宇宙皇子(うつのみこ)〈2〉 (角川文庫)

著者 : 藤川桂介
制作 : いのまた むつみ 
  • 角川書店 (1986年10月10日発売)
3.28
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041653067

宇宙皇子(うつのみこ)〈2〉 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 宇宙皇子は性急な正義感に駆られて、強大な霊力を持つはずの小角が、世の中の人びとを救うためにできることがあるのではないかと考えたり、あるいは都で政治に携わっている大津皇子には世の中を変えることができるのではないかと考えたりしながらも、少しずつ現実の複雑さを知っていくことになります。そんな彼は、当麻村の茜(あかね)という少女を知ってたちまち恋に落ち、ままならない自分の心に少年らしい悩みを抱きます。

    一方、かつて金剛山の小角のもとで修業をしていた魚養(うおかい)という男が、浄御原の都に現われ、宮人たちの家へ忍び込んで盗みを働きます。この男に興味を覚えた宇宙皇子は、彼に接触を図り共闘を持ちかけますが、魚養は彼の申し出を拒み、たった一人で盗賊として生きていく道を選びます。

    一方、都では草壁皇子のライヴァルである大津皇子は、行人(ぎょうじん)に唆されて自分が次の帝になるという可能性に心を揺さぶられ、友人である川島皇子に胸の内を明かします。ところが、川島皇子は親友の大津皇子を裏切って、彼に謀反の疑いがあると皇后に中心に及び、大津皇子の運命は決することになります。

    途中、宇宙皇子が伊豆に流罪となった佐保媛を訪ねる旅に出たりと、かなりストーリーの動きがあわただしく感じます。もちろん宇宙皇子も少しずつ成長を遂げているのですが、いま一つストーリーの展開と主人公の成長の間のつながりがはっきりせず、無駄が多いように感じてしまいます。

  • 宇宙皇子に霊力が芽生えてきた。
    これからの成長に期待しながらも、朝廷に対する皇子の疑問にじれったくなる。皇子は素直。じれったく思うのは自分の見方が固まってしまってるのだろうなとも実感する。
    あと茜との恋、爽やかだー。

  • 国政という大きな流れに翻弄される、それぞれの人の思い。権力者ですらその流れを思い通りにはできず、多くの人の思惑によって流れの行き先は変わっていく。

    その流れに抗い、なんとか流れを変えたいともがく宇宙皇子と大津皇子の交流。浄御原に巡らされる陰謀。

    目指すべき理想の流れとはどういう流れなのか。青臭いと一蹴するのは簡単。しかし考えてみるのも一興。

  • 少年少女向けかな・・・

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