・EAN: 9784041626177

みんなの感想まとめ

物語は、歴史と神秘が交錯する中で、空海が唐での冒険を通じて様々な出来事に遭遇する姿を描いています。特に、楊貴妃の悲劇的な人生が安倍仲麻呂の手紙を通じて語られることで、美貌がもたらす苦悩や運命の重さが浮...

感想・レビュー・書評

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  • とても続きの気になる展開です!
    ミステリーのようになってきました。ホームズとワトソン的な雰囲気?逸勢はワトソンにしては頼りないけど…(笑)相変わらず和ませてくれるキャラクターでした。

    本当によい国にしたいという柳宗元が素敵です。
    それにしても、楊貴妃の死についていろいろな見解というか、伝説が残っているということに驚きました。日本に来ていた説には本当にびっくりです。

    国語の漢文で目にした人物がたくさん出てきました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ホームズとワトソン的な雰囲気?」
      陰陽師の安倍晴明と源博雅のコンビみたいな感じかな?
      「日本に来ていた説」
      そんな説があったんですね...
      「ホームズとワトソン的な雰囲気?」
      陰陽師の安倍晴明と源博雅のコンビみたいな感じかな?
      「日本に来ていた説」
      そんな説があったんですね、歴史を、もっと繋がりで覚えておけば良かった。楊貴妃が唐の時代の人だったのは、何となく覚えていましたが、空海とは結びつかなかったです。。。
      2014/05/09
  • 2巻に入り、ようやく白楽天が正式に登場。空海たちと出会う。白楽天を介して柳宗元や韓愈といった実在の人物も登場。そして化け猫にとりつかれた劉雲樵の妻の言動から、空海はついに楊貴妃にたどり着き、その墓を暴くことになるが…。

    やっと楊貴妃の話になってきました!作中の空海たちの時代より50年ほど前の玄宗皇帝の時代、いろいろあって安録山の乱が起こり、玄宗皇帝は蜀に亡命する途次で最愛の楊貴妃の処刑を迫られ止む無く実行。だが楊貴妃にはさまざまな生存伝説があり(身代わりに侍女が殺された云々)そのひとつが安倍仲麻呂(晁衡)に連れられて日本へ亡命したというもの。

    空海たちが暴いた楊貴妃の墓にはさまざまな呪(しゅ、安倍晴明の十八番)が施されており、しかもその棺の中は空っぽ。蓋の内側に搔きむしったような跡があるばかり。

    そしてここでクローズアップされてくる安倍仲麻呂。彼もまた数奇な運命の持ち主で、遣唐使としてやってきて、めきめき頭角を現し登用され出世、玄宗皇帝に仕えるように。帰国したくても皇帝の信頼厚すぎて許されず、40年くらい経ってやっと帰国できると思ったらその船が難破してまた唐に戻っちゃったという…。

    そんな安倍仲麻呂が同年代の詩人・李白に宛てて書いた手紙が残されていたが、日本語で書かれており読める人間がいなかったため謎のままになっていた。それを空海に解読してほしいと柳宗元から依頼されるが、その手紙が何者かに盗まれてしまい…。

    空海たちは、怪しい声が聞こえた綿畑のほうも掘り返すが、そこはなんと始皇帝の地下陵墓だったところ。ここにもさまざまな呪がほどこされていて、怪しい人物は、西胡(今のイラン、当時のペルシャ)におけるゾロアスター以前の宗教を信仰するカラパンのドゥルジと、そのドゥルジの手下になっている方士の周明徳。

    終盤はようやく空海が安倍仲麻呂の手紙(手記レベルの長文)を読むことになり、楊貴妃の死の前に何が起こったかが詳述される。

    それによると、楊貴妃処刑の直前に、黄鶴という道士が楊貴妃を仮死状態にする術を使うことを玄宗に提案、楊貴妃が死んだと見せかけて土中に棺を葬ったあとで、政情が落ち着いてから掘り起こすことに。掘り起こしたあとで、彼女が生き返ったことを隠すために、安倍仲麻呂は彼女を倭国(日本)に亡命させるよう依頼されていた。

