宇宙皇子 天上編 5 (角川文庫 緑 653-25)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041653258

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  • 帝釈天に各務の身柄を奪われた宇宙皇子は、神に対して戦いを挑みます。そんな彼に、天上界の住人になることを選ばず、須弥山にとどまることを選んだ魚飼も、流民たちとともに宇宙皇子の戦いに力を貸そうとします。

    しかしその一方で宇宙皇子は、天上界の掟を地上に暮らすみずからの尺度で判断することへの迷いが生じます。そして、帝釈天によって捕らわれることになった各務もまた、みずからに向けて同じような問いかけをおこなっていました。

    前巻の最後で各務がさらわれたことで戦いの構図が明確になったかと思ったのですが、なぜか地上の掟と天上の掟の相克というテーマが絡んできて、キャラクターの心情をたどることが容易ではなくなってしまっています。もちろんこのテーマは、いずれ宇宙皇子が向き合わなければならない重要な問題には違いありませんが、帝釈天との戦いの中にこの問題を組み入れるのは、やはり無理筋と言わなければならないでしょう。

  • 一度ならず二度も帝釈天にかすり傷も与えられなかったのに、雑兵を集めて勝てる気になるところが、意味わからん。そして各務を救うことを忘れ去ろうとするとか、作者が帝釈天対宇宙皇子の題材で話を引き延ばしたい意図が見え見え。

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著者プロフィール

脚本家、小説家、放送作家。慶應義塾大学文学部国文学科卒(1958年)。日本文芸家協会、日本ペンクラブ、日本脚本家連盟会員。京都嵯峨芸術大学客員教授。特撮作品やアニメーションの脚本家として『ウルトラマン』『ウルトラセブン』『突撃! ヒューマン!!』『サンダーマスク』、『マジンガーZ』『六神合体ゴッドマーズ』『宇宙戦艦ヤマト』など多くの作品に携わり、小説家として累計1,000万部を売り上げた『宇宙皇子』シリーズなど。

「2015年 『今は昔“言霊”(メッセージ)あり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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