- Amazon.co.jp ・本 (523ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041643112
作品紹介・あらすじ
金融不祥事が明るみに出た大手都銀。強制捜査、逮捕への不安、上層部の葛藤が渦巻く。自らの誇りを賭け、銀行の健全化と再生のために、ミドルたちは組織の呪縛にどう立ち向かうのか。衝撃の経済小説。
感想・レビュー・書評
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朝日中央銀行に勤めるエリートサラリーマン・北野が主人公。検察の強制捜査が入り、総会屋との関係が明るみに出るなど、大銀行の病巣にメスが入れられていく。逮捕者や自殺者が出る中、朝日中央銀行は闇の勢力との決別を宣言するが、権力に固着する過去の呪縛の象徴、佐々木相談役が依然として力を持っており、政治家からの口利きなどを通し改革以前の状態に戻そうとする。佐々木に敢然と反旗を翻す北野。再生に向けて苦闘するミドルを描いた問題作。詳細→
http://takeshi3017.chu.jp/file9/naiyou6405.html詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
不祥事 → 役員刷新 → 総会突入、読むには時期的にピッタリ。(ま、もう総会担当じゃないんだけどね...)
DKB がモデルとは初めて知ったけど、こないだの M のシステム障害とその後を思うと、また、違った味わいが。 -
【作品紹介】
検察の強制捜査後、内部の軋轢と外圧にのたうつ大手都銀、朝日中央銀行。銀行の再生を願う北野たちミドルは、闇社会との関係を断ち切るべく立ち上がった。新執行部は株主総会を乗り切ったものの、前会長の自殺という悲劇を迎え、北野たちも動揺を隠せない。前会長からメッセージの込められた遺書を託された北野は、権力に固執する過去の呪縛の象徴、佐々木相談役に対決を挑む。闇社会との関係を排除し、行内の正常化を果たさない限り、銀行の明日はない。再生に向けて苦闘するミドルたちの姿を描く話題作、完結編。
【感想】
本作品を読むのは2度目だが、意外と覚えていないというのが最初の印象。
読み続けると何となくストーリーを思い出してくるが、1度目の感想と同じく
「なぜこんなひどい奴がメガバンクの頭首まで登りつめられるのか?」
という一言に尽きる。 -
ザ日本のサラリーマン
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エリートバンカーのサラリーマン人生がいい!
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ずっと同じことの繰り返しのようだったが、それでも面白かった。
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権力争い面白いー。外から見る限りだけど(笑
第一勧業銀行がモデルになっているらしい。現みずほ銀行。
人それぞれの葛藤や、罪の償い方が興味深い。
清廉潔白な人でも、周りの状況等を考えると、
消極的賛成をせざるを得ないときがあるんだろうなあ。
特に、このような大きな組織であればなおさら。
反対すれば左遷されるのだとしたら、それに抗うことは難しいんだろうなあ。
しかし、ヤクザさんは相変わらず元気がいいなあ。
そして、皆さん女に振り回されすぎ。気をつけようね(笑 -
経済小説なんて初めてです。
でも、読まず嫌いは自称本好きとしては悔しいので(笑)、知り合いの方にお薦めされた作品を読破。
おじさま好きとしては、萌える男性が多くて良いかと・・・。
特に、久方さんと中澤さんは良いですね。
いつも穏やかな対応の中澤専務には、主人公とともに尊敬の思いを抱いておりました。
久方さんの死は、そういえばこうゆう事件もあったなぁ・・・と。
このような話が背後に読み取れれば、ニュースも泣けるのだろうなぁ・・・と。
ただ、私のような読み方が正しい読み方なのかは甚だ疑問ですが・・・。 -
大部の小説にもかかわらず結末まで一気に読んだ。描写の粘り強さはすごい。権力に固執する人間をあそこまで醜悪に、しつこく描き得た筆者に喝采。08.6.13読む。
著者プロフィール
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