    ところが2年ほど経ったあとでようやく改葬を口実に玄宗が楊貴妃の棺を掘り返すと、なんと楊貴妃は仮死状態どころかやせ衰え棺の蓋をかきむしって爪も指も血まみれの状態で発見された。命はとりとめていたが、どうやら術が失敗していた(何者かに妨害された)らしい。 玄宗はショックを受けながらも楊貴妃の回復を待つが、話し合いの途中で白龍と丹龍に付き添われていた楊貴妃が忽然と姿を消してしまう。

    楊貴妃がどこに消えたのか、生死も不明なまま。 安倍仲麻呂の手紙は終わる。ところで空海と橘逸勢の脳内ビジュアルは『阿・吽』だから二次元なのだけど、 安倍仲麻呂だけはトンチキ映画版の阿部寛の顔が浮かんできます(笑)

    空海と橘逸勢は相変わらず晴明と博雅のようで、空海が逸勢に「良い漢だ」と言うなどほぼまんま(笑)

  • 世界三大美女の一人、楊貴妃。まさかこんな悲劇のヒロインだったとは…と、勉強になりました。『美し過ぎることが罪』美貌という十字架を背負った彼女の生涯を語る安倍仲麻呂の手紙に圧巻です。どうする空海?巻の三も楽しみです

  • 楊貴妃、阿倍仲麻呂…登場人物がそろい、前半が終わる。いよいよだが、謎は深まりまだ続く。謎がどうなるか非常に気なる、次に期待だ。楊貴妃の死については歴史ミステリーですな。

  • 偶々、空海に何となく親しみを覚えるようになっていて本作に出くわしたのだが、4冊の文庫本が在る様子を見て「唐で色々なことに出くわす空海という感じの短篇、または中篇が折り重ねられている」という様式を想像した。が、それは正しくなかった。正しく「巻之一、巻之二、巻之三、巻之四」と「続く」ようになっている「長い物語」であった。
    巻之一では、唐に入った空海が幾つかの出来事を経験し、“妖物”に纏わる怪事件に出くわす。
    巻之二では、出くわした怪事件に過去の大きな事件が関わっていることが明かされる。
    以下、巻之三、巻之四へ続く訳だ。
    本当に夢中になってしまう作品だった…

  • 唐の時代。
    楊貴妃の死の秘密にまつわる怪異について空海が切り込むお話だけど、本当に『陰陽師』そっくりなムード&登場人物設定です。

    話の内容は面白いし、文章は味があるし、『陰陽師』で「呪」について晴明が話すように言葉の大切さとそれに振り回される人間の弱さなども描いていてリズムも良いのだけど、なんで全く『陰陽師』と同じようなことをやっているんだろう…という違和感がぬぐえない。

    角川の完全総指揮で『陰陽師』みたいな映画が作りたいとか大人の事情でもあったのかな?
    どうせ同じなら『陰陽師』でこれくらい規模が大きい日本での話を読みたいと思ってしまって、どうにも入り込めません。
    先に映画を観ちゃったから、空海=染谷くん=麒麟の織田信長って連想になっちゃうのも読書の妨害になっています。

  • 空海の人たらしっぷりは巻ノ一で存分に発揮されたが、白楽天も実は人たらしではと思えるやりとりがいくつか。巻き込まれたのか、巻き込まれるべくして巻き込まれたのか。空海が遭遇した怪奇な出来事は思わぬ方向に進む。「何かができることと、その人間が恐いということとは別の問題なのだ」空海と逸勢のやりとりが深くて、微笑ましくて、哲学的で好きだ。人の想いが強すぎて、複雑な気持ちになるが。だからこその道教、儒教、仏教が発生してきたのかと思ってみる。

