8月のカモメたち (角川文庫 き 7-20)

著者 :
  • KADOKAWA
3.42
  • (2)
  • (2)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 50
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041646205

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 4-04-164620-0  C0193P470E

    8月のカモメたち
    角川文庫9048.

    平成5年7月10日 初版発行 (1993年)
    平成5年8月10日 再販発行

    著者:喜多嶋隆(きたじま たかし)
    発行所:株式会社角川書店

  • 葉山で年老いた祖母と2人暮らしている早川薊(あざみ)。高校を卒業後、貝の密猟で小銭を稼ぎながら日々を過ごしていたが、漁港の監視船の見周りも厳しくなっていく。そんな中、立ち寄ったバー「サンセット」で密猟した魚介類を買い取ってもらいつつアルバイトをすることになるが、時々顔を見せる2人の客と、マスターの浩一の間が気になり始める。

    1990年頃の、あの頃の雰囲気をAORのアーティストの名前などから匂わせつつ、流行りから目を背けた(それがまた流行りっぽい)雰囲気で読ませる、青春小説になるのかな?

    清水義範などからも感じる流れていくような文章に、時には主語もすっ飛ばすような軽いハイスピード感で、薄い本でもあってあっという間に読み終わってしまうだろう。

    中盤からの大きく話が変わっていく動機も舞台設定もいい。でも、何かが残る前に全て終わってしまう感じもあるが、だからといって不満があるわけでもない。

    1990年頃の、カラフルとセピア調の流行ったあの頃の、さらにはあわよくば映画化ドラマ化を狙った角川のいやらしさも感じつつ、気分転換にサラッと読めていい一冊なんではないかな。

  • 夏の海辺で進む物語。実際に海辺で育った人が読んでも、描写にリアルさがあるのでは?どっぷりとした恋愛話でもない、青春物語というのも少し違う気がする。さっぱりとした主人公たちは気負いせず入れる。ただ最後はやはり少し悲しい。

  • くっさいね。
    内容が。初めて読んだ中学の頃はまぁそれでよかったけど。
    今は少し恥ずかしくなるなぁ。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

5月10日東京生まれ。コピーライター、CFディレクターを経て、第36回小説現代新人賞を受賞し作家に。スピード感溢れる映像的な文体で、リリカルな物語を描き、多くの熱烈なファンを獲得している。近作は『地図を捨てた彼女たち』『みんな孤独だけど』『かもめ達のホテル』『恋を、29粒』『Missハーバー・マスター』(すべて角川文庫)、『海よ、やすらかに』(株式会社KADOKAWA)など。湘南・葉山に居を構え執筆と趣味の海釣りに励む。

「2022年 『潮風メニュー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

喜多嶋隆の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×