Sing 海がくれたバラード (角川文庫)

  • 角川書店 (2003年7月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784041646380

作品紹介・あらすじ

ハワイで生まれ育った日系人の少女ノブ。レースのためにヨット仲間と訪れた湘南で、信じられない悲劇がノブを襲う。プロサーファーを目指す久実の家に転がりこむが、彼女もまた心に癒えない傷を抱えていた--。

感想・レビュー・書評

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  • 夏が来ると喜多嶋隆を読みたくなる。
    彼の著作には湘南をはじめ、
    ハワイや世界の海の匂いがする。
    直接海に行くのが難しい今年の夏は、
    余計にその風景が眩しく感じられる。
    ヨットやサーフィンの疑似体験もできる。
    足の下に揺れ動く波を感じ、
    地球の鼓動と一体になる感覚を味わう。
    じりじりと肌を焼く強い日差しと、
    日陰のひんやりした感じに身を任せる。
    扇風機の風がTシャツを揺らし、
    自然と戯れた疲れのまま昼寝を貪る。
    夏がそこにある。

    喜多嶋隆がつくりだす世界には、
    音楽も欠かせない。
    今回奏でられるのはウクレレ。
    切なげな音色は海にも夏にも似合う。
    舞台は焼けつくようなビーチもいいし、
    あちこちに昼の熱気を残す夜もいい。
    耳を傾けながら、
    古い記憶をそっと思い出し噛み締める。

    主役は二人の少女。
    ヨット大会でハワイから来日した少女と、
    サーフィンで身を立てようと
    新潟から出てきた少女。
    二人は湘南の海で出会う。
    育ってきたバックボーンも夢も異なる二人。
    大切なものを失った失意と挫折を
    ともに抱えている。
    それを音楽が癒していく。

    ウクレレ始めようかな。

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著者プロフィール

東京・本郷生まれ。明治大学卒。学生時代からロックバンドでドラムスを担当。卒業後、広告業界に入りCMディレクターとして海外ロケに飛び回る。そんな中、ふとしたきっかけで応募した小説現代新人賞(講談社)を受賞。作家としてスタートを切る。「ポニー・テールは、ふり向かない」などの作品は次々と映像化され、リズム感と叙情性を両立させた作品世界は、読者からの熱い支持を得ている。その後、葉山の海辺に移り住む。潮風が吹き抜けるハワイや湘南を舞台に、人生で大切にしなければならないプライドや愛を爽やかに描き続けている。KADOKAWA、光文社、中央公論新社などからの著書多数。

「2024年 『夏物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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