キャット・シッターの君に。 (角川文庫)

  • 角川書店 (2010年8月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784041646489

作品紹介・あらすじ

1匹の茶トラが、キャット・シッターの芹と新しい依頼主、カメラマンの一郎を出会わせてくれた……猫によってゆっくりと癒され、結びついていく孤独な人々の心をハートウォーミングに描く静かな救済の物語。

みんなの感想まとめ

心の傷を抱えた主人公が、猫を通じて出会う人々との関わりを通じて成長していく物語が描かれています。孤独を抱える彼女が、思い切って時間を動かし始めることで、過去の苦い経験を乗り越え、自分自身を再発見してい...

感想・レビュー・書評

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  • はじめての作家さん。タイトルに惹かれて。
    「自分で時間を止めてちゃいけない。思い切って時間を動かしはじめないと、心の傷が、ただの古傷になってくれない」

  • 恋愛に苦い過去を持つ主人公・芹が、猫によって知り合う人々と共に成長する物語。
    「自分で時間を止めてちゃいけない。思い切って時間を動かしはじめないと、心の傷が、ただの古傷になってくれない。」
    若いときは走ろう!走れば何かが変わる!起こる!

  • 初めて本をジャケ買いしてしまった。幸せそうな猫の寝顔なんて反則だ。
    お話はまあまあ。現実はこんなに気持ちよくは行かないよと思ったけど。
    主人公の芹の言葉使いがどうにも引っ掛かりました。顧客に対していい大人がタメ口ってどうなの。

  • 猫の描写が自然体ですごく可愛い。キャットシッターという仕事にも、なるほどなぁと思った。短文をひたすら重ねていくスタイルは、読みやすい反面、やや淡白なようにも思えた。少し重ための作品を立て続けに読んだ後だったので、箸休めにはちょうど良かったけど、続きを早く読みたいと思うほどの魅力はなかったのが正直なところ。

    物語が動いた終盤はさすがに、その後の展開が気になったし、読了感も悪くはないけど、「可もなく不可もなく」の域は出なかった。

    「どんな傷も、時が経てばただの古傷」や「自分で時間を止めちゃいけない」というセリフは、良い言葉だとは思うけれど、どこか上澄みを飲まされているような気もして、腑に落ちるところまでは行かなかった。

    主人公の言動に共感できない部分(飼い猫の病死時に、必要以上に父親を責めて、それを反省する描写がない、初対面の客にいきなり、それも当然のようにタメ口を利く)があったことや、終始、主人公目線で話が進み、「名言」はある意味、全て受け売り状態だったことが影響している気がする。

    途中まで星2つにしようと思ってたけれど、終盤の妹との対話は良かったので、星3つ。

  • 実父が亡くなったことなどあり、ずっと本を読むことができなかったので2年以上かけて読み終えた1冊。喪に服している間は心を落ち着けるため、わが心のバイブル「大草原」シリーズしか読めなかったので…。
    読後の感想としては…キャットシッターというお仕事があるのね、という感心と、やっぱり私は犬派なんだよね、というところ。
    でも動物好きな人の動物に対する愛情のあり方、持ち方というのは、どんな動物に対してでも変わらないのかなと思う。動物は飼い主に無償の愛をくれるから。
    また犬が飼いたくなったなぁ。

  • 始めて読んだ著者。

    短編集ではなくて、主人公の芹とそれぞれの猫の飼い主&猫が関わっていく中でのひとつの物語。

    海辺と猫が出てきて自分好みの舞台だった。

    決して明るい世界観ではないけれども、静かで落ち着いた感じの話し。感じでいえば江國香織の『神様のボート』みたいな静けさ?(・∀・)

    短い話しなので久しぶりに一冊一気読み。久々に夢中で話に浸れたな〜。

    キャットシッターというところに惹かれて読んだだけだから、他の著書を読むかはまだわからない。機会があれば手を出したいな。

  • やはり、芹と真理が仲直りするシーンに、この本が伝えたい「どんな傷だって、時がたてばただの古傷」の意味を感じます。
    そして、
    古傷にするため
    自分で時間を止めちゃいけない…「どこかで思いきって、また時間を動かしはじめないと、心の傷が、いつまでたっても、ただの古傷になってくれない…」
    いい言葉です。

  • ドロドロの泥酔状態で読んだんですけど、結構爽やかで面白かったですよ。

    気軽に読めるのでオススメです。

    http://nogimmick17.web.fc2.com/Diary/entries/2010/8/28_2010_8_28.html

  • この話は、猫がいなければそうたいした話じゃない。主人公が抱える過去の傷も、キャットシッターのお客さんたちが抱える事情も、どこにでもあるとは言わないけど特別なものじゃない。でも、そこに猫が介在するというだけで、どうしてこんなにもしっとりとした話になるんだろう。それでいて、猫はそうメインとして扱われているわけでもない。なんていうか、猫を含んだ風景、状況の書き方が抜群にうまいんだと思う。
    猫を好きな人も、特別すきじゃない人も、読んでみて欲しい一遍です。
    新井素子が解説に書いている「猫を愛するように、人を愛することができたら」、これはなんていうかしみる一言でした。

  • 小説は特に現代の作家はなかなか読まないので
    正直この小説家のお名前を存じ上げませんでしたが。
    とても気持ちよく読めました。
    人のいろんな人生のなかで、そっと寄り添う小さな生き物。
    この小さな存在に、私達は支えられているのですね。
    作品の場所の設定もよかった。材木座海岸近辺は、私の好きな湘南でもあります。

  • 表紙からして癒されるわ。

  • 表紙と帯にひかれて購入。猫愛に満ちた内容で満足?

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著者プロフィール

東京・本郷生まれ。明治大学卒。学生時代からロックバンドでドラムスを担当。卒業後、広告業界に入りCMディレクターとして海外ロケに飛び回る。そんな中、ふとしたきっかけで応募した小説現代新人賞(講談社)を受賞。作家としてスタートを切る。「ポニー・テールは、ふり向かない」などの作品は次々と映像化され、リズム感と叙情性を両立させた作品世界は、読者からの熱い支持を得ている。その後、葉山の海辺に移り住む。潮風が吹き抜けるハワイや湘南を舞台に、人生で大切にしなければならないプライドや愛を爽やかに描き続けている。KADOKAWA、光文社、中央公論新社などからの著書多数。

「2024年 『夏物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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