  • 最後の方の阿倍仲麻呂の独白が面白かった。
    本の最後に載っていた対談を見て思ったのが、作者の方が相当に空海を好きなんだと思う。だから空海すげえ的な話が多いんだけど、たまにそれが疲れることもあって、それがない阿倍仲麻呂の話はかなり引き込まれて読めた。

    不思議な力があるんだかないんだかわからなかったんだけど(多くの本はある派かない派かに寄って書いてあるため)、この本では科学の一部分的な感じで扱われてるのかな、と思った。あるっちゃあるけど知識を持った人じゃないと正しく使えない、みたいな。

    結構2巻は1巻より面白いなと感じたので、3、4巻も楽しみ。

  • 2024年7月17日購入。

  • 結局、見てから読む事になった

  • さらに謎が深まってゆく2巻。阿倍仲麻呂の手紙が良かった。でもなんか時々牡丹の幻想モードに入るとちょっとだるくなる

  • 第二巻は、日本人が知っている中国の歴史上の人物オールスターキャスト、とでも言いたくなる感じだった。

    空海が徐文強の畑の怪の謎を解くべく動く。
    それはどうやら、安禄山の乱の際の、楊貴妃縊殺に関わるらしい。
    貴妃の墓で、白楽天と出会い、都長安へ戻れば、柳宗元や韓愈と語り合う。
    それも、楊貴妃の死の真相を語る、晁衡(阿倍仲麻呂)の残した文を巡って。

    貴妃は、騒乱で死んだのではなかった、仮死状態にして蘇生させ、後で日本に逃がすつもりだった。
    そして玄宗皇帝の命で、日本へ連れて行くのは仲麻呂だと――。
    たしかにねえ、そんな伝説も聞いたことあったなあ。

    何という派手な構図。
    エンタメ小説として、これで面白くなかったらどうよ、という感じ。

    ところで。
    表紙の男性は誰?
    白楽天なのかなあ。

  • 前巻をハッキリ覚えてなかったけど、何とかなった。
    家と妻を乗っ取った猫と綿畑の妖かしの話だったか。どうもそれが楊貴妃とつながり、阿倍仲麻呂につながり、日本とも、みたいなことか。
    けど完全に脇役と考えていた白龍と丹龍が首謀者みたくなってきたぞ。

  • 安倍仲麻呂の手紙を読むと楊貴妃の謎が次々と明らかになっていく。しかし、空海は凄すぎるね。

  • 劉雲樵の家に現れ、徳宗皇帝の死を予言し、妻の春琴に取りついた猫の妖物、徐文強の綿畑で夜毎囁かれ、皇太子李誦が病に倒れることを予言した謎の声、その後地中から現れた大きな俑、そして、長安の街中に繰り返し立てられた゛徳宗崩じて、次は李誦゛という高札、これらの何れもが、どうやら五十年前、安録山の乱に際し起こって出来事に端を発していたらしい。すなわち、蜀へ落ち延びる玄宗皇帝一行に同行した兵士たちは、激昂して反乱を起こし、皇帝の寵愛を受けた楊一族を諸悪の根源として誅殺してしまう。楊貴妃の誅殺を迫られた玄宗皇帝は、苦肉の策として楊貴妃を仮死状態にして埋葬する。数年の時を経て掘り出された柩には…。

    謎の全容はまだ明らかになっていない。第3巻での展開が楽しみ。

  • 2019.5.16(木)¥100(70)+税。
    2019.6.28(金)。

  • 歴史とあやかし、恋と陰謀が渦巻くミステリー。
    三巻に続く!

  • 想像以上に複雑に絡む人間関係…
    勢いをつけたまま3巻へ続く!

  • 唐の国に入って頭角を現す空海。物語の核心に触れていく。

  • 埋められた棺の中で目が醒めるってゾッとする((((;゚Д゚)))))))
    少しずつ経緯が見えてきた。でも新たな謎が…楊貴妃はどこに?

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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