小説 ザ・ゼネコン (角川文庫)

  • 角川書店 (2005年4月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (466ページ) / ISBN・EAN: 9784041643181

作品紹介・あらすじ

バブル前夜、銀行調査役の山本泰世は、準大手ゼネコンへの出向を命じられる。そこで目にしたのは建設業界のダーティーな面だった。政官との癒着、談合体質、闇社会との関わり――日本の暗部に迫った問題作。

みんなの感想まとめ

経済小説として、バブル崩壊前の建設業界の裏側に迫る作品で、読者は主人公の山本と共に、政官との癒着や談合といったダークな側面を目の当たりにします。物語は、リアルな描写と巧みな心情表現によって、臨場感あふ...

感想・レビュー・書評

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  • 経済小説。バブル崩壊前の建設業界を描いている。
    大手ゼネコン「東和建設」のメーンバンクに勤める山本が出向を命じられるところからスタートする。
    そこで建設業界の様々な一面を見ることになる。

    政治力がものを言う世界。騙し合い。談合は当たり前の世界。
    物語とは別に「談合」については、考えさせられるものがあった。
    果たして「談合」は必要悪なのだろうか?

    毎回思うが、人物の心情表現が巧みさがすごい。
    ありありとその場その場の臨場感が伝わってくる。

    そして、社長業の難しさ。まったく違った価値観を持った人達を同じ方向に持っていかなければならないが、
    まわりにYesマンばかり集めてしまうと大きな損失につながる難しさなど。。。

    ストーリー、内容はもちろんおもしろいく大変満足な作品であり、それ以上に様々勉強になる一冊。

  • 積み本消化の為に読了。出向先で関わる人物の掘り下げが浅いのと、最後があっさりし過ぎな感じはあるが、それでも面白く読む事が出来ました。以前読んだ「燃ゆるとき」よりは格段に読みやすかった。

  • ノンフィクションみたいな感じの小説だった。
    物語としてあまり感情の表現が書かれてなく、かなり淡々として話が進む。例えば仕切りに物語では北脇上司について嫌がらせや嫉妬の感情を向けられているがそこの原因ついてはあまり深掘りされず、なぜそこまで嫉妬に駆られるのか?何かコンプレックスを刺激されてるのか?等の小説ではかなり深掘りされそうなところをほぼスルーして主人公の悩みの種の一つとして書かれている。
    他の人物もほぼそんなため、人物はかなり多く出てくるが一人一人に感情移入がしづらくいまいち物語に没入できなかった。それでもゼネコンという知らない業界や銀行とのやり取りは雑学としてみれば面白かった。
    作者自身のこんなサラリーマンすごくね?みたいな主張が強く自分はあまり合わなかった小説だった。

  • #fb 積読消化。奥まった話はあまりなく、薄っぺらい。ミステリ風味の味付けで、エンターテイメント性を高めるのかと思っていれば、伏線めいたものは一切回収されず。中途半端。

  • 高杉良の「ザ ○○」シリーズ。
    「ザ 外資」に続いて読んでみました。

    日本語チックに言うなら、「まさにゼネコン」とも
    言えるほどまるでノンフィクションかのような描写。
    (まぁ、話のモデルは存在していますが…)

    高杉良の特長でもある情報量と独特のストーリー展開を
    付け加え、面白い小説になっている。

    政治、談合、人事、出向、バブルなど
    この一冊で一通りのゼネコンのイメージを
    抱くことができる。そのへんの構成は流石。

    まさに「ザ・ゼネコン」であると納得できる作品。

  • 覚悟を決めるために読んだ一冊。

    半分くらいは事実を多少脚色して描写しているので、ゼネコンという業界の嫌な面を知るのには最適な一冊かもしれない。
    ただし経営者レベルにならなければ感じないことではあろうけど。

    小説としては、盛り上がりからクライマックスへの運びが急すぎる、かつ、あっさりしすぎなのではないかと思った。
    途中までのワクワク感はとても良かった。

  • 有力政治家に繋がることのすごさ、案件の獲得や銀行との付き合いなどいろいろなゼネコンの裏事情(?)みたいなものがよく分かった。かつて買収したホテルの前に、この小説のモデルとなった本店があるのだけれど、なんだかとっても切なくなる・・・・。

  • 初めはどうなる事かと思ったが、読み進めるにあたりどんどん引き込まれた。

    まさにスロースターターの小説だ。

    バブル前の話だが、今現在にも共通する組織の体質がみられて面白い。

    組織の中で自分を曲げない強さ、そして良きにつけても悪しきにつけてもコミュニケーションの大事さが良く分かる小説だ。

  • ゼネコンというよりも銀行マンについてのお話です。
    ワンマン社長ってこんな感じなのよねーって思いながら読んでました。
    この人の小説って人物にもリアリティーがありすぎて、サラリーマンあるあるな感じなのが、読んでてテンションが上がりません。そして、やはり少し感覚的に古い体質の企業の話で、年寄りの与太話を聞いている風でもあります。

  • ゼネコンと言っても、銀行から出向してきた社員から観たゼネコンの経営陣の話である。

  • 物語の中心は1988年に大手ホテルチェーンを買収する準大手ゼネコンがモデル。このゼネコンのメインバンクの中堅社員がこのゼネコンに出向するところから物語は始まる。

    複雑な人間関係を簡素に分かりやすく書かれていて読みやすい。
    ただ、ゼネコンの談合体質にもう少し触れてくれても良かったかなと思う。
    まぁ談合の話ではないので妥当でしょうか。

  • こういう社会派小説(っていうのかな?)って初めて読みました。なので、なかなか読み進めるのに苦労しました。でも業界の話って面白い。会社役員も大変だ。

  • 購入 2005.08.11

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。専門誌記者や編集長を務める傍ら小説を書き、75年『虚構の城』でデビュー。83年、退職し作家に専念。緻密な取材に基づく企業・経済小説の問題作を次々に発表する。代表作は『小説日本興業銀行』『小説ザ・外資』の他『金融腐蝕列島』シリーズ全5部作など。

「2023年 『転職』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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