ジェームス・ディーンに、似ていた (角川文庫)

  • 角川書店 (1988年3月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784041646076

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  • ●喜多嶋隆

    4-04-164607-3 C1093¥420E.

    ジェームス・ディーンに、似ていた
    角川文庫7057.
    昭和63年3月25日 初版発行
    発行所:株式会社角川書店
    著者:喜多嶋隆

  • 喜多嶋 隆の【ジェームス・ディーンに、似ていた】を読んだ。

    18歳の主人公、涼川万理は、単身アメリカに渡り、ジェームス・ディーンに似ている男ジミーと恋に落

    ちた。だが、ジミーは交通事故で死んでしまう。ジェームス・ディーンと同じ24歳での死だった。

    物語は万理が日本に帰国したところから始まる。ひょんなことから「グリーンベレー」という自転車バイ

    ク便の仕事をすることになった万理。アメリカに渡る前に色々と因縁のあったバイクチームのボス原田と

    のいざこざや、原田がつくったバイク便会社「黒虎便(ブラック・タイガー)」と「グリーンベレー」と

    のいざこざを乗り越える中でジミーを回想し、それをも乗り越える中で自分の人生を前に進めていくとい

    うストーリーだ。

    正直に言って抜群に凄い作品とは思えなかった。ダメだという意味ではなくて、物足りないという感じ。

    ちょいと内容が幼稚すぎた。

    万理とジミーの悲しい恋物語までは良かった。だが、物語のメインとなる日本での「黒虎便」との争いが

    なんとも幼稚に感じてしまう。

    なんだろな、「!」とか「・・・」が多すぎる文体だからかもしれないが、安っぽく見えてしまう。

    キャラクターの設定がなんとなくいまいち。なんとなくすべてにおいて中途半端な感じがした。

    最後にチキンレースをやるシーンがあるのだが、せっかく回想シーンでジミーがチキンレースの極意を万

    理に教えるシーンがあるのだから、そのあたりの絡みをもっと出せば味のあるシーンになったと思う。

    ジミーとの物語と日本での出来事がまったく別次元で進み、そのまま終わるので盛り上がりに欠けてしま

    っている感が否めないのだ。

    しかし、喜多嶋氏は調べてみるとなかなか人気の高い人物でファンサイトも多い。

    僕はこの1冊しか読んでいないからファンの方々からみれば「わかっていない」と言われるだろうが、読

    んだタイミングが悪かったのかな。

    最近は、姫野カオルコ、阿刀田高、村上春樹と読んで来たから目が肥えてきてるのかな。

    この作品も悪くはないのだけれど、じゃあ他の作品も、とまでは心が動かなかった。

    好みの問題かもしれないけど。

    何度も言うがこの作品は万理とジミーの恋物語まではよかった。いかんせん黒虎便がいただけない。

    でも、喜多嶋氏の独特の文体(とても短い文章を改行、改行でつなげる)を好きだという人の気持ちはわ

    からないでもない。それはそれで読みやすく、リズム感がいい。

    ただ黒虎便がなぁ・・・。  以上。

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著者プロフィール

東京・本郷生まれ。明治大学卒。学生時代からロックバンドでドラムスを担当。卒業後、広告業界に入りCMディレクターとして海外ロケに飛び回る。そんな中、ふとしたきっかけで応募した小説現代新人賞(講談社)を受賞。作家としてスタートを切る。「ポニー・テールは、ふり向かない」などの作品は次々と映像化され、リズム感と叙情性を両立させた作品世界は、読者からの熱い支持を得ている。その後、葉山の海辺に移り住む。潮風が吹き抜けるハワイや湘南を舞台に、人生で大切にしなければならないプライドや愛を爽やかに描き続けている。KADOKAWA、光文社、中央公論新社などからの著書多数。

「2024年 『夏物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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