- Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041626177
感想・レビュー・書評
-
唐の時代。
楊貴妃の死の秘密にまつわる怪異について空海が切り込むお話だけど、本当に『陰陽師』そっくりなムード&登場人物設定です。
話の内容は面白いし、文章は味があるし、『陰陽師』で「呪」について晴明が話すように言葉の大切さとそれに振り回される人間の弱さなども描いていてリズムも良いのだけど、なんで全く『陰陽師』と同じようなことをやっているんだろう…という違和感がぬぐえない。
角川の完全総指揮で『陰陽師』みたいな映画が作りたいとか大人の事情でもあったのかな?
どうせ同じなら『陰陽師』でこれくらい規模が大きい日本での話を読みたいと思ってしまって、どうにも入り込めません。
先に映画を観ちゃったから、空海=染谷くん=麒麟の織田信長って連想になっちゃうのも読書の妨害になっています。 -
だんだん面白くなってきた。続きが気になる!
-
2016.12.04
-
ほとんどが会話なので、分厚いが
あっちゅう間に読める。
話が広がりすぎじゃないかって気がする。 -
橘逸勢と空海のコンビは、人によっては嫌なものだろうけれど、夢枕氏の本ははじめてだったので、新鮮でした。何十年も書けて描かれたエンターテイメントなので、新規さや斬新さというよりも、著者と一緒に空海という男のすごさを追いかけるような感じです。調べても調べても追いつけない。追い尽くせない。声字と実相。空と不空。非、負、無。自我とは違う自我になることである。しがらみを捨て、山を走っていく彼に、作者はとても苦労したと思います。
陰陽師の安倍晴明と源博雅のコンビみたいな感じかな?
「日本に来ていた説」
そんな説があったんですね...
陰陽師の安倍晴明と源博雅のコンビみたいな感じかな?
「日本に来ていた説」
そんな説があったんですね、歴史を、もっと繋がりで覚えておけば良かった。楊貴妃が唐の時代の人だったのは、何となく覚えていましたが、空海とは結びつかなかったです。。。