千姫様 (角川文庫)

著者 : 平岩弓枝
  • 角川書店 (1992年12月1日発売)
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  • 本棚登録 :108
  • レビュー :15
  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041630143

千姫様 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 徳川2代将軍秀忠の娘にして、幼くして豊臣家に嫁ぎ、豊臣秀吉の息子秀頼の妻になった千姫の、波乱万丈一代記。大阪夏の陣で大阪城が落城し、豊臣家は滅亡するが、ひとり生き延び、徳川家に出戻ってからの話である。最近読んでいた戦国ものの歴史小説が、全て男性小説家であったため、女性小説家の歴史小説が新鮮。色恋沙汰あり、女の嫉妬ドロドロあり・・で、純粋な天下取り小説じゃないところはまどろっこしく感じたけど、でもやはり人情劇には人情劇の面白さがあるので、楽しく読めた。女性が主人公の歴史小説も面白い!

  •  よく言えば安定。悪く言えば尖がった点がなく、惹かれない。そんな歴史恋愛小説である。

     大坂夏の陣後の千姫が主人公となれば、豊臣秀頼への感情と、再嫁した本多忠刻への感情の微妙な揺れが題材になろうが、実にあっさり風味。
     イイ男が出てくれば、あっという間に心変わりする女の変わり身の早さ。これには若干ついていけない感じはするが、ここで忠刻を巡る千姫付き侍女との心理的バトルがあれば、それはそれで女の業を描く作となったろう。
     が、これもあっさり。
     秀頼を殺した実父母との確執も無く、弟・家光との許されぬ近親相姦的恋愛描写も触りのみ。
     秀頼存命説も仄めかされるだけで(ただし、個人的には秀頼存命を物語に取り込むのは好みではないが)、感情や関係性を揺さぶるまでには至らない。
     とまあ、全てに中途半端な作。

  • 徳川秀忠の娘で、幼い頃に豊臣秀頼へ嫁いだ千姫の生きる様を、大阪夏の陣から描く作品。
    とても読みやすく、さらさらと読み進んでしまった。
    千姫が愛らしくまっすぐで、非常に魅力的に描かれている。
    史実とフィクションを自然に織り交ぜ、秀頼生存説をうまく展開していると思う。
    ちょっと甘めの女性向けな時代小説といった感じです。

  • まずもって日本語の表現の美しさが素晴らしい。殊更に難解な言い回しをするのではなく、簡易な言葉を整然と並べてる感がある。物事は見る者の立位置により印象は大きく変わるが、本書では正悪どちらに傾くでなく、人間千姫を丁寧に現している。丁寧ではあるが、ストーリーは大胆であり、多くを語りすぎない点が、想像の余地を残し、読後にも感慨を残す。簡潔な良作。

  • 千姫、好きだったな。

  • これは面白かった。姫君モノが好きな私の琴線をこれでもかというほど叩いた。
    徳川家康の孫にあたる千姫。解説によると、色情狂いのとんでもない姫、というのが彼女にまつわる俗説らしいが、本書はその俗説から離れて一から千姫の実像に迫ったオリジナル作品といえる。
    特に、千姫の侍女三帆の存在が物語をかなり盛り上げている。千姫の夫本多忠刻に恋慕し、しかもあろうことか思いを遂げてしまう。私はこんな女は嫌いだけれどもこの作品にはなくてはならない人物だ。おかげで歴史がさっぱり分からなくても楽しめる。

  • ヒロイン千姫ちゃんの愛らしさと強さを前面に押し出した小説だと思います。
    千姫ちゃんかわいい!!ラヴ!!(落ち着け)

    以下箇条書きで感想。


    ・序盤から淀に習字の手習いを受ける千姫とそれを見守る秀頼とか動悸が激しくなりました。ああくっそ可愛いですラブ!(…)
    ・しかも和歌や連歌の手ほどきも淀からうけてる!この親子可愛いよー!可愛いよー!!
    ・千姫にとって秀頼は夫というより優しいお兄さんというか、そういう存在だったんじゃないかとぼんやり思いました。小さいころからずっと一緒に居るしね。

    ・常高院(初)さまの優しさにほろり

    ・香姫ちゃん助かって良かった…!

    ・病気のたけちよに蜜柑を自ら食べさせてあげる千姫ちゃんもえ 。
    そしてお返しに山茶花の花持ってきたたけちよにも!え!直に会うのはずかしくて千姫の侍女預けて立ち去るたけちよ更にも!え!
    千姫の再婚に驚いて食事中に箸を落としちゃうたけちよも!え!

    というかこの小説のたけちよは千姫好きすぎだー!笑 最高!

    ・「孫の幸せを邪魔するやつなんか死んじゃえ」さすが家康さんやでええぇ(…)

    ・忠刻はたいへん王子様でした。りりしくて優しくて素敵。それだからこそ三帆(この小説のオリジナルの人物。速水甲斐守の娘さんという設定)のことで思い悩むんだろうな・・・。

    ・春日局(おふく)はどこまでも家光厨でした。安心した。しかし千姫を怒らせるとはなかなかだよ春日局・・・。


    7歳で秀頼と結婚→19歳で死別、落城→20歳で再婚(その結婚も直盛関連でバタバタ)→30歳で夫と死別、出家 と大変波乱万丈な人生を送った千姫。
    そんな境遇でも優しさを忘れず生きていった彼女にほろりとしました。

  • (2011.12.28読了)(2011.01.06購入)

  • これは何度も読み返すくらい面白かったです。
    何か事件が起こるわけではなく、一人の姫の人生をなぞっているだけなのですが。
    あとがきにもありますが、千姫様はあまりよい噂がなかった、というのを知りました。私はこれを読んだのが最初だったので、この印象が強く、後に読んだ千姫登場の小説の描写に違和感を感じてしまいました。

  • 古本屋で。
    歴史物にしてはかるく読めました。

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