宇宙皇子〈第3期妖夢編 10〉かぎりなく狭き道を (角川文庫)

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著者 : 藤川桂介
  • 角川書店 (1995年7月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041653647

作品紹介

妖魔跋41BBする魔界と化した長岡京で、帝の身辺に悲劇が相次いだ。また、帝位継承に関わる藤原氏族の軋轢は深まり、帝はついに長岡京から山城国への遷都を決意した。と同時に朝延は、10万の大軍を率い蝦夷征伐を開始した。急変する歴史の狭間で、宇宙皇子は、そして金剛山の鬼たちは可処へ行くのか-。感動の異次元童話、妖夢編堂々の完結。

宇宙皇子〈第3期妖夢編 10〉かぎりなく狭き道を (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 魔王となって桓武天皇の遷都を阻んでいたのは、恨みを呑んで死んでいった早良親王の怨霊であることが明かされます。宇宙皇子が和気清麻呂に働きかけたことで、桓武天皇は早良親王を祀り鎮魂に努めますが、それでも怨霊の猛威は収まろうとしません。桓武天皇は長岡京を諦め、平安京への遷都を決意します。その一方で、藤原仲成と内麻呂の勢力争いが激化し、金剛山もその争いに巻き込まれていくことになります。

    そしてさらに宇宙皇子に、小角の厳しい試練が課せられることになります。彼と各務、キジムナー、それに遊鬼士たちが魔界へと入り込んでしまったのです。こうして物語は、次の煉獄編へと続くことになります。

    蝦夷との共闘を通して流民王国を築くという宇宙皇子の目論見は、小角の一喝で潰えてしまい、蝦夷の抗争がストーリー全体の中で持っていた意義がはっきりしないまま終わってしまったような印象があります。著者が自由にストーリーを構築することのできた天上編とは違い、妖夢編では史実をもとにストーリーが組み立てられているものの、著者がそれを上手く捌くことができていないように感じました。

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